門人随想

2025年10月07日

「徒然日記」

                     by ハイネケン (札幌支部)


第二十二話
「合わせる」

「取る」と言っても色々。
「受け取る」は自分は動かず、この場所にいて持ってきてもらう。「引き取る」は自分から動いて取りに行く。「とる」なら「獲る」「盗る」もあります。

稽古で用いられる言葉をより理解したく自分の中にあるイメージを絵にしてみました。絵にするまで私は自分の中にイメージがある事にすら気が付かなかったのです。
皆様の「合わせる」はこの中にありますか?

合わせる



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2025年09月13日

「徒然日記」

                     by ハイネケン (札幌支部)


第二十話

「方便」
スポーツ選手の躍動的な動きに魅了されたり、野生動物の躍動感に魅入る事がある。
この2つは本質として何が違うのか?
人生の年齢的、技術的な頂点で競うスポーツ選手。若さと勢いがあり美しい。一方で野生動物は生まれて間もなくであっても動物本来の動きをし、青年や老年になっても無理もムダもない野生の持つ「美しい動き」がある。先日拝見した『宗師の套路』は誰もが驚き、認識できない動きに感情すら追いつかない。心高ぶる静けさ、冷静な情熱、激しい正確さに会場は不思議な感動に満ちた雰囲気となった。
まさに野生の様でもあり、法則に乗り従う人間の本性を感じた。
この感想ですら私の勝手な感想なのだけど。


第二十一話

「修正と再現性」
若かりし美空ひばりさんは公演旅行中、バンドメンバーが買ってきたばかりのジュリー・ロンドンのレコードを聴き「良いわね」と言うとレコードを部屋に持ち帰ってしまった。翌日早速その曲をステージで歌った。バンドマンたちは当然驚いたが、会場でその歌を聴いていたアメリカ軍将校が「良い歌を聴いた。歌も英語もなんて上手いんだ」。するとバンドマンが「彼女は英語が出来ないよ」と言うと将校は「嘘をつくな」と怒ったという。

先日「独立步」において宗師に腰回りをそそっと修正頂いた。居心地が変化して「??」となるがすぐに「スッと」身体に馴染んでいた。いや「湧いてくる様な馴染み感」とでも言おうか?後日自分でやってみても、何か違う。「馴染み感」が減っていくのだ。直された場所に注視してもわからない。何を修正して頂いたのか?位置なのか状態なのか?その時修正した頂いたのは「その時」の全体の中での詰まり感や力み感だろうか?同じ形をしようとしても違うし更に直してもやはり違う。再現性がないのは部分の感覚に依存しすぎなのだろうか?同じ形だと思っていても実は違っている。自分では認識出来ないとしても事実だ。



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2025年08月01日

門人随想「基本の偉大さ」

                     by 拝師正式門人 平田 玄琢


息子が、仕事に必要だからと龍笛を習い始めました。近くの雅楽会に数回習いに行ったようです。先日、その雅楽会に約10年ぶりにお邪魔しました。会所有の楽器の分解修理が必要かどうかを確認することと、息子がお世話になっているため挨拶を兼ねてカミさんと行ったのでした。数本の笙を確認した後、折角来たのだからと一緒に合奏に参加しました。

その合奏は演奏会形式で行われました。その会を舐めてかかって講師のつもりで来ていた私は、合奏について行くのが精一杯でした。所々失敗しそうになりつつ、やっとの思いで主導権を得て「まあこのように演奏した方がより良いですね。」と余裕のあるフリをしました。
そこには全く精進していない自分がありました。

その雅楽会は、毎週一回30年間基本だけを続けていたのでした。平安時代から続いている基本だけを。
その基本というのは、二十数年間でたった一回だけ詳しく師匠から教わったものでした。自分はそれを大切にしていて、演奏会前の自己練習で何度も何度も繰り返した宝物でした。

自分が雅楽を教える立場になると、教えに行っている神社から、「昔ながらの基本だけを正式に教えると面白くなくなってやめてまうから、カルチャーのようにサラッとやってほしい。」と言われ、そのようにやっていましたが、十数年経ってもほとんど上達しないのです。
太極武藝館でよく行なっているように、他の人に合奏の演奏を聴いて指摘することを行いました。すると、基本に忠実でないごまかした演奏も多く見られました。
自分は詳しく分かりやすく教えているつもりでしたが、基本ができていないため理解できなかったようです。

その会の笙奏者の中には70歳くらいに見えた方がいて、基本しか教わってないので数曲しかできないと言っていましたが、腕前は私と変わらない程でした。後で聞いて驚いたのですが、その方は80を過ぎていて、遠くから来ているために教わる時間が短いということです。
やはり昔ながらの基本は侮れないと思い、練習方法を変えることにしました。
ただ基本に忠実です。
                          (了)





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2025年06月12日

「徒然日記」

                     by ハイネケン (札幌支部)



第十八話
「認識齟齬、前意識、非意識。無意識の色々」

1.自分の物差しがセンチ単位だ。ミリ単位を感じようとしていない。(精度の無意識)
2.実際に動くことで眠っている機能が目覚めていく。
 動いてない為にセンサーが未開発状態。(感覚の無意識)
3.自分が思い違い、勘違いをしている事に気がつかない。(領域の無意識)



第十九話
「1ミリだけ進めた日」

「あと少しで本部稽古だ。」という日。少しでも自分をスポンジの様にして本部で吸収したいと思った。すると柔功が少し大きくなりいつもより試行錯誤しながらの稽古になった。つまり自分はこの瞬間まで「出来る事の全て」をしていなかった事が分かった。



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2025年05月22日

「徒然日記」

                     by ハイネケン (札幌支部)




第17話
「パズル」回答編

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☆ 前回の問題編が解けた方は、この問題に挑戦してからこの後の回答編をお読みください。前回の問題編が解けなかった方は、この後の回答編を読んだ後に解いてみてください。


さて、お待たせいたしました。回答編です。
中学生の時、初めてこの問題を見てイメージだけで解こうとすると解けませんでした。実際に描いてみると「何となく」解けました。
解けてしまうと同時に理論が分かってしまいます。「出来る=分かる」となりますね。

「回答の手順」
場合分けの準備をします。問題の図を4つ描いて下さい。線をつなぐ図形は3種類。3通りのスタートがあります。⬜︎、△、◯をそれぞれ順番に繋いでみます。
もちろん線は交差しない様にして下さい。
実際に描いてみます。
1、1番目⬜︎、2番目△→ダメですね。
2、1番目⬜︎、2番目◯もダメですね。 とにかく1番目⬜︎はダメですね。
3、1番目△、2番目⬜︎、3番目◯、、、ダメですね。⬜︎は邪魔しますね。
4、3、と同じく1番目△、2番目は◯にするとどうでしょう?「ダメそう」ですが線が交わらない様に引けますね、ここは大事です。3番目⬜︎の線が絶妙に先の2つの図形と線をかわして行くと、⬜︎同士が繋がります。出来ましたか?

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解けなかった人も回答図を見ると一瞬で理解できます。また頭で思考していた人は⬜︎が邪魔をすることに注意が向いて、余計なことばかり思考したと思います。また闇雲に線を引いても⬜︎を1番目か2番目に選択すると出来ません。
回答の通りの順番を整然とチャレンジしていく。ちゃんと紙に描きダメなところまでやってみる。ダメそうでもしつこくやってみる。「場合分け」をして順番に最初からやってみる。順番にも意味があるかもしれない。
我々の学んでいる玄門太極拳にどことなく似ている気がするのです。


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