2014年12月29日
「20周年記念行事を終えて」
by 玄門太極后嗣・範士 円 山 玄 花
本年、太極武藝館は創立20周年を迎え、11月の吉日に浜松のホテルオークラにて記念式典と祝賀会が開催されました。
それは式典から数週間余りを経過した今も、まるで昨日のことのように鮮明に心に残る、たいへん素晴らしい行事でした。
およそ1年をかけて、師父とスタッフを中心に綿密な準備が進められた式典には、北海道から広島、愛媛までの日本各地から、そして海外はオーストラリアから、総勢六十名ほどの門人が参集しました。
会場には台湾玄門会を筆頭に、長野県、三重県、神奈川県、千葉県などの武藝館とご縁のある方々から贈られた豪華な祝い花が飾られ、その温かな祝福に感謝の思いが溢れると同時に、私たちが多くの方々から見守られていることが感じられ、身の引き締まる思いがしました。
また、一堂に会した門人の皆さんの爽やかな表情が、とても印象的でした。
普段は滅多に顔を合わせない人も、或いは互いに初めて会う門人同士もたくさん居られたはずですが、同じ志を持つ人たちは距離や時間に一切関係なく、出会ったその瞬間から打ち解けて、同門の絆を実感できるのだということが強く感じられました。
出席して頂いた方に、ここでもう一度、あの式典や祝賀会を振り返って頂くためにも、その時々の様子を順を追って記してみようと思います。
まず、式典のはじめには師父より、太極武藝館が何時どのように開門されたのか、そしてどのような経緯で現在に至るのかをお話し頂き、多くの門人が初めて耳にする初期の歴史と歩みは、門人の皆さんにとって、とても感銘の深いものであったと思います。
そして、すっかり太極武藝館の慣例となった「神事」が、今回も執り行われました。
吾が日本玄門では、大事な行事の際には必ず神事が行われているのです。
師父は『たとえ学ぶ内容が中国伝来のものであっても、私たち日本人がこの日本で武藝を修めようとする時に、道場に神棚をお祀りし、節目となる行事に神事の”祓い”と”清め”を行うことは何も不自然なことではない』と明言されており、現在では欠かすことの出来ない仕来りとなっています。
実際に、ある正式弟子の拝師式は奈良の春日大社で行われましたし、袋井本部の道場開きでも門人の平田宮司様をはじめ神職を務める方々による神事が行われました。
ホテルオークラの30階にある「パールの間」には、大幔幕で三方を囲われた美しい祭壇が設けられ、全員でお祓いを済ませて当館や館長に深い所縁のある神々をお迎えしました。祝詞が奏上された後に、笙や龍笛、楽箏などの音色が滔々と響き渡る荘厳な会場で、門人全員が順に玉串奉奠にて拝礼する様子は清爽として、正に神聖な場がそこに在ることを実感できました。
『受容性こそが学ぶことの鍵なのだ。何かを学ぶためには、先ず自分という器の中身を捨てて空っぽにし、新しいものを全面的に受け取る用意が必要である』とは、常日頃より師父が仰っていることですが、凡常の身を祓い清め、謙虚に八百万の神霊に奉拝するという行為は、自らの心を真っ新な状態にし、物事を素直に有りの儘に受け容れられるよう整えて行ける、たいへん意義深い、素晴らしい日本の伝統文化であると心から思えるものです。
私たちにとって武藝の道とは太極の道。つまりそれは「法則を知る旅」であり、法則に目を向ける事とは、自分自身に目を向けることに他なりません。
式典でもお話をさせて頂きましたが、日常生活の中で自己の内に知らない間に構築されてしまった自我の法則をきちんと見出し、それを太極の法則と照らし合わせて観ること。それこそが「稽古」というものの基本であると思います。そして、それがあるからこそ、武術が単なる闘争の技術ではなく、至高の武功藝術へと変容し得るのだと思います。
陳鑫老師は、太極拳を学ぶ者の心得の第一に「敬」の気持ちを持つことを挙げておられますが、此度の式典で日本古来の神事が行われたことによって、その「心」が私たち門人全員に改めて認識されたのではないでしょうか。
神事の後には、門人を代表して最古参の西川敦玄さんが挨拶の言葉を述べ、まだ日の浅い門人にも分かり易く、太極武藝館の20年の歩みを振り返ってお話をされました。
また、札幌稽古会の佐藤剛会長より、札幌稽古会が創立して一周年を経た近況報告が為され、今後は本部道場を超えることが第一の目標であると述べられ、式典を締め括りました。
祝賀会は、ホテルオークラの最上階にある「スカイバンケット」で行われました。
直通のエレベーターを降りると、会場まで緩やかなカーブを描いた回廊を歩くことになります。
地上185メートル、新宿の高層ビル群と肩を並べ、静岡県で最も高いビルの最上階にある回廊からは、かつては徳川家康が天下統一の足掛かりとした、城下町浜松の見事な夜景が望め、やがて会場に近づくと壁側には稽古風景のパネルが数枚展示されていました。
また、会場内の正面の柱には大きな玄門旗と館旗が掲揚され、さらに中央には、この創立二十周年を記念して拝師正式弟子の西川敦玄さんより寄贈された、真紅の太極武藝館旗が、輝く槍の竿頭の許に掲げられました。
この20周年記念祝賀会を開催するにあたり、田中徳治先生、張紫雲先生、宗之雄先生、飯田耕一郎先生など、中国武術では著名な指導者の方々、そして平出盛夫様、滋子様ご夫妻など、多くのご来賓の方々にご来臨を戴きました。
中国武術の老師の皆さまは、この10年間に太極武藝館をご訪問くださり、その後も変わらぬご縁を頂戴している方々です。また平出様ご夫妻とのお付き合いはすでに15年余となり、その間ずっと当館を陰になり日向になって応援して下さっています。
当日はどなたもお忙しい中を快く駆けつけて下さり、本当に有り難い思いで一杯でした。
祝賀会は内山能律子事務局長の開会の辞に始まって、師父からのご挨拶を頂き、ご来賓の方々をご紹介して、田中徳治先生と張紫雲先生のお二人からは大変結構なご祝辞を頂戴いたしました。
その様な方々とは滅多にお目にかかれない門人たちも、ご来賓の方々のお人柄や、武術への情熱、当館への想いなど、様々なことを感じて頂けたのではないかと思います。
その後、長年に亘って太極武藝館に多大な貢献をして下さっている平出盛夫様と、秘伝書「三三拳譜」の発掘から入手に至るまで、大きな功績を遺した玄門会の森田尚希さんのお二人に、特別功労者として、表彰と賞状盾の贈呈が行われました。
森田さんのお話では、三三拳譜の研究は師父と共に始められたばかりであるという事で、今後の研究の進展が大いに期待されます。
ここで、太極武藝館の20年を祝し、ご来賓の方々との貴重な御縁を感謝し、吾が門の益々の発展を祈念しての乾杯となり、会食が始まりました。
お料理は、ホテルオークラが自信を持って奨めたフランス料理のフルコース。
会食と歓談を楽しみながら、各方面から届けられたたくさんの祝電が披露され、台湾玄門会から届けられたものは、森田さんが流暢な中国語で読み上げ、分かり易く和訳を添えて披露しました。
また、森田さんは三三拳譜についてもスピーチを行い、入手までの経緯を興味深いエピソードを交えながら可能な範囲で話して頂きました。
そして料理もデザートに差し掛かろうかという頃に、師父自ら古参正式弟子二名を随え、マイクを片手にスライドショーが行われました。
それは、誰も知らない20年前の、雪深い信州の山々の写真から始まりました。
終了時間が迫っていたため、予定よりも少ない枚数の写真紹介になったそうですが、それでも皆が大満足をしたと言うほどの、内容の濃い太極武藝館の歴史の紹介でした。
あっという間に4時間近くが経過し、祝賀会は正式弟子の西川耕玄さんによる、気合いのこもった三本締めにて滞りなく終了しました。
その後、師父と正式弟子たちはご来賓の方々と共に親睦会の席に向かい、深夜12時過ぎまで歓談の時を過ごし、20周年記念の行事をすべて無事に終えることができました。
こうして改めて振り返ってみると、実に密度の濃い、充実した一日であったと思えます。
それは紛れもなく、計画の段階から一緒に頭と体とを使って練り上げてきたスタッフと、会場準備のために仕事を休んでまで作業をしてくれた研究会の面々。そして、誰よりも時間と身体を使って実際に西に東にと飛び回りながら皆の結束を図り、導いて下さった師父のご尽力のお陰であると思います。
だからこそ、門人一同があれほど感動し、各々が太極武藝館で過ごした時間を振り返り、自分にとっての太極拳を考える大きな節目となり、新たに自分の人生を太極武藝館と共に歩む決意を持って、歓びに満ちた笑顔で会場を後にすることができたのだと思います。
今回の行事を通して与えられたこの大きな感動は門人の皆さんの功夫をさらに上達させ、各自の今後の成長に大きく影響を与えるに違いありません。
20周年の記念行事を終えた後、ご来賓の方や門人の皆さんから心温まるお手紙やメイルを多数頂戴いたしました。何も無いところからスタートし、全てを手作りで完成させた私たち開催者にとっては、それは何よりも嬉しいことでした。
何かひとつのことを行おうとするとき、当然のことながら、思うように進まないことも、トラブルに見舞われることも多々ありますが、そこで投げ出さずに、どれだけ時間が掛かろうとも根気よく挑戦し続ければ、必ず解決の糸口が見つかります。そしてその過程は、そのまま自分の人生を誠実に生きることと重なります。
太極武藝館で学んでいることは、まさに自分の在り方、そして自身の人生への向かい方であり、そのことを門人全員が自覚しているからこそ、この度の大行事の成功があったと思います。
天に与えられた20周年の節目の日は、たった一日。
天からは既にたくさんのことが与えられており、それに気がつき、活かせるかどうかは、自分次第であることをつくづく教えられた、誠に佳き一日でした。
あらためて、この行事に関わった全ての方々に、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
(了)
記念式典 円山洋玄師父のお言葉
記念式典神事 祝詞奏上
式典終了後 記念撮影
記念祝賀会 館長挨拶
本年、太極武藝館は創立20周年を迎え、11月の吉日に浜松のホテルオークラにて記念式典と祝賀会が開催されました。
それは式典から数週間余りを経過した今も、まるで昨日のことのように鮮明に心に残る、たいへん素晴らしい行事でした。
およそ1年をかけて、師父とスタッフを中心に綿密な準備が進められた式典には、北海道から広島、愛媛までの日本各地から、そして海外はオーストラリアから、総勢六十名ほどの門人が参集しました。
会場には台湾玄門会を筆頭に、長野県、三重県、神奈川県、千葉県などの武藝館とご縁のある方々から贈られた豪華な祝い花が飾られ、その温かな祝福に感謝の思いが溢れると同時に、私たちが多くの方々から見守られていることが感じられ、身の引き締まる思いがしました。
また、一堂に会した門人の皆さんの爽やかな表情が、とても印象的でした。
普段は滅多に顔を合わせない人も、或いは互いに初めて会う門人同士もたくさん居られたはずですが、同じ志を持つ人たちは距離や時間に一切関係なく、出会ったその瞬間から打ち解けて、同門の絆を実感できるのだということが強く感じられました。
出席して頂いた方に、ここでもう一度、あの式典や祝賀会を振り返って頂くためにも、その時々の様子を順を追って記してみようと思います。
まず、式典のはじめには師父より、太極武藝館が何時どのように開門されたのか、そしてどのような経緯で現在に至るのかをお話し頂き、多くの門人が初めて耳にする初期の歴史と歩みは、門人の皆さんにとって、とても感銘の深いものであったと思います。
そして、すっかり太極武藝館の慣例となった「神事」が、今回も執り行われました。
吾が日本玄門では、大事な行事の際には必ず神事が行われているのです。
師父は『たとえ学ぶ内容が中国伝来のものであっても、私たち日本人がこの日本で武藝を修めようとする時に、道場に神棚をお祀りし、節目となる行事に神事の”祓い”と”清め”を行うことは何も不自然なことではない』と明言されており、現在では欠かすことの出来ない仕来りとなっています。
実際に、ある正式弟子の拝師式は奈良の春日大社で行われましたし、袋井本部の道場開きでも門人の平田宮司様をはじめ神職を務める方々による神事が行われました。
ホテルオークラの30階にある「パールの間」には、大幔幕で三方を囲われた美しい祭壇が設けられ、全員でお祓いを済ませて当館や館長に深い所縁のある神々をお迎えしました。祝詞が奏上された後に、笙や龍笛、楽箏などの音色が滔々と響き渡る荘厳な会場で、門人全員が順に玉串奉奠にて拝礼する様子は清爽として、正に神聖な場がそこに在ることを実感できました。
『受容性こそが学ぶことの鍵なのだ。何かを学ぶためには、先ず自分という器の中身を捨てて空っぽにし、新しいものを全面的に受け取る用意が必要である』とは、常日頃より師父が仰っていることですが、凡常の身を祓い清め、謙虚に八百万の神霊に奉拝するという行為は、自らの心を真っ新な状態にし、物事を素直に有りの儘に受け容れられるよう整えて行ける、たいへん意義深い、素晴らしい日本の伝統文化であると心から思えるものです。
私たちにとって武藝の道とは太極の道。つまりそれは「法則を知る旅」であり、法則に目を向ける事とは、自分自身に目を向けることに他なりません。
式典でもお話をさせて頂きましたが、日常生活の中で自己の内に知らない間に構築されてしまった自我の法則をきちんと見出し、それを太極の法則と照らし合わせて観ること。それこそが「稽古」というものの基本であると思います。そして、それがあるからこそ、武術が単なる闘争の技術ではなく、至高の武功藝術へと変容し得るのだと思います。
陳鑫老師は、太極拳を学ぶ者の心得の第一に「敬」の気持ちを持つことを挙げておられますが、此度の式典で日本古来の神事が行われたことによって、その「心」が私たち門人全員に改めて認識されたのではないでしょうか。
神事の後には、門人を代表して最古参の西川敦玄さんが挨拶の言葉を述べ、まだ日の浅い門人にも分かり易く、太極武藝館の20年の歩みを振り返ってお話をされました。
また、札幌稽古会の佐藤剛会長より、札幌稽古会が創立して一周年を経た近況報告が為され、今後は本部道場を超えることが第一の目標であると述べられ、式典を締め括りました。
祝賀会は、ホテルオークラの最上階にある「スカイバンケット」で行われました。
直通のエレベーターを降りると、会場まで緩やかなカーブを描いた回廊を歩くことになります。
地上185メートル、新宿の高層ビル群と肩を並べ、静岡県で最も高いビルの最上階にある回廊からは、かつては徳川家康が天下統一の足掛かりとした、城下町浜松の見事な夜景が望め、やがて会場に近づくと壁側には稽古風景のパネルが数枚展示されていました。
また、会場内の正面の柱には大きな玄門旗と館旗が掲揚され、さらに中央には、この創立二十周年を記念して拝師正式弟子の西川敦玄さんより寄贈された、真紅の太極武藝館旗が、輝く槍の竿頭の許に掲げられました。
この20周年記念祝賀会を開催するにあたり、田中徳治先生、張紫雲先生、宗之雄先生、飯田耕一郎先生など、中国武術では著名な指導者の方々、そして平出盛夫様、滋子様ご夫妻など、多くのご来賓の方々にご来臨を戴きました。
中国武術の老師の皆さまは、この10年間に太極武藝館をご訪問くださり、その後も変わらぬご縁を頂戴している方々です。また平出様ご夫妻とのお付き合いはすでに15年余となり、その間ずっと当館を陰になり日向になって応援して下さっています。
当日はどなたもお忙しい中を快く駆けつけて下さり、本当に有り難い思いで一杯でした。
祝賀会は内山能律子事務局長の開会の辞に始まって、師父からのご挨拶を頂き、ご来賓の方々をご紹介して、田中徳治先生と張紫雲先生のお二人からは大変結構なご祝辞を頂戴いたしました。
その様な方々とは滅多にお目にかかれない門人たちも、ご来賓の方々のお人柄や、武術への情熱、当館への想いなど、様々なことを感じて頂けたのではないかと思います。
その後、長年に亘って太極武藝館に多大な貢献をして下さっている平出盛夫様と、秘伝書「三三拳譜」の発掘から入手に至るまで、大きな功績を遺した玄門会の森田尚希さんのお二人に、特別功労者として、表彰と賞状盾の贈呈が行われました。
森田さんのお話では、三三拳譜の研究は師父と共に始められたばかりであるという事で、今後の研究の進展が大いに期待されます。
ここで、太極武藝館の20年を祝し、ご来賓の方々との貴重な御縁を感謝し、吾が門の益々の発展を祈念しての乾杯となり、会食が始まりました。
お料理は、ホテルオークラが自信を持って奨めたフランス料理のフルコース。
会食と歓談を楽しみながら、各方面から届けられたたくさんの祝電が披露され、台湾玄門会から届けられたものは、森田さんが流暢な中国語で読み上げ、分かり易く和訳を添えて披露しました。
また、森田さんは三三拳譜についてもスピーチを行い、入手までの経緯を興味深いエピソードを交えながら可能な範囲で話して頂きました。
そして料理もデザートに差し掛かろうかという頃に、師父自ら古参正式弟子二名を随え、マイクを片手にスライドショーが行われました。
それは、誰も知らない20年前の、雪深い信州の山々の写真から始まりました。
終了時間が迫っていたため、予定よりも少ない枚数の写真紹介になったそうですが、それでも皆が大満足をしたと言うほどの、内容の濃い太極武藝館の歴史の紹介でした。
あっという間に4時間近くが経過し、祝賀会は正式弟子の西川耕玄さんによる、気合いのこもった三本締めにて滞りなく終了しました。
その後、師父と正式弟子たちはご来賓の方々と共に親睦会の席に向かい、深夜12時過ぎまで歓談の時を過ごし、20周年記念の行事をすべて無事に終えることができました。
こうして改めて振り返ってみると、実に密度の濃い、充実した一日であったと思えます。
それは紛れもなく、計画の段階から一緒に頭と体とを使って練り上げてきたスタッフと、会場準備のために仕事を休んでまで作業をしてくれた研究会の面々。そして、誰よりも時間と身体を使って実際に西に東にと飛び回りながら皆の結束を図り、導いて下さった師父のご尽力のお陰であると思います。
だからこそ、門人一同があれほど感動し、各々が太極武藝館で過ごした時間を振り返り、自分にとっての太極拳を考える大きな節目となり、新たに自分の人生を太極武藝館と共に歩む決意を持って、歓びに満ちた笑顔で会場を後にすることができたのだと思います。
今回の行事を通して与えられたこの大きな感動は門人の皆さんの功夫をさらに上達させ、各自の今後の成長に大きく影響を与えるに違いありません。
20周年の記念行事を終えた後、ご来賓の方や門人の皆さんから心温まるお手紙やメイルを多数頂戴いたしました。何も無いところからスタートし、全てを手作りで完成させた私たち開催者にとっては、それは何よりも嬉しいことでした。
何かひとつのことを行おうとするとき、当然のことながら、思うように進まないことも、トラブルに見舞われることも多々ありますが、そこで投げ出さずに、どれだけ時間が掛かろうとも根気よく挑戦し続ければ、必ず解決の糸口が見つかります。そしてその過程は、そのまま自分の人生を誠実に生きることと重なります。
太極武藝館で学んでいることは、まさに自分の在り方、そして自身の人生への向かい方であり、そのことを門人全員が自覚しているからこそ、この度の大行事の成功があったと思います。
天に与えられた20周年の節目の日は、たった一日。
天からは既にたくさんのことが与えられており、それに気がつき、活かせるかどうかは、自分次第であることをつくづく教えられた、誠に佳き一日でした。
あらためて、この行事に関わった全ての方々に、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
(了)
記念式典 円山洋玄師父のお言葉
記念式典神事 祝詞奏上
式典終了後 記念撮影
記念祝賀会 館長挨拶
コメント一覧
1. Posted by とび猿 2014年12月31日 22:52
太極武藝館創立20周年、誠におめでとうございます。
この記念すべき創立20周年の記念式典と祝賀会に出席することができ、
また、微力ながらも20周年記念行事の準備に参加させて頂けたことは、
私にとって大変大きな経験となりました。
この記念行事を通じて、同じ道を歩む門人同士の絆も
より一層深いものとなったように感じます。
本年も残すところわずかとなりましたが、この一年は私にとって大変勉強になる年でした。
これを糧に次の10年、20年をより実りのあるものにしていきたいと思っております。
ありがとうございました。
この記念すべき創立20周年の記念式典と祝賀会に出席することができ、
また、微力ながらも20周年記念行事の準備に参加させて頂けたことは、
私にとって大変大きな経験となりました。
この記念行事を通じて、同じ道を歩む門人同士の絆も
より一層深いものとなったように感じます。
本年も残すところわずかとなりましたが、この一年は私にとって大変勉強になる年でした。
これを糧に次の10年、20年をより実りのあるものにしていきたいと思っております。
ありがとうございました。
2. Posted by まっつ 2015年01月01日 22:58
20周年記念式典は、節目の年を刻むにあたって、
実に相応しい品格ある式であったと感じています。
次の10年に向けて迷い無く歩いて行こうと、
決意を新たにした事が思い起こされます。
記念品として頂いた特製ラベルのワインを、
後日に仲間達と頂きましたが
日本のワインらしい繊細で品の良い佇まいが、
実に美しく、美味でありました。
式に関わられた皆様、誠にありがとうございました。
実に相応しい品格ある式であったと感じています。
次の10年に向けて迷い無く歩いて行こうと、
決意を新たにした事が思い起こされます。
記念品として頂いた特製ラベルのワインを、
後日に仲間達と頂きましたが
日本のワインらしい繊細で品の良い佇まいが、
実に美しく、美味でありました。
式に関わられた皆様、誠にありがとうございました。
3. Posted by MIB(▼_▼¬ 2015年01月02日 20:27
太極武藝館創立20周年、おめでとうございます。
また式典の模様をこうして文章に起こして頂いてありがとうございます。
思い返すのにとても助けられます。
私は入門してまだ日が浅い方ですから、今回の式典は、武藝館の歴史の一端を知る貴重な機会になりました。
またお会いしたことの無い大先輩方と実際にお話しする機会も得ました。
自分がどのような場に身を置いているか、ということを知ることができた、と思います。
式典において師父は、元々は太極拳を人に教えようと思っていなかった、と仰いましたが、
今こうして来賓をお招きして式典が挙行されたことの意義を良く感じ、
門人としての在り方を自分に問うていきたいと思います。
また式典の模様をこうして文章に起こして頂いてありがとうございます。
思い返すのにとても助けられます。
私は入門してまだ日が浅い方ですから、今回の式典は、武藝館の歴史の一端を知る貴重な機会になりました。
またお会いしたことの無い大先輩方と実際にお話しする機会も得ました。
自分がどのような場に身を置いているか、ということを知ることができた、と思います。
式典において師父は、元々は太極拳を人に教えようと思っていなかった、と仰いましたが、
今こうして来賓をお招きして式典が挙行されたことの意義を良く感じ、
門人としての在り方を自分に問うていきたいと思います。
4. Posted by 太郎冠者 2015年01月02日 21:31
太極武藝館創立20周年、おめでとうございます。
研究会門人として、ほんの少しばかり準備のほうをお手伝いさせていただきましたが、
普通だったらもういいんじゃないか、と思ってしまうような些細な点まで妥協せずに取り組む姿勢には、
本当に頭が下がる思いでした。
そのようにお忙しい中、師父は時間を割いて我々の稽古の面倒まで見て下さり、本当にありがたく感じます。
門人が一堂に会し、これほど多くの人が、たったひとつの目的、太極拳の真髄を求めるために集まっている。
そういったことはこの現代日本において非常に珍しく、また価値のあるものだと感じさせられた一日でした。
ここからさらに十年、二十年と、本物の伝承がいつまでも続いていくよう、微力ながらも努力していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
研究会門人として、ほんの少しばかり準備のほうをお手伝いさせていただきましたが、
普通だったらもういいんじゃないか、と思ってしまうような些細な点まで妥協せずに取り組む姿勢には、
本当に頭が下がる思いでした。
そのようにお忙しい中、師父は時間を割いて我々の稽古の面倒まで見て下さり、本当にありがたく感じます。
門人が一堂に会し、これほど多くの人が、たったひとつの目的、太極拳の真髄を求めるために集まっている。
そういったことはこの現代日本において非常に珍しく、また価値のあるものだと感じさせられた一日でした。
ここからさらに十年、二十年と、本物の伝承がいつまでも続いていくよう、微力ながらも努力していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
5. Posted by マルコビッチ 2015年01月03日 02:05
創立二十周年記念式典、祝賀会・・まるで昨日のことのようです。
微力ながら、準備をする側として活動させて頂きましたが、一つのことをつくり、まとめていくことがこれほど大変なことだと初めて知り、多くのことを勉強させて頂きました。
全てのことを気遣い、まさに寝る間を削ってご尽力下さった師父、そしてスタッフ、門人の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
何も取り柄のない私は、太極武藝館の門人であることが誇りであり、その誇りを持てることに幸せを感じます。
祝賀会が終わった後の、門人の皆さんの晴れ晴れとした爽やかな笑顔からは、私のそんな気持ちと同じものを感じました。
門人の心がひとつになり、それぞれの決意も新たになった二十周年という年も明け、また新たな一年が始まりました。
一回り大きくなった”太極武藝館”の存在が、これから先どのように変わっていくか、私たち一人一人の意識と努力にかかっていると思わずにいられません。
気を引き締めて歩いてまいりたいと思います。
微力ながら、準備をする側として活動させて頂きましたが、一つのことをつくり、まとめていくことがこれほど大変なことだと初めて知り、多くのことを勉強させて頂きました。
全てのことを気遣い、まさに寝る間を削ってご尽力下さった師父、そしてスタッフ、門人の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
何も取り柄のない私は、太極武藝館の門人であることが誇りであり、その誇りを持てることに幸せを感じます。
祝賀会が終わった後の、門人の皆さんの晴れ晴れとした爽やかな笑顔からは、私のそんな気持ちと同じものを感じました。
門人の心がひとつになり、それぞれの決意も新たになった二十周年という年も明け、また新たな一年が始まりました。
一回り大きくなった”太極武藝館”の存在が、これから先どのように変わっていくか、私たち一人一人の意識と努力にかかっていると思わずにいられません。
気を引き締めて歩いてまいりたいと思います。
6. Posted by ユーカリ 2015年01月04日 00:02
創立20周年、誠におめでとうございます。
>天に与えられた20周年の節目の日は、たった一日。
この貴重な、式典・祝賀会に参列させていただいた事が、昨日の事のようによみがえり、感慨深く記事を読ませて頂きました。
1年もの長きに渡り、妥協を許すことなくご準備されてきた、師父・玄花后嗣・スタッフの皆様・門人の皆様、本当にありがとうございました。
一人一人が、心から満足し、喜びに満ちている事を感じました。自分自身も一門人として、常に生涯成長し続けてゆくことを望んでいるんだと改めて認識致しました。
次なる一歩がすでに始まっています。
皆様と共に流れに乗って歩んでゆきたいと思います。
ありがとうございました。
>天に与えられた20周年の節目の日は、たった一日。
この貴重な、式典・祝賀会に参列させていただいた事が、昨日の事のようによみがえり、感慨深く記事を読ませて頂きました。
1年もの長きに渡り、妥協を許すことなくご準備されてきた、師父・玄花后嗣・スタッフの皆様・門人の皆様、本当にありがとうございました。
一人一人が、心から満足し、喜びに満ちている事を感じました。自分自身も一門人として、常に生涯成長し続けてゆくことを望んでいるんだと改めて認識致しました。
次なる一歩がすでに始まっています。
皆様と共に流れに乗って歩んでゆきたいと思います。
ありがとうございました。
7. Posted by タイ爺 2015年01月04日 19:58
素晴らしい式典に参加させていただき、誠にありがとうございました。
式典での神事は特に印象的で、空気がかわるというのを肌で感じたのは初めてのことでした。
今後25周年、30周年に向かい一歩一歩上達を目指すのが門人としての自分の役目だと心に刻み精進して行きたいと思います。
式典での神事は特に印象的で、空気がかわるというのを肌で感じたのは初めてのことでした。
今後25周年、30周年に向かい一歩一歩上達を目指すのが門人としての自分の役目だと心に刻み精進して行きたいと思います。
8. Posted by bamboo 2015年01月05日 22:56
最上階からのあの景色も、入門をお許し頂いてから今まで知ることの無かった当門の歴史も、一生忘れることはないと思います…。
素敵な式典に参加させて頂き、門人としての誇りと自覚を新たに致しました。ありがとうございました。
素敵な式典に参加させて頂き、門人としての誇りと自覚を新たに致しました。ありがとうございました。
9. Posted by 円山玄花 2015年01月05日 23:33
☆とび猿さん
昨年の年の始まりに、師父より「門人のひとりひとりが式典の参加者ではなく、式典を作り上げていく側として意識を持って貰いたい」とのお言葉がありましたが、門人の皆様はその言葉をしっかりと受け止め、日々の生活に稽古にと、精を出していた姿がはっきりと思い出されます。
ときには、式典準備の為に稽古指導に出られないこともありましたが、そんな時ほど各自が気合いを入れて稽古に臨んでいる様子が伝わってきたものです。
本当に素晴らしい一年間であり、大変意義の深い式典であったと思います。
次の5年10年を、より大きなものにしていきたいですね。
本年もどうぞよろしくお願いします。
昨年の年の始まりに、師父より「門人のひとりひとりが式典の参加者ではなく、式典を作り上げていく側として意識を持って貰いたい」とのお言葉がありましたが、門人の皆様はその言葉をしっかりと受け止め、日々の生活に稽古にと、精を出していた姿がはっきりと思い出されます。
ときには、式典準備の為に稽古指導に出られないこともありましたが、そんな時ほど各自が気合いを入れて稽古に臨んでいる様子が伝わってきたものです。
本当に素晴らしい一年間であり、大変意義の深い式典であったと思います。
次の5年10年を、より大きなものにしていきたいですね。
本年もどうぞよろしくお願いします。
10. Posted by 円山玄花 2015年01月05日 23:39
☆まっつさん
>次の10年に向けて迷いなく歩いて行こうと、決意を新たにした・・
いいですね!
頑張っていきましょう!
>特製ラベルのワイン
この記念品ひとつを取っても、とても大勢の人が関わって出来上がっています。
一本のワインが記念品になるまで。
その道のりは、まるで何もないところから式典を作り上げる過程の、縮図の様だと思えました。
ぜひともワインの感想を、スタッフや札幌稽古会の皆様にも伝えてあげてくださいね。
本年もどうぞよろしくお願いします。
>次の10年に向けて迷いなく歩いて行こうと、決意を新たにした・・
いいですね!
頑張っていきましょう!
>特製ラベルのワイン
この記念品ひとつを取っても、とても大勢の人が関わって出来上がっています。
一本のワインが記念品になるまで。
その道のりは、まるで何もないところから式典を作り上げる過程の、縮図の様だと思えました。
ぜひともワインの感想を、スタッフや札幌稽古会の皆様にも伝えてあげてくださいね。
本年もどうぞよろしくお願いします。
11. Posted by 円山玄花 2015年01月05日 23:58
☆MIB(▼_▼¬さん
今回の一大行事は誰にとっても意義のある、本当に素晴らしい会となりましたね。
MIBさんに限らず、すでに掛川時代を知らない門下生も増えてきました。
機会があれば、先輩たちに尋ねてみるのも良いかもしれません。
私も今年はじっくりと自分と太極拳とに、向かい合いたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
今回の一大行事は誰にとっても意義のある、本当に素晴らしい会となりましたね。
MIBさんに限らず、すでに掛川時代を知らない門下生も増えてきました。
機会があれば、先輩たちに尋ねてみるのも良いかもしれません。
私も今年はじっくりと自分と太極拳とに、向かい合いたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
12. Posted by 円山玄花 2015年01月06日 00:07
☆太郎冠者さん
>些細な点まで妥協せず・・
今回の式典が成功した最大の理由は、まさにその一言に尽きますね。
分からないことや失敗、迷いが次々に出現した準備期間では、
上手く行く・行かないではなくて、とにかくやろうとしたこと、
考えられるだけのことを考え、出来る限りの手を尽くすしかない状態でした。
その結果、毎日が充実感に溢れていたことは皆さんも同じだったと思います。
今回得られた沢山のことを、次にはさらに大きく太く出来るように繋げていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
>些細な点まで妥協せず・・
今回の式典が成功した最大の理由は、まさにその一言に尽きますね。
分からないことや失敗、迷いが次々に出現した準備期間では、
上手く行く・行かないではなくて、とにかくやろうとしたこと、
考えられるだけのことを考え、出来る限りの手を尽くすしかない状態でした。
その結果、毎日が充実感に溢れていたことは皆さんも同じだったと思います。
今回得られた沢山のことを、次にはさらに大きく太く出来るように繋げていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
13. Posted by 円山玄花 2015年01月06日 00:16
☆マルコビッチさん
私も今回は本当にたくさんのことを学ばせて頂きました。
いつも思うのですが、自分の人生では、自分の力で解決するよりも人に教えられて分かることの方が多く、人に何かを教えるよりも更に多くのことを教えてもらっています。
自分の力をつけなければと思えば思うほどそうなるので困ってしまいますが、
何にしても、ありがたいことです。
一門の門人であることを誇りに思えるような、そんな機会に恵まれること自体がとても貴重なことだと思えます。大事にしたいですね。
本年もどうぞよろしくお願いします。
私も今回は本当にたくさんのことを学ばせて頂きました。
いつも思うのですが、自分の人生では、自分の力で解決するよりも人に教えられて分かることの方が多く、人に何かを教えるよりも更に多くのことを教えてもらっています。
自分の力をつけなければと思えば思うほどそうなるので困ってしまいますが、
何にしても、ありがたいことです。
一門の門人であることを誇りに思えるような、そんな機会に恵まれること自体がとても貴重なことだと思えます。大事にしたいですね。
本年もどうぞよろしくお願いします。
14. Posted by 円山玄花 2015年01月06日 00:21
☆ユーカリさん
今もまだ、頭の芯にジンとしたものが残るほどの大行事でした。
”妥協を許さない”と言えばよく聞こえますが、実際には自分など、最善を尽くしたと思っても、
後からまだ妥協が残っていたことが分かって落ち込み反省することの繰り返しでした。
その中で、より繊細により細やかに、もっと出来ることはないかと探し続けることが大事だと
気がつきました。
歩き続けること。
太極拳と同じで一番大変なことかも知れませんが、その一歩は大きいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
今もまだ、頭の芯にジンとしたものが残るほどの大行事でした。
”妥協を許さない”と言えばよく聞こえますが、実際には自分など、最善を尽くしたと思っても、
後からまだ妥協が残っていたことが分かって落ち込み反省することの繰り返しでした。
その中で、より繊細により細やかに、もっと出来ることはないかと探し続けることが大事だと
気がつきました。
歩き続けること。
太極拳と同じで一番大変なことかも知れませんが、その一歩は大きいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
15. Posted by 円山玄花 2015年01月06日 00:30
☆タイ爺さん
記念式典を経て、札幌稽古会の皆様が一段と上達されており、本当に驚きました。
また、式典での皆様の活き活きとした表情も忘れられません。
今年は本部道場と札幌稽古会の合同稽古や合宿なども取り入れて、
更なる飛躍の年となるように頑張っていきましょう。
本年もどうぞよろしくお願いします。
記念式典を経て、札幌稽古会の皆様が一段と上達されており、本当に驚きました。
また、式典での皆様の活き活きとした表情も忘れられません。
今年は本部道場と札幌稽古会の合同稽古や合宿なども取り入れて、
更なる飛躍の年となるように頑張っていきましょう。
本年もどうぞよろしくお願いします。
16. Posted by 円山玄花 2015年01月06日 03:54
☆bambooさん
本当に素晴らしい式典でしたね。
そして、皆さんが20周年の節目となる式典に出席したということは、
皆さんも太極武藝館の歴史をひとつ創ったと言えます。
佳い年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。
本当に素晴らしい式典でしたね。
そして、皆さんが20周年の節目となる式典に出席したということは、
皆さんも太極武藝館の歴史をひとつ創ったと言えます。
佳い年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。
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