JAZZYな、太極拳を。

2018年06月14日

JAZZYな、太極拳を。 第2回

  あんた、JAZZYの何なのさ。
   〜 ちょっと前なら憶えちゃいるが・・♪ 〜
 

                         by 春日 敬之
  


 それではっ、みなさまぁ、ご一緒にぃ〜!!

 はいっ、♪ミ〜ナトのヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカぁああ〜〜♫・・・
 🎶 ジャジャジャジャンジャン、ジャジャジャジャンジャン・・(伴奏の音スね)

 ・・と、言うことで、ご唱和ありがとうございました。
 はい、懐かしかったですねぇ、ご存知、神奈川県のご当地ソング。
 ♫ これっきりこれっきり〜もぉオォ、コレキリ〜ですね〜♪ と同ンなじですねぇ〜♪
 港のヨーコは、今世紀に入ってからも、横浜ギンバエがカバーしてます。  
 え、そんな昔の話はちと分からネーなって?
 あ、そ。。。何のコトか分からない人は、すぐググりませうね。
 嗚呼、昭和は遠くなりにけり。。(^_^;)

 エニワイ(anywayのオーストラリア発音スね、ともかく)、
「髪のあるオトコだって、ここにゃ沢山いるからねぇ〜」ってのは、われらがスゲー館でもおなじですなぁ (^ ^)。。
 円山館長は無論、研究会を中心に、なぜか軍人カットやボーズ頭(ハゲ頭とは言ってませんよ!)の多いスゲー館ですが、やはりそれなりに皆さん ”カレンダー映え” してますねぇ、わはははは。
 ま、イカにリアル軍人の玄花さんでも、流石にボーズ頭ってワケにはいかないッスよね。
 ・・え?、「G. I. ジェーン」のデミ・ムーアはスキンヘッドぢゃないかって? (゚o゚;;
 ♫ ズビズバ〜・・やめてケーレ、ゲバゲバ・・・

 しかし、もしケニーGみたいな変なヘアの見学者が来たら、名前を訊ねる前にきっと、
「♪ワリぃなぁ、ほかを当たってくれヨ・・アンタ、太極拳の何なのさ?」なんて、事務局の怖〜いオバさまに言われるカモです。
 さて、あンまし古い話ばかりしてると「JIZZY(ジジィ)な太極拳」になりそうなんで、このくらいにして────(^◇^;)


 このへんで本題に入りませう。
 この新しいカテゴリーが「JAZZYな、太極拳を。」と題された事には、ボクのカルクッチィ(イタリア語で ”軽い食事” の意←ウソ)な中身ではチト申し訳ないほど、もっと深〜い意味がありそうです。

 ちなみに「JAZZY」というのを辞書で引くと、ジャズを思わせるさま、だとか、
 ジャズ風の、活発な、華やかな・・なんて意味がいろいろと出てきます。

 ジャズというのは、皆さんもご存じのとおり、19世紀末から20世紀の頭にかけて、アメリカ南部で「黒人の民俗音楽」と「白人の西欧音楽」が融合して出来た音楽のひとつの形式、つうワケですが、早い話が、オフビートの独自のリズムで行われる、即興演奏が特徴のミュージック、それがジャズである、というワケですね。

 ところが「ジャズ」とひと口に言っても、その種類や範疇はとてもとても多くて、近ごろじゃ、何でもかんでもジャズと呼んだりするんで、ホントに混乱します。

 ついこのあいだなんかも、

 「春日さん、JAZZがお好きなんですってね ♡」
 「は?、ええ、まあね・・コテコテのヤツより、割と軽めのが好きだけど」
 「でも、おウチにジムなんかも備えてるなんて、スゴ〜くマニアックぅ♪」
 「いや、ウチは小さなマンションなんで、ジム用具なんか置いてないっスよ」
 「やぁーね、そのジムじゃなくって、JBLのこと、スピーカーの」
 「それを言うなら ”ジムラン(James B. Lansing)” じゃないの?」
 「ん?・・そういえば、そんな名前だったかも〜、あはは」
 「でも、よくそんな古い言葉を知ってるね(キョービ僕らも使わンで、ホンマ)」
 「ジツは私、最近、JAZZにどどぉおーんとハマってしまって ♡」
 「はは、どどーんとねぇ・・ ε-(´∀`; ) で、因みにどんなの聴いてるの?」
 「主に、ケニーGとか、ZAZ(ザーズ)なんかですけど」
 「へ?・・・へにーちぃー?」

 な〜んて会話があったりしましたです、はい。。⊂( ̄(エ) ̄;;)⊃

 ま、ケニーGも、ZAZも、確かにジャズ系の曲を演るし、サックスは見事だし、ザーズのフランス語が分からなくても、ココチ良いので、ボクもたまにゃあ聴くけどさ。。
 でもね、まるでカラオケみたいに、パソコンで他の楽器演奏を打ち込んだものをバックに録音して、堂々とレコードとして売ってるケニーGなんかは、ジャズだけに限らず、音楽そのものを愛する人間としては、やっぱり、ウゥ〜む、何だかなぁっっっ。。と思ってしまいますですね。やはりユダヤ系は商魂タクマスいと言うか。
 たとえアルバムの累計売上げ枚数が世界一多いジャズアーティストとしてギネスブックに載ろうと、本部のカワヤマさんなんかバック無しで「兄弟船」を唄うってんだから、ケニー爺(62歳)より根性あるよね。

 だから最近は、いったい、どっからどこまでがジャズなのか。
 何をもってジャズと名乗れるのか、あるいはジャズと呼べるのか。
 ジャズの音楽が好きで、たとえレコードを山ほど持っている人でも、ジャズレコードのプロデューサーでも、それをビシッと定義できなくなりつつあります。

 その定義の難しさというのは、ジャズが元々表現形式が自由なものであることに加えて、各時代ごとの歴史がずいぶん影響しているわけですが、ココでそれをボクが書くとエラ〜く長い話になりそうなので、興味のある方はご自分でお調べください。


 ────ただし、もちろんジャズの「定義」は、あります。

 ごく簡単に言ってしまえば、早い話が、「ブルース&スウィング」であるかどうか、
 というのが、それを決めるガイドラインとなります。

 つまり、その楽曲が「ブルース」という12小節の独自の節回しで造られた旋律で、
「ブルーノート・スケール」と呼ばれる、メジャー・スケール(長音階)に、E(ミ)、
G(ソ)、B(シ)の音を半音下げた(♭にした)音を加えて演奏するもの。
 あるいはまた、マイナー・ペンタトニック・スケールと呼ばれる、五音階で出来たものを用いて即興で演奏される特徴的な音階を持つもの。

 ペンタトニックなんて聞いたら何だかエラく難しいものに感じてしまいますが、そんなに特別なモンじゃなくて、たとえばFメジャーのスケールなんかは、誰もがよく知る「赤とんぼ」や「海」「ふるさと」など、童謡のメロディにも多く使われているものです。

 これらが「ジャズ」という音楽の心臓部、クルマで言えばエンジンに当たるものです。
 そしてそれを、まるでアルファロメオみたいに官能的な走りにしてくれるのが、
「スウィング」という味付けです。それはクルマで言えばシャシーの造りや、ステアリングの切れ、アクセルのレスポンス、と言ったところでしょうか。
(またまたクルマの話ですンません。新しいジュリア、欲スいなぁ・・^^;)


 しかし、そんなことは(カスガのアホな呟きを含めて)、ホンモノのジャズにとってはどうでも良いことなのです。

 つまり、ジャズにとって本当に大切なコトは、その「スピリット」にあるぅ〜っっっ!!

 泣く子も黙るジャズの帝王、モダンジャズのドンとまで呼ばれた、かのマイルス・デイヴィスは、『オレの音楽をジャズと呼ぶんじゃねぇ!』と、言い切りました。
 嗚呼、さっすがだねぇ〜!、そう言えるのは、やっぱり天才。彼はすごいっスね。

 『もしウチの纏絲勁が◯家と違うって言うんなら、別に◯氏太極拳って名乗らなくってもイイのさ。そんなチンケなコトはどうでもいい。けどな、この世に纏絲勁ってのはコレしかないんだ』・・って断言し、実際に弟子をキリモミで飛ばしちまうどこかの館長と、どこか似てるかもです (^_^;)

 確かに、マイルスの音楽は伝統的なジャズには留まらず、ブルース、ロック、ヒップホップなんかも取り入れた、独自の世界を醸し出していますね。まあ、天才と言われるような人が皆んなそうであるように、彼の優れた音楽性はジャズという、音楽というハンチューには到底収まりきらないものなのでしょう。

 そして、逆説的ですが、オレの音楽をジャズと呼ぶなという、このマイルス・デイヴィスの言葉こそが、これぞジャズの魂・スピリットだと言えます。

 つまり、端的に言えば「アウト」であるということ─────
 ジャズはアウトなのだ、と言うと、多くの方が首をかしげるかもしれませんね。
 いやいや、「アウト、セーフ、ヨヨイノ、ヨイッ♪」って野球拳のコトぢゃなくつて、  
(え、そんな拳法があるのかって? ヤだねぇ。アンタ、平成の怪人東京バリーちゃん?)

 アウトってのは、アウト・ローとか、アウト・オブ・アフリカの「アウト」です。
 文字どおり「外れてる、それ以外、出る、離れる、終わる、ダメ、失敗」ってコト。
 だから Out-low は法に外れた無法者。因みに Out of Africa はメリル・ストリープと、ロバート・レッドフォード主演の映画で、邦題は「愛と哀しみの果て」です。

 映画の話が出たので、またまたジャズとは何の関係もないハナシですが (^◇^;) 、
 どうしてニッポンじゃ、わざわざ洋画に変な日本語のタイトルを付けるンだろね?
 80年代は「愛と哀しみの果て」だけじゃなくて、なぜか「愛と〇〇のナンタラ」といった邦題の映画が流行りましたが(愛の水中花ってのもこの頃だったっけ?)、「愛と青春の旅立ち」は An Officer and a Gentleman、「愛と追憶の日々」は Terms of Endearment、まったく元のタイトルと違ってますよね。
 因みに、Out of Africa は、正しくは「アフリカを後にして」といった意味で、原作であるカレン・ブリクセンの小説でも邦題は「アフリカの日々」です。
 この小説は作者のアフリカでの経験を元にしたものですが、この人は2009年まで、デンマークの50クローネ紙幣の肖像にもなっていました。(デンマークの夏目漱石?)

 「Die Hard」が上映された時は、そのままダイハードと訳されてて、なんだかホッとしました。しぶとい(奴)とか、中々死なねェ、という意味ですが、もし「厳しく死んでネ」とか、「ヒッジョーニ・キビシ〜」なんてタイトルになってたら、日本人としてはもう、絶対に楽には死ねませんですね。(そんな題になるワケないやろ)
 ちょっとボク好みの「ラスト・ターゲット」や「裏切りのサーカス」なんかも、原題とまったく違うのでビックリしますが。「ダヴィンチ・コード」や「コロンビアーナ」には変な邦題が付かなくて良かったなぁ、とつくづく思います。
 いやぁ、映画って、ホントに素晴らしいモンですねぇ!


 さて、底抜け脱線の無駄話にサヨナラ・サヨナラして、ジャズの本題に戻りましょう。

 オヤジ世代の方々にはお馴染み深い「ユーミン」こと、シンガーソングライターの女王、松任谷由実サンは、あの特徴ある、随筆のような曲のコード進行で聴く人を魅了しますが、ボサノヴァやジャズ、或いはシカゴやTOTO、ボビー・コールドウェルなどに代表される「AOR」などの洋楽を知っている人や実際に演っている人にとっては決して珍しいものではありません。

 ユーミンの曲は、転調を自然に起こさせるために、ジャズでは殆どの曲に頻繁に出現する「供V(ツー・ファイブ。ニブイとかヴィジター2じゃなくて)」のコード進行を曲の間に巧みに、リズミカルに挟んで作っているので、聴いてると次のキーが勝手に想像される、というか、アタマ(意識)の中に無意識的に用意されて行くので、聴いてる人にとってはまるで自分のコトのようにどんどん気持ちが良くなって行くわけですね。ハイ。
 うーむむ、ユーミンはまるで荒地の魔女・・いや、ハウルの動く城のようですね。

 だから中央高速なんかもう、「♪ 中央フリーウェイ〜」って歌わないと絶対走れない!
 どんどんシフトアップして行きながら(マニュアル全盛期だったよね。かつてはこの道もそんなに混んでませんでしたし)、♫ 中央フリーウェイ(って言ってもカネ取るけどネ)、右に見える競馬場ぉ〜、左はビール工場ぉ〜(今思えば観光案内?)、このミチは、まるで滑走路、夜空につづくぅ〜♪・・って、唄うんですよね、きっとボクと同じ想いの人も、まだたくさん居るンだろうなぁ・・
(え、オジさんの話ぁちーとも見えねーなぁって? キミぃ、即破門だね)

 でも、フツーのバカボンボン♪、じゃない、平々凡々な人間には、まずあんな具合には曲が作れませんですな。ユーミンの曲はメロディラインから「供V」に変わって、さらに飛んでもないコードに、平気でぶっ飛んで戻ったり出来るんだから、ホントにすごい。
 近ごろちょっと流行った「ひこうき雲」なんかも、コードがいきなり有り得ないところへぶっ飛ぶしね。文字どおり、空を駆けてゆく〜♩ような、すごいブッ飛び方をします。
 やっぱりユーミンってのも、ある意味天才なんだろなぁ。

 というコトで、よーするに武術にとって最も大切なコトが「戦えること」や「闘うためのスピリット」だと言えるように、ジャズにとっては「アウト」と「ブルース」が最も大切な生命(いのち)である、ということなんですね。
 キミぃ、男だっだらね、売られた喧嘩ワ買わナぐちゃダメだヨ、つぅことですね、ハイ。

 しかし、何というテキトーなまとめ方だろう・・ε- (^(エ)^; ふぅ


 はい、それではようやく今回のアルバムの登場です。
 マイルス・デイビスが登場したので、私のお気に入りのアルバムをふたつ。

 まずは、この「デコイ」 。
 目がデカイですが、タイトルは DECOY、です。^^;)


          Decoy_Miles_Davis


 このアルバムは、聴かないうちからジャケ買い。つまり、何よりも、ジャケットの表紙が気に入って買ってしまいました。マイルスはイイ表紙のアルバムが多いスねぇ。

 それに、天才ってのは、やっぱり共通した ”眼つき” をしてますナ。
 岡本太郎、三島由紀夫、土方歳三、棟方志功、ピカソ、ゲーテ、ニコラテスラ、そしてシェークスピアにダヴィンチ・・因みに天才で名高いアインシュタインさんは、目よりも出した舌の方が有名なので、ここにゃあイレません。 ♪(´ε` )


 で、ワインの方は、ってえと・・うーむ、これこそ難しいなぁ。。
 マイルスのアルバムを録音するプレステイジ・レーベルのプロデューサーの名前は、
ボブ・ワインストックなんていう名前だったけど、いくら発音が似てるからって、スペルも違うしなぁ。。(ウチのワインストックも整理せにゃぁね)

 そうそう、面白い話がありました。
 このワインストックさんがプロデュースしたアルバムを録音したある日のこと。
 正確には1954年12月24日、メンバーはマイルス・デイビス以下、ミルト・ジャクソン、パーシー・ヒース、ケニー・クラーク、セロニアス・モンクという豪華な顔ぶれで、誰もがどんな素晴らしいアルバムが出来上がることかと、期待を膨らませていたのです。 
 ところが、マイルスがスタジオに入るや否や、セロニアス・モンクに向かって突然こう言い放ったのです。

 『おい、オレがソロを演ってる間は、バックでピアノを弾くなよ』

 これはもう、お前のピアノは邪魔だと言わんばかり、いや実際にそう言っているわけで、大先輩のモンクに対してモンクをつけるなんてのは失礼にもほどが有る。そのうえモンクはマイルスに負けず劣らずの奇人変人、スタジオ内には今にも殴り合いのケンカが始まるのではないかと大きな緊張が走った・・と言います。
 しかしモンクは黙ってマイルスに従い、マイルスのソロではピアノを弾かず、曲によっては普通のピアノソロさえ弾かずにいました。

 これはジャズの世界では「クリスマス・ケンカ・セッション」として知られていますが、マイルスは自叙伝の中でその時のことをこう言っています。

『モンクのピアノはオレのトランペットのバックには合わないと思ったから、休んでいてくれと言っただけさ。モンクもその意図を分かってくれていた。だいたい、あんなデカくて強そうな奴に、オレみたいなチビがケンカを売るわきゃぁないだろ?・・』

 まあ、人の噂話と言うのは尾ヒレ葉ヒレが着くものですが、だんだんオーバーな噂になって行ったというコトかも知れません。

 さて、その時の、問題の録音がコレ。


「BAGS GROOVE / MILES DAVIS PRESTIGE 7109」

   _SY355_


 ま、機会があったらぜひ聴いてみてください。


 ほい、ワインを忘れるところだった。

 マイルスの生誕地はイリノイ州オールトンでしたが、その生涯を閉じたのはカリフォルニア州サンタモニカでした。享年65歳。
 ビバリーヒルズからクルマで10分も走ると、サンタモニカの風を感じる海に出ます。
 彼がなぜそこを終の住処として選んだかは分からないけれど、きっと大好きなフェラーリで風を楽しみながら海岸をぶっ飛ばしていた事でしょう。


 そこで、今回はこのワイン。


 【L’ERMITAGE BRUT 2011 / Roederer Estate】

  エルミタージュ・ブリュット、ロデレール・エステート、です。



           Pasted Graphic 2



 フランスで「シャンパーニュ / メゾンN0.1」に輝いたルイ・ロデレールがカリフォルニアで手がけるスパークリングワイン専門のワイナリーが、この「ロデレール・エステート」。
真夏でも平均気温が23℃という気候で産み出される、本家のシャンパンに勝るとも劣らないとても上質なスパークリングは、マイルス・デイビスもきっと気に入ったはず。

 あのアメリカで、今じゃこんなアワが飲めるのかぁっ!!
 ・・と、泡を食ってしまうような素晴らしいワインです。

 ジャズの似合う夜に、ぜひ一度お試しあれ。

                               ( Cheers!)




 *L'ERMITAGE BRUT(エルミタージュ・ブリュット) 2011*

2004年のヴィンテージが、アメリカのワイン評価誌「Wine Enthusiast」で世界中のすべてのワインで年間第1位に輝いた逸品。Enthusiast 誌は『非常に精巧なスパークリングワイン。フレッシュ感と見事な酸味が口一杯に広がるとっておきのワインだ』と評した。
  <参考価格/2011年 750ml 6,500円(税抜)>

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2018年01月17日

JAZZYな、太極拳を。 第1回

  〜The Days of Wine and Jazz〜     by Taka Kasga


 久しぶりに生のジャズを聴きたくなって、日本でライブ・レストランを予約した。

 世界のトップアーティストが、入れ替わり立ち替わり毎夜ライブ演奏をする、よく知られたナイトクラブが東京にある。もとはニューヨークにあった店で、常にチェックをしていないと、タッチングなアーティストが来た時や人気のセットだと、アッという間に席が一杯になって、なかなか良い席を確保できない。

 音楽は、やっぱりライブに限る。
 ぼくは球場や武道館のような巨きな会場ではなく、アーティストの息遣いまで聞こえてくるような、こじんまりとしたライブハウスが好きだ。ニューヨークには10ドル札を握ってフラッと入って、それでチケットを買うとウイスキーが1杯付いて来る、客が肩を寄せ合うようなちっぽけなジャズハウスもあった。そんな処でナマのジャズに触れると身もココロも浄化され、また新しい明日が来るのを確信できるような気持ちになれる。

 東京のナイトクラブは、幸いにもステージにほど近いボックス席が取れたので、大切な人と一緒に、ちょっとお洒落をして、気の利いたお酒と料理を摘まみながら、迫力のある生演奏に触れて来ることにした。


 そして丁度そんな時に、新しいカテゴリーを開設したいから、何か書いて貰えないかという依頼が、すげー館の事務局から来た。
 「龍の道」だけでも手が一杯で、それでなくても本業が忙しくて、いつも原稿がギリギリのアップであっぷあっぷしてるのに、新しい記事なんかとても書けるワケはない、と思ったのだけれど、「まあ、これも稽古だと思って楽しんで、気合いで書いて行きましょう ♪」などと、化勁で巧みに崩すように言われ、とうとう書くハメになってしまった。

 ブログの新しいカテゴリーは、「JAZZYな、太極拳を。」なのだという。
 何でも良いから、春日サンが思いつくまま、自由気儘に書いてくれれば良いです。
 別にジャズの中身には拘らないし、掲載日を決めなくてもかまわない。
 ジャズソウル、ジャズフュージョン、アダルトコンテンポラリー、シャーデー、ザーズは言うに及ばず、ケニーGだってアリ、何でもヨキに計らってケッコーです・・・と仰るので、ほ、それならばナンボでも─────と、気楽に書くことにいたしましたのです、ハイ。


 でも、どーして、なんで今、すげー館で「ジャズ」なのヨ?─────と聞くと、
 「師父はジャズがお好きですからね」、だって・・・あはは。
 でも、いくら何でも、それだけの理由じゃないでしょうと、よく聞いてみると、
『そもそも、Alfa Romeo を駆るときにジャズはよく合うし、ワインとジャズも、ウヰスキーとジャズも、ビールとジャズも、太極拳とジャズも、とてもよく似合う。だから、武藝館のブログに、ジャズカテがあっても、イイじゃないか!』
・・などという、「グラスの底に顔があっても岡本タロー(古っ!)」みたいな、師父のご意見があったといいます。
(不明な人はググってください。僕もそのグラスを持ってます ( ^ω^ )

 因みに、アルファを駆る時にジャズというのは、実際にはちょっと難しいのです。だってエグゾーストノートが余りにもやかましい・・いや、アルファサウンドと呼ばれるほどの、とても心地良い響きなので、BOSEだろうがカロッツェリアだろうが無理、本来不可能なのです。
 でも、アルファにジャズってのは大賛成ですね。新しいジュリエッタなんか室内が静かそうで、すごく合うんじゃないかな。ジュリエッタ、ほすい。。(。-_-。)


 ついでですが、そもそも太極拳の套路を演じる人は、どうしてみんなサテンのパジャーマーズみたいな服を着て、申し合わせたみたいに喜多郎の「シルクロード」をバックにかけながら遣りたがるンだろうか─────ぼくはそのコトが、ずっと不思議でした。

 別に喜多郎の曲がマズいってワケじゃない。ぼくは彼のアルバムはほとんど全部持っているし、まだシルクロード・デビューする以前の、つまり彼が売れないヒッピーの頃の、遥か昔のアルバムも、ヤフオクにも出さずに何枚か持っているし、日本武道館のハレのライブに行ったことだってあるのだから、彼を貶(けな)すつもりなんか毛頭ない。
 確かに、ちょいとリズム感が悪いかな、というキライはありますけどね。♪(´ε` )

 ただ、誰も彼もが「シルクロード」を掛けながら、ランチャーイー、ダンビエン、とやっているのが、ぼくにはチト不思議なのです。(ランザツイとか、タンベン、ゲホココ、なんてゆーのは、もっと不思議ですが)
 喜多郎のシルクロードは、とてもハートフルな佳い曲です。
 同名のNHK番組のテーマ曲をはじめ、シリーズの全曲を担当していて、彼の曲のお陰で、あのテレビ特集の映像が、視聴者にどれほど悠遠に、神秘的に、幻想的に映ったかは、計り知れないと思うのです。
 ただし、ですな・・・日中共同製作であるNHKの「シルクロード」という番組と、その舞台となった支那(China/チャイナ)に関しては、アレコレ言いたいコトが山ほどある。だけど、ここでは場違いなので、グッと堪(こら)えて、いつかバッコーンと爆発する時に備えての 蓄勁にしときましょう。押忍っ。

 ちなみに、ぼくは独りで套路を練る時には「ENIGMA 3」なんかをかけます。
 ・・というか、その曲が掛かっているときに(執筆中なんかに)套路をやりたくなる。
 5曲目の「Why !」、6曲目の「Shadows in Silence」なんか勝手に体が動いてきて、うおおっ、コレが十八球だ!、いや、幾つにも割れるから「ちかいの魔球」だ!、いいや、軽くて飛びそうだから「オバ球(Q)」かな?、それっ、♬ 8キロ、10キロ、50キロ・・なんて、ひと休みするまで思えてくるのです。(最古〜っ)


 えぇ〜っと・・・違った、ジャズだ!、ジャズの話だった─────
 これは地の糧、オンドレ・ジイド・・
 いやいや、ジャズ・カテの話だっけ。オンドレは、ナ二考えとんぢゃいっ!
 おっと、すんません、初回からつい極道言葉が入っちまいました。。(^0^;)
 ENIGMA はジャズじゃないっスね。
 喜多郎と同じような、ヒーリング・ミュージックの部類に入れる人もいますけど。
 余談ですが、豪州ではKITAROは、カイタローと呼ばれています。



 さてさて、ようやく本題。
 記念すべき、第1回目にご紹介するアルバムは────────

 そうね・・・うん、

 「Easy to Love / Roberta Gambarini 」

 にしましょう。

 
 ロベルタ・ガンバリーニ。
 1972年生れ。イタリアのピエモンテ州、トリノ出身の女性ジャズシンガー。
 12歳の時からクラリネットを習い、17歳からジャズクラブで歌い始め、翌年からキャリアを磨くためにミラノに移り住み、数々の国内フェスティバルに入賞。
 その後、1998年に活動拠点をニューヨークに移し、セロニアス・モンク・インターナショナル・ジャズボーカル・コンペティションで3位に入賞。本格的にジャズシンガーとしての道を歩み始めました。
 2005年(33歳)に、『Easy to Love』でアルバムデビュー。


 ─────いやあ、これは昨今の、やたらと色気やムードだけで売り込んでいる薄っぺらなジャズシンガーとは全く異なる、久々のホンモノです。
 この「Easy to Love」は、2007年のグラミー賞のベストジャズアルバム部門にノミネートされた大傑作です。ぼくはこのアルバムが彼女の「デビュー作」だと聞いて、本当にビックリしました。ぜひ、この素晴らしいアルバムをじっくりと聴いて、本物の深みを味わってください。

 このアルバムのピアノ奏者、Tamir Hendelman(タミール・ヘンデルマン)はオスカーピーターソンも太鼓判を押すほどの実力者。15歳の時に「合歓の郷」のジュニア・オリジナル・コンサートに来日出場した経歴も持っています。

 2008年には、そのタミール・ヘンデルマンと共に来日しました。
 ロベルタは、20014年の春にも来日して、先述の東京のジャズクラブでもライブをしたそうなんですが、ああ、いちど日本でナマで聴きたいなぁっっ・・!!

 エラ・フィッツジェラルドや、サラ・ボーンの再来とまで言われているロベルタさん。
 あの偉大なカーメン・マクレエを彷彿とさせるような、本物の実力派です。
 貫禄の歌いっぷりには、ただひたすら、脱帽するしかありません。
 この人が21世紀のジャズに大きな足跡を残すことは、もはや疑いようがありません。
 まだご存じない方は、ぜひぜひ、聴いてみることをお勧めします。


CDジャケット


     

     



 ついでに───────
 このアルバムに似合うワインは?

 ・・って、なんでワインまで話が飛ぶんだいっ!・・とお思いでしょうが、
 この記事のサブタイトルが "The Days of Wine and Jazz"(サケとジャズの日々)なのよね〜 ^_^;

 で、すげー館の「そむりえ・まっつ」さんにでも訊こうかと思ったんだけど、
 ええい、オイラだって酒呑みの端くれ、いっそ自分で選んじゃえっ(呑んじまえっ)、となりまして・・ハハ



wineuki_0209001005124


  
 この、GAJA MAGARI(ガヤ・マガーリ) 2011 ROSSO ─────
などは如何でしょうか?・・まずまずのオススメだと思います。


 イタリアワインの帝王といわれるガヤさんがピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータの
 次に手に入れたのが、ここ、トスカーナのポルゲリ地区にある「CA' MARCANDA」。

 熟した黒系果実の味としなやかに感じられるタンニン、ボルゲリ地区で注目品種である、カベルネフランを主体に、カベルネソービニヨン、プティヴェルドを加えたボルドーブレンドで、フローラルな芳香が満ちて、骨格もしっかり、酸味とまろやかさが備わったエレガントな味わいです。
 デイリーワインには贅沢ですが、ちょっとした記念日や気分を変えたい週末に、大切な人とふたりで、キャンドルを灯して味わうにはピッタリな一本でしょうね。
 
 ワイナリーの名前である「CA' MARCANDA(カ・マルカンダ)」というのは、
 ピエモンテ地方の方言で「望みのない家」という意味。

 オーナーのガヤさんは、このワイナリーの土地を手に入れるために所有者に何度も交渉を
 しましたが、何回行っても断られ続け、何と18回に及ぶ交渉の末、ようやくこの土地を
 譲り受けたといいますが、交渉に行くたんびに断られるので、奥さんから
 「アナタ、懲りもせずにまた ”カ・マルカンダ(望みの無い家)” に行くの?」
 と、呆れられていたので、それをワイナリーの名前にしたのだそうです。
 ボクだったら、「へ・マタイクンダ」なんて名付けるところですけど σ(^_^;)

 さあ、皆さんも、極上の一杯を飲りながら、ホンモノのジャズを聴いて・・

 稽古をいくらやってもマルカンダ(上手く行かない・望みがない)なんて言わずに、
 たぶん、きっと、parhaps, maybe・・(MAGARI の意味です)、
 望めばきっと手に入る!、と信じてあきらめず、しっかりとガンバリーニ!!


                              ( Cheers!)



 *GAJA MAGARI (ガヤ・マガーリ) 2011 ROSSO
  イタリアワインの帝王ガヤがトスカーナのボルゲリで造るシリーズ。
  ガヤの実力が如何なく発揮された、世界中で高い評価を受けるプレミアムワイン。
   <参考価格/2015年 750ml 6,300円(税抜)>

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