2017年01月15日

連載小説「龍の道」 第191回




第191回  P L O T (11)



「・・で、そのサーマルビジョンに対して、なにか打つ手はないの?」

 言葉こそ不安気に聞こえるが、宏隆の表情は至って平然としている。

「どんなものにも、メリットとデメリットがあるのよ」

「と、いうと・・?」

「サーマルビジョンは解像度がナイトビジョンには遥かに及ばないし、映像の距離感が掴みにくいという欠点もあるわ。それに保護レンズを装着できないから、光に弱い」

「なるほど。でもここは敵陣だから距離感は関係ないだろうね。キャンベル曹長ほどの腕なら目を瞑って撃っても中るかもしれないな」

「まあ、敵はまだ私たちを発見していないワケだし」

「それが使われないうちに、ひとまず撤退するってコト?」

「そう、もしテキがそうさせてくれたらの話だけどね」

「えっ・・?」

「どうやらキャンベルという男は、話に聞くよりも鋭い人間らしいわね。この敷地には警備する人間と幾つかのカメラはあっても、赤外線センサーがあるワケではない。私たちはカメラや人目を完全に避けていたので、それを感知できるのはいわゆる Sixth Sense(シックスセンス=第六感)、つまり通常誰もが持つ五感を超えたインスピレーションが非常に優れていると考えるべきね」

「なるほど、それでヤンの部屋をヘレンと監視していた時も、すぐに気付かれたのか・・」

「ここからは分かれて行動するわよ。集合場所は、さっき車を停めた所の北東約150メートルの森の中。私が攪乱している間にヒロタカはライトを破壊、どちらかが機を見てサーマルビジョンをつぶして、集合場所に走る─────」

「そこから先は?」

「そこからは・・まぁ、臨機応変ね!」

「オーケー、この場を切り抜けても、いきなり車には戻らないってコトだね」

「誰かが待ち伏せしているとも限らないから、安全には常に念を入れるのよ」

「しかし、また敵のライトを撃つことになったか・・」

「ああ、大武號*(たいぶごう) の襲撃事件では、ヒロタカがライフルで朝鮮の偽装船のサーチライトを破壊したんだったわね」

 【註*:大武號=「龍の道」第18回〜21回、澪標(みおつくし)1〜4参照】

「ライト破壊専門のスナイパーみたい・・」

「ところで、キャンベル曹長は右利き?」

「たぶん。訓練中に成績を書くのは右だし、紅茶のカップも右手で持ってたけど。そんなこと聞いてどうするの?」

「いいから、行くわよ。私は左、ヒロタカは右へ──────!」

「ラジャ・・!」

「・・Three,Two,One,GO !! 」

 突然雪の中から飛び出した兎のように、宗少尉が身を低くして走り始める。

「チューンッッッッ・・!!」

 その、わずか一歩前の足跡に、正確にライフルの弾がはじけた。

 ほぼ同時に、宏隆が反対の方向に走るが、2発目の銃弾はまだ自分を狙わず、宗少尉を追い続けている。

「よし、今だっ───────」

 宏隆が歩を止め、即座に屋根にあるふたつのライトを拳銃で狙う。

「ダンッ・・ダンッッ・・!!」

 大きなライトが音を立てて割れ、瞬時に辺りは元の暗闇となる。

「やったぁ、エライぞ、ベレッタ! ** 」

 そう言って、手にした銃を褒めてやるが──────

 【註**:ベレッタ=イタリア製の拳銃、ピエトロ・ベレッタM92。宏隆が台湾の射撃訓練で初めて使って以来、ずっと愛用している銃】

「ダンダンッ、ダンダンダンッ・・!!」

 間髪を入れず、ライフル弾が嵐のようにその木陰を襲ってくる。

「へへんっ、そんな所にいつまでも居るもんかいっ!」

 宏隆も反撃を予想して、疾(と)っくに別の木陰に身を移している。

 ライフルでプロに狙われて、そう簡単に避けられるものなのかと、読者は疑問に思われるかも知れない。実際に銃で標的を撃ってみると分かるが、ある程度の距離なら固定した的でもそう簡単に中るものではないし、Moving Target(動く標的)となれば、おいそれと命中するものではない。ましてや森の木立の中を動く人間、それも、どう動いていれば命中し難いかを熟知している相手に確実にヒットさせるのは、たとえ熟練者でもなかなか容易なことではない。

 ここでキャンベル曹長が用いている ”M16-A2(Model 645)” というライフルは、銃口速度が800〜900m/秒、有効射程は500m、現代でも通用する優れた米軍制式自動小銃だが、実際にはどんな銃でも一発ごとに速度や飛び方にバラつきがあり、気温や湿度、風速によっても変わってくるし、十分な殺傷能力を発揮できる距離はせいぜい200m程度までである。

 銃口初速というのは、弾丸が銃口を出て数メートル先の測定値であり、マニュアルの表示と10m/秒くらい違うのが普通で、弾丸自体は空気抵抗でどんどん速度が落ちてくる。
 800m/秒で発射された弾丸は、800m先の地点に1秒で到達するわけではなく、大体1.5秒以上は掛かる。加えて、銃の個体によっても各々クセがあり、普段使いこなしている愛用銃なら兎も角、この場合のように、セキュリティの武器庫にあった有り合わせの銃で動くターゲットに命中させるには、熟練者でも誤差の修正に相当時間がかかることになる。

 因みに一昨年、インターネットやGPSを開発したことで名高いDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)で、EXACTO(Extreme Accuracy Tasked Ordnance)という、銃弾自体がターゲットを追跡するシステムの開発に成功したというニュースが流れた。
 それは熟練のスナイパーでなくとも、素人でも銃弾発射後に動き出した標的を確実に捉えることができる画期的なシステムであった。こうなったらもう、ウデも運も関係ない。
 その様子はYouTubeの『EXACTO Live-Fire Tests, February 2015』で確認できる。


「ダンッ!─────ダンダンッ───────!!」

 さらにライフルは宗少尉を狙うが、右に走っては左に少し戻るような、変則的な走り方をしているので当たらない。普通右利きの者は右へ移動するターゲットを捉えにくい。まして北半球では人は左回転の方が容易になる。この現象は銃撃戦に限らず、素手やナイフの白兵戦に於いても同じである。

「どら、こっちからもお見舞いするか・・!」

 宏隆がライトを破壊したので、反対に建物の中の明かりが彼ら自身の在処(ありか)をくっきりと映し出してしまっている。外から反撃をするには好都合だ。

「ダン、ダン、ダンッ──────!!」

「ううっ・・く、くそっ!」

 正確に、自分のすぐ足許に着弾し、慌ててキャンベル曹長が身を伏せた。

「・・だ、誰か、屋敷の灯りを消せっ!、ブレイカーを落とすんだ!!」

 自分たちの優勢を信じている者ほど、それが覆された時には非常に脆いものになる。
 追う者が、常に追われる側にならないとは限らないのだ。
 
「サーマルビジョンを持って来ました!」

 腰を低くして物陰に寄り添いながら、一人の男がキャンベル曹長の傍まで来た。

「よしっ、10時から12時の方向*** だ、探せ──────!」

 【註***:移動中の場所の正面を12時として、方位を時計の文字盤に見立てる方位の表現法。クロック・ポジションという。10時から12時とは、進行方向や正面が南だとすれば、東南東付近から南までの角度になる。なお、戦闘機などでは水平方向をクロックポジションで表し、垂直方向は上方をHigh、下方をLowとして、背面上方のことは「6 o'clock high」と表現する。
 日本でも船舶において古くから面舵(おもかじ)、取舵(とりかじ)の表現があるが、面舵は方位を干支で分けた ”卯(う)” の方位(東/右)の事で、”卯の舵” が徐々に ”おもかじ” へと訛っていったもの。取舵は発音どおり酉(とり)の方位(西/左)のことである。現在でも漁船から商船、自衛隊まで広く使われ続けている】


「イエッサー!!」

「どうだ、何か見えるか?」

「はい、木立の中に、ひとり──────」

「よし、オレが撃つから誘導しろ!」

「イエッサー!」

 だが、そう答えた直後に、

「バァーンッッッ──────!!」

「・・う、うわぁあっっ!!」

 サーマルビジョンを覗いていた男が接眼鏡から目を背け、思わず装置を手から落とした。
 スコープを覗いて人影を認識した途端、スタングレネード(stun grenade=閃光弾)による強力な閃光が、すぐ目の前で炸裂したのである。

 現代の最新式の機械では、一定値以上は光を増幅しないように安全回路が組み込まれるようになり、まずそのような心配はないが、この時代にようやく小型化され始めたばかりの熱赤外線暗視装置は、暗闇で密かに熱感知を行う事は出来ても、反対に相手側から強い光を照射されると、対象の認識が非常に困難となるものであった。
 
「くそっ、やってくれるな・・・」

 キャンベル曹長が、その光量に目を背けながら、苦い顔をした。

 スタングレネードは、100万カンデラ以上の閃光を発する非致死性の手榴弾である。
 100万カンデラとは国際的な光度の単位で、ロウソク一本は約1カンデラの光度で光を発する。つまり100万カンデラとはロウソク百万本分の明るさである。
 日本では乗用車のヘッドライトが一灯に付き1万5千カンデラ以上の規定があり、潮岬の灯台が97万カンデラの明るさで40kmほど先の海上を照らし出すことを想えば、スタングレネードの明るさが尋常ではないことが分かる。灯台の巨大なライトが突然光を発したような明るさが目の前で起こるのだから、これはたまらない。

 さらにスタングレネードは15m以内で170db(デシベル)の爆発音を伴う。
 ジェットエンジンの音が100db、1.6kmの先まで音が届く災害レスキュー用のホイッスルが100〜120dbで、ライフルの発射時には耳元で160〜170dbの爆発音が発生する。
 ライフルや拳銃を撃つ時にはイアプラグ(耳栓)やイアマフ(ヘッドフォン型の耳覆い)の着用が必至で、着用しなければしばらく耳が聞こえない。映画などでは非着用のままで撃ちまくっているが、実弾では当分の間ひどい耳鳴りに悩まされることになる。
 ハワイなどの観光射撃では、素人用に火薬を三分の一くらいに減量しているので、爆発音はそれほど大きくない。なお、プロ仕様の戦闘用の耳栓は、銃声を大幅に軽減しながら仲間の声は聞き取れるような設計になっている。

 ─────そして、鍛え上げた軍人であるキャンベル曹長は、当然この銃撃の最中もイアプラグを着用していたので、スタングレネードの爆発音は回避できたが、サングラスの用意もない夜間の大閃光に、しばらくは光の残像しか見えない。


「ホォーッ・・・ホゥーッ・・・」

 Snowy Owl(雪のように白いフクロウ)と呼ばれる、シロフクロウの寂しげな鳴き声が、雪に覆われた森の中に響く。
 日本でも北海道で希に見かけるシロフクロウは北極圏に広く生息しているが、アラスカのそれは白夜の環境のため、フクロウにしては珍しく日中でも活動する特徴がある。

「チカ・・チカ・・・」

 小さな赤いライトが、そのフクロウの鳴き声の方に向かって、そっと何度か点滅した。

「ヒロタカ、ここよ─────」

「宗少尉、よかった、やっぱり無事でしたね」

 フクロウの鳴き声は宗少尉の、ライトの点滅は宏隆の、互いに確認をし合うための合図であった。赤いフィルターを着けたライトは白色や黄色よりも外部から認識されにくく、自分の眼も痛めにくいため、夜間の歩行時は無論、地図を読む時にも用いられる。

「ヒロタカがライトを破壊して、タイミングよくスタングレネードを投げてくれたからよ」

「何とか上手く行きました。しかし、よくライフル弾の嵐の中を走れますね」

「あら、自分だって銃弾の雨の中を平気で撃ち合うじゃないの」

「それに、宗少尉は走り方がまるでクノイチみたいで─────」

「Oh!、女忍者のクノイチね、憧れるわぁ!」

「いや、手裏剣のウデと言い、すでに十分過ぎるくらいクノイチですが」

「それより、サッサとこの森を出ましょう、下手をすると追っ手が来るわ」

「待った────────」

「どうしたの?」

「そこに、誰か倒れています」

「えっ・・?」

 よく見ると、すぐそこの木立の裏側にある窪みに、ひとりの男が倒れている。周りには争ったような、多くの足跡も雪の上に残っている。宗少尉が倒れている男に注意深く近寄ってみるが、何の反応もない。

 のど元に指を当てて、脈を確認しながら、

「もう息がないわ・・だけど体がまだ温かいから、殺(や)られたばかりね。クビを折られているわ」

 そう言うので、銃を構えていた宏隆も、その手を下ろした。

「誰だろう、やはりあの屋敷の人間かな?」

「無線器にフラッシュライト、ポケットのナイフはボーカーのマグナム、ヒットマンね」

「ヒットマン(殺し屋)?、包丁のゾーリンゲン製にしちゃ物騒な名前だけど、それなら警備の人間だね、体格もいいし。なぜこんな所に連れて来られて、殺されたのかな・・」

「連れてこられた、とは限らないわ」

「どうして?」

「手のところを見てごらん」

「・・こ、これは!?」

 男の手には、ピアノ線のように細い、見えにくいワイヤーが巻き付いている。

「恐らく、誰かを殺すためにここに連れてきて、反対に返り討ちに遭ったのよ」

「いったい誰が、こんなことを・・・」

「さあね、でも首を絞めるつもりが、反対に首を折られるとは、皮肉よね」

「あっ、クルマだ───────!」

 突然エンジン音が聞こえたのと同時に、二人は反射的にその場に身を伏せたが、森の向こう側へ、あっという間にヘッドライトの光が遠ざかって行く。

「あのクルマに乗っているヤツが、殺ったのかもしれないわね」

「この男が戻らないと仲間が探しに来るだろうし、僕らにもすぐ追っ手が来ますね・・」

「よし、サッサと退散しましょう、また出直せばいいわ!」

「いや─────宗少尉だけで行ってください」

「・・ヒロタカ、何を言いだすの?!」

「ヘレンが、あの屋敷に捕らわれているかも知れないから、自分は残ってもう少し様子を探ってみます。宗少尉は派手なエンジン音を立てて、僕らがこの場から立ち去ったように装ってください」

「・・だ、ダメよ、独りでなんて・・とても行かせられない!」

「だけど、クルマが見つかったら二人ともアウトですよ。クルマが去れば、二人で立ち去ったように想うのが自然です。そうなったら警備にも油断が出てくる」

「それは、確かにそうだろうけど・・」

「大丈夫、無茶はしないから。ただ様子を探ってみるだけで、すぐに帰ってきます」

「ふぅ・・オーケー、どうせ言い出したら聞かないだろうから行きなさい。けれど、絶対に無理をしないこと。屋敷内には潜入せず、外側から探るだけ!・・分かった?、それを約束するんなら、行ってもいいわ!」

「約束します─────次に落ち合う時間と場所は?」

「ワシラ湖の東南東、約3kmのところに 24時間営業の Walmart(ウォルマート:世界最大のスーパーマーケットチェーン)があるわ。給油ついでに色々仕入れてるから、そこで3時間後に!」

「Copy that.(了解)─────」

 そう言って宏隆は、さっき来た方向とは反対に足早に歩き始めた。

 番犬を離したのだろう。遠くから、複数の犬の吠える声が聞こえる。
 


                    ( Stay tuned, to the next episode !! )





  *次回、連載小説「龍の道」 第192回の掲載は、2月1日(水)の予定です

taka_kasuga at 22:38コメント(15)連載小説:龍の道 | 第191回〜第200回 

コメント一覧

1. Posted by まっつ   2017年01月16日 23:29
ここに来て第3のプレイヤー登場ですか・・・
またも謎が増えてしまいました。
なんとか敵の正体と目的を把握したい所です。
分からないという事はそれだけで脅威に感じられます。

武術修行の第一の敵は自分自身だと思いますが、
自分一人をマネジメントする場合でも、
自分を知ること無しには進めません。

自分を知る事に向かう事がそもそもとても難しいですが、
厳しい世界で生きているとの肌感覚があるほど、
知る事への努力の意義が実感されるとは思います。
生きる為に必要ですから。

今回の宏隆君の選択は厳しいものだと感じましたが、
それも本質的には自分を知る事に向き合っていればこそ、
とも思われました。
 
2. Posted by 円山玄花   2017年01月19日 20:35
さすがはこの二人のこと、サーマルビジョンの危機も無事に乗り越えましたね。
しかし、敵が撃ってくる中を走り抜けながら応戦するというのは、やはり映画などで見られる様子よりもはるかに大変だと思います。特に銃(ライフル)を持って走るということは、たとえるなら1980年代のスキー靴を履いて、グローブをはめたままスキーの板とストックを腕に抱えて雪のゲレンデを真横に全速力で突っ切るような、そんな不自由さでしょうか。
敵の銃弾を躱しながら・・となると、かなり高度な身体操作が要求されるはずです。

また、今回も「面舵」と「取舵」や、スタングレネードなど、勉強になることがたくさんありました。ありがとうございます。
門人の中には、『龍の道』は“一般人向けではない”と言う人もいるようですが、
武術とは縁の無い私の知り合いも愛読していますし、毎月楽しみにしているようですので、
これからもどうぞよろしくお願いします。
 
3. Posted by 太郎冠者   2017年01月20日 00:17
本格的にアクションシーンがはじまってきましたね!
それにしても、仮に当たりにくいとしても、銃弾が飛び交う中を走るには、
技術以前にそもそも根性がないと走れないような気がします・・・。
自分だったら恐怖で足がすくんでしまいそうです。

>銃弾自体がターゲットを追跡するシステムの開発に成功した
技術の進歩に反対というわけではないのですが、こういった方面で技術を発展させていくことには疑問を抱かずにはいられません。

>ウデも運も関係ない。
なんというか、『人間』とは関係のないところで戦っている、というような気がします。

>ヒットマン(殺し屋)?
あ、・・・ということは、彼は逃げ延びたということですか。
ここから先、また物語に絡んでくるのでしょうかね。
 
4. Posted by マルコビッチ   2017年01月20日 01:21
年明け1話目からドキドキものでしたが、ドキドキしていたのは読み手の私だけであり、宏隆くんたちからは一切ドキドキした感じは伝わってこないことに、奇妙な驚きを感じました。(笑)

「備えよ常に」とは言うものの、スタングレネードなるものまで用意していた事にも驚きです。
場所、時、気候、相手の人数などの状況から、必要なものを短時間で装備できる事も強さのひとつですね。

>EXACTO・・・銃弾自体がターゲットを追跡するシステムの開発に成功・・・
こんなの開発したらダメじゃないですか?
人間としてどうなんですかね。
「後ろから切るのは卑怯」などという武士道精神などとは別の世界なのでしょうが、それにしても・・・う〜む、恐ろしいです。

またしても、宏隆くんは一人で乗り込む事に!
どうかヘレンと共に無事で帰れますように!!
春日さん、また今年もよろしくお願い致します。
 
5. Posted by とび猿   2017年01月20日 22:43
しばらく離れていても、この二人に息はぴったりですね。
今回も大変な危機だったのに、淡々と各自の役割をこなし、見事危機を乗り越えました。
優れた技能だけでなく、互いを理解し信頼しているからであり、これぞプロの仕事なのだと思いました。

さて、倒れていた男とその相手も気になります。
現時点で考えられるのは彼らですが、今までの彼の行動や言動からみて、とてもそこまでの実力があるようには思えなかったのですが、もしかしてとんだ役者だったとか。
以前出てきたフィリップのような人間もいるわけですし。
何だか最近、ますます人間というものが分からなくなってきたような気がします。

本年も勉強させて頂きます。
宜しくお願い致します。
 
6. Posted by ユーカリ   2017年01月22日 15:41
自己管理不行き届きの為、投稿が遅れ、本当に申し訳ありません。今回の事を無駄にせぬよう、今後に生かせるよう精進したいと思います。

すべてを把握して、自らを取り囲む者の特性を熟知した上での決断と実行力、瞬時の判断力、本当にリズムを滞らせる事無く流れてゆく宋少尉と宏隆君の言動には、今年初回から気分が晴れやかになり、且つ、引き締まりました。
敵に、自分を狙わせ、変則的な動きで切り抜ける宋少尉。
その間、まずサーチライトを破壊して、すぐにスタングレネードの閃光と爆発音で相手の戦闘能力・意欲を奪って動く宏隆君。
何とも、無駄がなく美しいコンビネーションに感動します。また、ふとしたところで伺える、観察力の細やかさにも感心し、見習いたいと思いました。

EXACTO 驚異的ですね。敵を打つには非の打ちどころのないような銃弾でもデメリットはあるのでしょうか。一年で随分とスピーディーに的確にターゲットを射ているようにみえましたが…。このような物が開発されている世の中に生きていることを、知っておく必要があると思いました。

今年も「龍の道」で大いに楽しみ、大いに学ばせていただきます。よろしくお願い致します。
 
7. Posted by 春日敬之   2017年01月27日 17:43
☆まっつさん

新春早々、「龍の道」に一番乗りのコメントを有難うございます。

>第三のプレイヤー

さぁて、どうですかな・・・フフフ( ̄+ー ̄)キラーン☆

ぼくらの世代なら、「第三の男」と云うところですが(笑)
観たことあるかなぁ、この映画。。
テーマ曲は恵比寿駅の発車メロディにもなって、
山手線を降りるとガーデンプレイスでビール飲みたくなる、名曲です。

>分からないという事はそれだけで脅威に感じられます

のれそれ・・いや、それそれ。
太極拳がこんなにツオイのも、アタリ前田のクラッカー(古っ)
つまり、そのシステムが相手に分からない、
全く理解できないってのが大きいでしょうね。
なにせ、詳細に教わってる弟子だって、なかなか理解できないんだから(笑)

>自分を知ること

デルフォイにある、
γνῶθι σεαυτόν(KNOW THYSELF)は有名ですが、
「己自身を知ること」は、おそらくヒトに物心がついてからずっと、
重要な課題として世界人類に付き纏っているようです。

仏教では、それを「智慧」と言いますね。
「知恵」と書くと、道理を判断・処理していける心のはたらき、
筋道を立てて物事を正しく処理していく能力のことを意味しますが、
「智慧」は、相対世界に向かう働きの”智”と、悟りへと導く精神作用の”慧”の成語で、
”物事を物事として有りの儘に受け容れること” によって真理を見極めることが可能となる、
凡夫の「分別的な知恵」を超えた、「無分別」の崇高な精神的境地として説かれ、
仏教ではこの「智慧」こそが般若の智慧、釈迦の大悟の境地として示されます。
ふつう無分別とは、思慮がなく軽率なことの意味に使われますが、
仏教では「物事」をただ単に「ものごと」として区別を夾まず、
妄想を離れて実体を観ずることを言います。

「智慧」には、如何にして己自身を知るか、が示されていますが、
それは吾が玄門の修行の中でも、厳しく求められるものです。
 
8. Posted by 春日敬之   2017年01月27日 17:52
☆玄花さん

>雪のゲレンデを

♬ 恋人がサンタクロ〜ス、つむじ風追い越して〜

えー、モトい・・
ふむふむ、ゲレンデを滑るんぢゃなくて、横切るんですね。
まあそれも一理あるでしょうが、
そもそも、敵の銃弾を「かわす」なんてコトは絶対に出来ません。
中らないと思える方向やタイミングで無意識に動いているだけの話です。

ただ、たとえ訓練用の模擬弾でも、ガンガン撃ってこられる中を走り回っていると、
ある種のカンが養われて、だんだん中らないようになるから不思議です。
中っても痛くないBB弾なんかではダメですけどね。
その、養われるカンこそが、実際的な戦闘能力になっていくワケです。

幸か不幸か、私は実弾で撃たれたことがありますが、幸いにも避けられました。
中らなかったのではなく、実際に意識的に避けたのです。
確か師父も似たようなご経験を・・(^^;)
実弾射撃訓練でも、たとえ単純なセットでも、動的をやり込んだか否かで、
その人の能力は大きく違ってきます。

散手でも、本当の意味で多人数を捌ける門派と、そうでないものとは、
一対一でも相当の差が出てくる、というコトになりますね。

>面舵・取舵

疑問に思ったことを解決しようとするコトが、勉強の基本ですね。
逆にその儘にしておくと、そこから派生する謎が深まるばかりになります。
勉強とは「勉強すること」ではなく「勉強して行こうとすること」なのだと、
つくづく思ったことがあります。

>一般人向けではない

あはは・・でも、それが正しいカモ。
「一般人」の定義にもよりますが、
平和で安全であることの恩恵を盲目的に享受し、
ごく普通に、何の冒険も、自己の追求もせず、
家庭や社会の下僕のように生きている人には、
この物語の主人公が生きるような世界は到底理解できないはずです。

「龍の道」を毎回楽しみにして頂いている一般読者の方々は、
きっと誇り高い、情熱あふれるアツい人たちなのかも知れません。
 
9. Posted by 春日敬之   2017年01月27日 17:58
☆太郎冠者さん

>技術以前にそもそも根性がないと走れないような気がします

いやいや、「根性」なんぞというものの遥か以前に、
ただひたすら、本人が何を生き、何を価値として、人生に何を希んでいるか、
何かに対してタギる情熱を持っているかどうか、の問題です。

銃を向けられても、ナイフを向けられても、
飛行機の扉から飛び降りさせられる時も、
誰だって恐怖で足がすくむのです。
宏隆くんも、宗少尉も、本当は怖くて仕方がない。
それは人間として当り前の感覚です。
けれども彼らには、それを超えてまで、やることがある。
やらなくてはならないのだと、自分に課せる命題があるのです。

かつての武士たち、戦場で敵に向かって行く兵士たち、
いつの時代、どの世界でも、侵略に敢然と立ち向かった人たちには、
そのスピリットが有りました。

自分がどう生きたいのか、何を人生とするのかによって、
それが自分にとって未知の、困難なものであればあるほど、
人は大きな潜在能力を発揮し、成長して行けるものです。
反対に、何もしないこと、何も問題が起こらないことを望んでいれば、
何の能力も発揮する必要のない、ただ漫然と平和で安全に生きているだけの、
何の魅力もない、つまらない人間に成り果ててしまいます。

いや、そればかりか、もし突然の災害、降って湧いた災厄に見舞われたら、
まったく何もできない、何をして良いかも分からない、
ボーッとして茫然自失、若くて健康でも、まるでボケ老人のように、
ひたすら他人に面倒を看て貰わなくてはならないような、
自分では何も出来ない、情けない状態に陥るしかありません。

目的(志し)と情熱、反省と精進。
それを繰り返して学んでゆく事こそが、人の生きる意味ではないでしょうか。
人類はこれによって文明を進歩させ、文化を発展させてきたのですから。
 
10. Posted by 春日敬之   2017年01月27日 17:59
☆マルコビッチさん

>備えよ常に

いやぁ、Be Prepared ですよね、ホント(なんのこっちゃ)

「備えよ常に(Be Prepared)」はボーイスカウトのモットーですが、
では、ボーイスカウトでは ”何で備えよ” と教えているのかというと、
「心の備え」「体の備え」「技の備え」です。
彼ら隊員は青少年である現在も、成長して大人になっても、
ボーイスカウトで鍛え、体験し、理解したその備えを用いて、
社会の中で人の役に立てるようになることをその目的としています。

ボーイスカウトは野外活動の中で、キャンプ、斥候、偵察の訓練をします。
特筆すべきは、これらは教育の「方法」ではなく「教育手段」であることです。
つまり、キャンプや斥候を体験することによって何かを学びましょうというのではなく、
それを実際的な手段として、青少年の精神、身体、技術を育成するのです。
これは優れた兵士を育てる軍隊の教育理念と同じです。
スカウトとは元々、斥候兵、偵察兵、偵察機、偵察する、という意味ですから、
早い話が軍隊の訓練を用いた青少年への教育活動ということですね。

太極武藝館でも、同じ理念によって門人の教育が為されています。
これが他所の団体との大きな違いかも知れません。

え、わたし・・?
私はボーイスカウトじゃなくて、海洋少年団に入りたかったんです。
手旗信号なんかは懸命に予習して、今でも少し覚えてますが、
入団直前に大都会のド田舎に転校になってしまいました。残念。

>後ろから斬るのは卑怯

そうだ、卑怯だ!、ヒキョーナリヨ・・!!

例のおっさんたちが望んでるのは、「仁義なき闘い」っすからねー。
 
11. Posted by 春日敬之   2017年01月27日 18:00
☆とび猿さん

>ますます人間というものが分からなくなってきたような

人間というものは、きっかり人類の数だけ種類がある、
と、どこかの悟った人が言っていましたが、
そもそも、人間というものは分からんモノなのだ、と思えば、
また違う見方で「人間」が見えてくるから不思議です。

・・え? それぢゃますます分からなくなるって?

そしたら、いっそ考えるのをやめて、楽しみましょう。

 書物を焼き捨て、大地の上を素足で歩き、果肉をかじり、
 どんなものの上にも大胆に手を触れて、
 感覚のすべてを解放して、生の富を味わい尽くすこと──────

 
12. Posted by 春日敬之   2017年01月27日 18:04
☆ユーカリさん

>自己管理不行き届きのため

大丈夫ですよ。
コメントを書くことは、門人にとっての「稽古」であって、
決して責任や義務ではないのですから。

世界は一家、人類はみな兄弟姉妹、と言ったオジさんがいましたが、
世界人類はみなすべて、誰も彼も例外なく自己管理が下手クソなのです。

1億年前に、見た目がネズミのような、最初の霊長類である原猿類が現れてから、
ようやく二足歩行をする、人間にほど近い霊長類に進化したのが600〜500万年前、
石器を使える猿人であるホモ・ハビリスの出現が200万年前、
現生人類の私たちが登場したのは、わずか20万年前だと言いますから、
二足歩行から今日までを1年とすると、私たちはまだ12日目くらい、
ヒト亜属がチンパンジーと分かれて直立二足歩行する人間になってから、
ごく僅かの時間しか経っていないワケです。
つまり、人間というのはそもそもが始まったばかりの未完成な動物で、
20万年経っても自分が所有する脳ミソの数パーセントしか使えない、
まだまだ進化発展途上の、とってもトロい生き物なワケです。

それに、ルールは破るためにあるっっっ!!
・・ぢゃない、ちがう、ちがった・・
えーっと、ルールは、それを守ろうとするコトで何が学べるのか、が大事で、
守るべきルール自体に、それほど大きな意味があるワケではない、
とボクは思います。

(つづく)
 
13. Posted by 春日敬之   2017年01月27日 18:06
☆ユーカリさん(承前)

例えば、いついつまでに〇〇をセヨ、というルールがあるとします。
大事なことはそれについて、本人がどう思っているか、
その人の思っている事と、やっている事が一致しているか、
それとも、食い違っているか・・

いついつまでに〇〇をセヨ、というルールがあるのに、
「ま、自分は忙しいから遅れるのは仕方がない」ってコトにするか、
「ああ、またギリギリだった」
「しまった、もう過ぎてしまった」
「うぅむ、ズルズル1週間も遅れている」
「またできなかった、いや、ホントはやらなかった」
そして、取りあえず「ゴメンなさい」と言うことにするか、
そう言いつつも「仕方がない」と自分に言い聞かせながら開き直るか、
いっそ、すべてを無視して、黙って「自分のルール」を貫くことにするか・・・

いずれにせよ、自分に誠実に、他人にも誠実に、
そしてモノゴトにも誠実に、関わって行くことができるかどうか──────

それこそが、未完成な私たち人類という生き物に問われているのだと思います。
出来る出来ない、やれたやれないで判断せず、
それに対してどう関わったか、誠実だったか、傲慢だったか、
その「自分」の姿勢こそが問われるのだと。

でも、誰もが皆、未熟で未完成な進化途上の動物なので、
それを誰に問われるワケでもありません。

ただ、それを「天」に問われる。
私たちが宇宙のどこかから、チリのようなものから発生したのなら、
その発生した根源から「自分が何であるか」を問われるのだと思います。
再びチリに還るまで、問われ続けるのだと。

太極拳のシステムと同じように、
モノゴトの「仕組み(構造)」が分かってくれば、ヒトはもっと寛いで、
もっと大きなものに身を委ねて、豊かに成長できるのだと思います。

長々と失礼しました。
日常のすべてが「稽古」となるように、
お互い頑張りましょう。
 
14. Posted by ハイネケン   2017年02月01日 07:00
本年もよろしくお願い致します。

武器に疎いので、非致死性の手榴弾があったり、発射後に追跡する弾丸が開発されたり。必要は発明の母であると妙な所で納得していました。
どちらも実際に使われたら、恐らくどの武器でやられたか分からない内に終わってしまう気がします。
それにしても、キャンベル曹長の様に第六感があるのなら、人間の能力とはどれほど神秘に満ちているのだろう?
訓練や経験の賜物と言えども本当に不思議です。
現実と第六感が混じり合う前線の雰囲気を不思議な感覚で読んでいました。
 
15. Posted by タイ爺   2017年02月03日 10:09
宋少尉の経験値は相当なものですね。
知識と実技が無駄なく練り上げられていると感じます。
こういう上官と一緒に戦えるということは今後宏隆くんのアドバンテージになるのではないでしょうか。
M-16はベトナム戦争から使われている信頼されている銃ですら特性を知っていれば対抗する手段があるということはなんだかすごく感心しました。
 

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