2016年12月01日

連載小説「龍の道」 第189回




第189回  P L O T (9)



「いきなり曹長の部屋に行くよりも、先に執務室へ寄ったほうが近いですよ」

 キャンベル曹長の居室は、いつかヴィルヌーヴ中佐が訪れた時に用意された来客用の部屋がある棟と同じ、学生たちにヴィラ(Villa=郊外や田舎の邸宅・別荘)と呼ばれる、教職員専用の居住棟にある。執務室は職員の棟にあるので、学生棟のヤンの部屋からはほど近いのである。

「それじゃそうしましょう、何処へだって行くわよ・・」

 アッサリそう言う宗少尉は、行く先が何処であろうと、この機会に決着をつける気で居るのが有り有りと見て取れる。宗少尉にしてみれば、この遠く離れたアラスカで、弟のように可愛がっている宏隆を危険な目に遭わせている奴らが、どうあっても許せないのだ。

 これまで宏隆に降り掛かった数々の災難は、宏隆やヘレンの報告から察するには、すべてはこのキャンベル曹長絡みであるに違いないと、宗少尉には思える。

 一番初めは射撃訓練場で、射撃後のターゲットを確認している最中にライフル弾が足許に跳ねた事件であった。無論普通はそんな事は有り得ない。民間射撃場でもターゲット用紙の着け外しをする際にはサイレンを鳴らし、場内全ての人間が銃を置いてブースから離れるというルールがある。その絶対のルールが破られ、ジャミング(弾丸詰まり)を直しながら、あろう事か暴発して宏隆のすぐ足許にその銃弾が飛んで来た。幸い被弾こそしなかったものの、教官を含め居合わせた全員が肝を冷やした。

 二度目は雨の山中行軍訓練のときだ。渡河の下見で、滝口(滝に水が落下し始める所)に立って下を覗いていると、何者かが自分を狙っている気配を感じ、それを最も強く感じた瞬間に、自分の居る所も忘れるほど身体が勝手に反応して飛び跳ね、そのまま滝壺へ30フィート(約9m)も落下した。
 ライフルで狙撃された事を識った宏隆はそのまま水に潜って下流へ行き、対岸の薮に隠れる怪しい二つの人影を見つけた。そしてしばらくの間自分も捜索に加わる振りをしながら、自分をリーと思わせてヤンに鎌を掛けて話をし、ヤンが犯人の一人である事を確信した。
 訓練を終え、宿舎へ帰って早々に、宏隆はヤンを詳しく調査しようとしたが、そこでヘレンと出合い、キャンベル曹長とヤンの会話を盗聴して、彼らの犯行である確信を深めた。

 そして三度目の正直となったのは、今回の雪中オリエンテーリング訓練である。
 凍て付いた 50mも幅がある河を渡っている最中に、鈍い爆発音がして氷が割れ、宏隆とバディのアルバがマイナス20度の冷水に落水し、アルバを助けるために独り氷の下を流されながらも、玄洋會での訓練を活かした落ち着いた行動で九死に一生を得たのである。

 念入りにそれらを仕組んでは宏隆を脅かし続けている敵の真意は未だ分からないが、その度に本人が生命に関わる危機に晒され、放置しておけばますます危険の度合いが高まるはずだ。それに、宏隆に降り掛かっている問題を解決しなければ、ヘレンの誘拐事件の調査も進まないことを、宗少尉は直感していた。


「ここです─────ノックしますよ」

 宏隆は以前、キャンベル曹長に呼ばれてここに来たことがある。
 ”MSG(Master Sergeant=曹長)・CAMPBELL” と刻まれた、よく磨かれた真鍮の名札が掲げられている厚い扉がスーッと開かれた。

「あら、カトーさん、お珍しいですね!」

「ミス・スーザン、お久しぶりです。いつぞやは美味しい紅茶をご馳走さま。キャンベル曹長はまだこちらにいらっしゃいますか?」

「曹長は休暇でご不在です。秘書の私は相変わらず仕事に追われていますが」

「何処に行かれたか、分かるでしょうか?」

「お仲間と狩猟に行くと仰っていましたが、行く先は不明です」

「そうでしたか。それじゃ仕方ないな、また出直します」

「・・おお、やはりソルジャー・カトーだったか!」

 宏隆の声を聞きつけて、見覚えのある教官が奥の部屋から出てきた。

「あ、エヴァンス少尉!、お久しぶりです」

 落水した河から無事に帰還した時に、焚き火で暖を取る宏隆に向かって、皆の前でその勇気と能力を讃えた、教官の Arthur Evans(アーサー・エヴァンス)少尉である。

「カトー、身体の方はもういいのか?」

「サンキュー・サー、お陰さまでこのとおりです。その節はご心配をおかけしました」

「それは良かったな。失礼だが、こちらの女性は?」

「ご紹介します。台湾海軍の宗麗華少尉です。宗少尉、こちらはかつてベトナム戦争で、 ヘリボーン特殊部隊としてAp-Bac(アプバク)の戦闘に赴いた歴戦の勇者、アーサー・エヴァンス少尉です」

「はじめまして」

「ははは、歴戦の勇者は大袈裟だが、ようこそ、アラスカへ。しかし、わざわざ台湾海軍の少尉がお見えとは─────しかもキャンベル君の部屋を訪ねて?」

「はい、少し確かめたいことがあって」

 宗少尉の顔を見ながら、宏隆がそう答えた。

「ふむ、何やら理由(わけ)がありそうだな。実は私もキャンベルの秘書に確認したいことがあって来たのだ。案外同じ目的かも知れない、もし良ければ少し話をしたいが」

「宗少尉、どうしますか?」

「エヴァンス少尉、ぜひお話を伺いたいですわ」

「ここでは話せないので、一階の応接室に行きましょう」
 
 中の声が漏れない分厚い扉の応接室に場所を移し、エヴァンス少尉が言うには───────なぜ氷結した渡河の訓練中に突然ぶ厚い氷が割れたのかを疑問に思い、翌日からその原因を NWTC(Northern Warfare Training Center:米陸軍北方軍事行動訓練センター)で調査をし始めたところ、氷が割れた場所からすぐ近くの河岸に火薬による爆発の痕跡が見つかった。間もなく宏隆からも事情聴取をするところだったという。

「そうでしたか、やはり火薬が・・・」

「やはり、と言うからには、あれが事故ではなく、自分を狙う意図を以て行われた事だと、君も思っているんだな?──────私もあのとき何かが爆発するような鈍い音を聞いた。確信は無かったが、自然に氷が割れたようには思えなかったのだ」

「あれほどの規模で自然に亀裂が起こるなら、もっと不規則に、それなりに時間も掛かって割れそうなものですが、まるで工事現場のように綺麗に一直線に割れていました。水中から聞こえた爆発音のような鈍い音と言い、あまりに不自然です」

「雨の中で行軍中に起こった滝壺への落下についてはどうだ?、君は単に自分の不注意だったと言っているが」

「本当は、突然足もとに銃弾がはじけて、その拍子に落ちてしまったのです」

「やはり、そうだったか・・・」

「差し支えなければ、曹長の秘書に確認した内容を聞かせて頂けませんか?」

「秘書に尋ねたのはキャンベルの細かい行動スケジュールについてだが、曹長の事はこちらから君に聞きたいくらいだ。君はすでにキャンベルが怪しいと思い、さらにある程度その証拠も掴んでいるからこそ、今日ここへ来たのだろう?、それに、失礼ながらこちらの宗少尉も、どう見てもただの台湾海軍の軍人だとは思えないが」

「恐れ入ります───────」

 そう言って、ニコリと宗少尉が微笑んだ。

「エヴァンス少尉は、どうしてキャンベル曹長が怪しいとお思いなのですか?」

「実は、落水したカトーをヘリで病院に運ぶ途中、パイロットがあの河にほど近いところの訓練区域内に、不審な人影を見かけて基地に報告してきたのです」

「河の近くに、不審な人影が?」

「そうだ、君が落水した河の反対側の山陰に、白いカムフラージュを着た二人組が歩いているのを見つけ、報告を受けて基地からすぐに別のヘリが飛んだ。訓練区域は基地に準じるものとして、一般人の立入を規制している所だからな」

「渡河を始めたとき、誰かに見られているような気がしていたのですが、やはり・・」

「近くの雪原を走る二人乗りのスノーモビルをヘリが発見し、強制停止させ、アイディーを確認すると、乗員はキャンベル曹長と、士官候補生のマイケル・ヤンだった」

「それで、二人はどうなりましたか?」

「どうにもならんさ。キャンベルはただ休暇を利用して、ハンティングがてら生徒に射撃を教えていたと言ったそうだ。訓練区域の表示はうっかり見逃したそうで、スノーモビルには獲物のウサギも積まれていた。何の不審さも証拠も見当たらず、そのまま帰したよ」

「ううむ・・・」

「だが、その時からだ、私たちがキャンベル曹長を調査し始めたのは」

「何か他にも不審な点があったのですか?」

「射撃訓練の時に、ターゲットの所で命中を確認していたら、君の足許に銃弾が飛んで来たことがあっただろう?、私たちの調査では、そのときライフルを手にしていたのはそのマイケル・ヤンだ。ジャミング(弾丸詰まり)になったと言って、ガチャガチャやっているうちに暴発したらしい。その場の指導教官はキャンベルと同期の昔からの友人だった」

「キャンベル曹長の執務室へ呼び出されて、そのときの暴発を謝罪されたことがあります。父がこのUAF(アラスカ大学フェアバンクス校)に多額の寄付をしているので、ぼくに怪我でもさせたら自分の首が飛ぶ、申し訳なかった、と言って笑っていました」

「他に何か言っていなかったか?」

「ライフルの暴発事故を起こした学生の名前を訊ねると、すぐには答えず、ぼくの居た所からは本人の顔が見えなかったかとか、教官の顔は見えたかなどと言って、本人の名前を聞き出して文句を言いに行くのではないだろうな、と散々念を押した上でヤンの名前を明かしました」

「ふむ、なるほど・・」

「ついでに、滝に落ちた行軍訓練の際に、曹長を何処かでお見かけした気がすると言って、その時キャンベル曹長がどこに居たかも訊ねてみました」

「ほう、それは何と答えたのだ?」

「ほとんど三班と共に居た、と言われるので、それはマイケル・ヤンがいる第五班のすぐ前ですねと返すと、露骨に嫌な顔をされました」

「ははは、君もなかなか言うじゃないか!」

「さらに曹長の、かつて右に出る者が居なかったライフルの腕前についても話題にすると、現役以降はロクに射撃訓練をしていないと言うので、最近射撃をしたかどうかを訊ねてみると、少し表情を曇らせて、近ごろはずっと撃っていないと言われました」

「なるほどな、だがそれは明らかなウソだ。キャンベルの狩猟好きは一部の間では有名で、毎週の休みには必ずハンティングに出かけているそうだ。腕に覚えのある者は、滅多にそれを錆びつかせたりはしないものだ。まして何か目的のある者なら尚のこと─────」

(註:これら宏隆とキャンベル曹長の遣り取りは、第166回・BOOT CAMP(15)を参照)


「エヴァンス少尉、これは本来申し上げるのが憚られることですが・・」

「何だね?、この際だ、遠慮なく何なりと言いたまえ」

「曹長とヤンに関することですが、自分だけの問題ではないので、何を聞いても不問にするとお約束頂けますか?」

「ふむ、君ほどの男がそう言うのだ、君を信じて、軍人として約束しよう」

「ありがとうございます──────実は今回、基地の病院から拉致されたヘレンと共に、寮の向かいの丘からヤンの部屋を見張り、観察したことがあるのです」

「ほう、スパイ大作戦(Mission Impossible)というワケだな」

「すると、キャンベル曹長が現れて、とんでもない会話が交わされました」

「会話って・・どうして丘の上からその部屋の会話が聴けるんだ?」

「それは、ちょっと申し上げられません」

「何を聞いても不問にすると約束したんだ、他言はしないから、何でも教えてくれ」

「つまり・・ヘレンが、あらかじめヤンの部屋に盗聴器を仕掛けていたのです」

「な、何だって!────────それで、話の内容は?」

「ぼくが滝に落ちたときの話で、”奴はもう、あれが俺たちの仕業だと気付いている” と言っていました」

「それから・・それ以外には何か言っていなかったか?」

「狙撃に関する重要な事はそれだけですが、僕たちの気配に気付いて、こちらに窓からライフルを向けて狙ってきました」

「ライフルだと?、そんな物がヤンの部屋にあるのか・・いや、それより実際に撃ってきたのか、キャンベルの奴は?」

「いえ、その日は闇夜でしたが、どうも暗視スコープつきの物らしかったので危険を感じ、素早く茂みの陰に伏せて、Gillie Veil(ギリー・ヴェール)を被って遣り過ごし、どうにかその場は難を逃れることができました」

「・・ふう、聞いているだけで冷や汗が出るな。だがこれは大問題だぞ、こんな事が未来の将校たちを育成する大学の構内で有って良いわけがない──────」

「エヴァンス少尉、私たちは・・・」

「いや、言わなくても良い。聞けば私も徹底して詮索したくなる。おそらく君たちは、ただの士官候補生や軍人ではないのだろう。拉致されたヘレンや父親のヴィルヌーブ中佐も同じように、人に知られてはならない立場を併せ持つ人たちなのだと思うが、違うかな?」

「そのとおりです、お心遣いを感謝します」

 宗少尉が丁寧に頭を下げた。

「いいえ宗少尉、言わばこれは、私自身がその立場以上に巻き込まれないための用心です。私に心遣いをしてくれたのはカトーの方ですよ。彼は話の中でも、私が知らない方が良い事には意図的に触れていないはずです。若いのに、大したものだな、カトーは・・」

「恐れ入ります─────」

「さて、今後はどうして行くかな?」

「エヴァンス少尉のお立場からは、どうされますか」

「私はキャンベル曹長を糾明して、きちんと責任を取らせるつもりだ。UAFの教官として有ってはならない行為だからね。もちろん結託したマイケル・ヤンも処罰を与える」

「しかし、証拠は何ひとつありません。ヘレンが盗聴した会話も録音したわけではありませんから。犯罪として立証するには無理があります」

「河を爆破した爆薬なら、ある程度は入手経路を追えるはずだ。定規で線を引いたように氷を割るには、C4(プラスチック爆弾* )やTC4(テープ型のC4)が必要になる。キャンベルなら入手もそう困難ではないだろう」

「Bangalore Torpedo**(バンガロール・トルピードゥ)かも知れませんね」

 宗少尉がそれにつけ加えて言った。

「なるほど、それなら誰でもすぐに造れるし、連結して長くすることもできる・・」

「其処らの竹でも作れますし──────」

「なかなかお詳しいですな、宗少尉は!!」

「そうです、趣味であらゆるウエポン(戦闘器材)に通じていますからね」

「ヒロタカ、よけいなコト言わないの!!」


【註* : プラスチック爆弾】
 第二次大戦以降、軍用爆薬として多用される、ニトロトルエンやテトリル等の爆薬にワックスや油脂などの可塑剤を加えて棒状に加工した物。可塑剤の添加により安定しており、ハンマーで叩いても爆発せず、千切ったり潰して塊にするなど自由に変形でき、爆発には起爆衝撃を起こす点火装置の信管(ヒューズ)が必要となる。1960年代から米軍が使用する Composition-4(C4)は通常白色粘土状の棒状箱型に成形され、プラスチック(ポリエチレン)のカバーで覆われている。全長約28cm、縦横約5cm、重量約1,1kg。

【註**:Bangalore Torpedo】
 バンガロール・トルピードゥは、戦場で地雷や鉄条網を爆破撤去するため、主として工兵が装備する 1.5mほどの細長い筒状の爆弾。英語圏の軍隊では Banngalore と呼ばれ、日本の自衛隊ではバンガローと称される。旧日本陸軍では破壊筒と呼ばれていた。上海事変では爆弾三勇士の逸話を生み、ノルマンディー上陸作戦でも重用され、プライベート・ライアンなど映画でも多く用いられた。名称はインドのバンガロールに駐留した英陸軍大尉が考案したことに由来する。


「ヘレンの拉致事件からも、キャンベルたちが浮上してくるかも知れない。何か分かったら私にも報せてもらえると嬉しい。もちろん秘密は守る」

「必ずお知らせしますわ、エヴァンス少尉」

「君たちは、これからどうするかな?」

 宏隆と宗少尉は一瞬顔を見合わせたが、

「このままキャンベルとヤンを追います────────」

 何の迷いもなく、宗少尉が言った。

「・・何となく、もうその二人が戻って来ないような気がするので」

「そうか、だが彼らも自分たちが疑われていると薄々気付いているだろう、相手は優れた射撃の腕前もある、十分に気をつけてください」

「ありがとうございます」


                    ( Stay tuned, to the next episode !! )





  *次回、連載小説「龍の道」 第190回の掲載は、12月15日(木)の予定です

taka_kasuga at 23:58コメント(13)連載小説:龍の道 | *第181回 〜 第190回 

コメント一覧

1. Posted by まっつ   2016年12月05日 21:59
勘の鋭い宗少尉の予想なので、件の二人はきっと姿をくらますのでしょう。
ただ、容易周到なタイプだけど、どこか脇の甘そうなヤンが、
大金を残したまま消えるとは思い難いですね。
やはり頼みの綱は身に付けておくか、しっかり隠すべきなのだと思います。
動機が謎で凄腕のキャンベル曹長は要注意な感じです。
これまでには無いスリリングな展開の予感に期待が高まります。
 
2. Posted by 太郎冠者   2016年12月05日 22:55
敵の正体が回りの人間たちにもバレはじめ、
ついに本格的な追跡劇がはじまりそうですね。

敵が誰なのかが分かっても、肝心の正体やその目的がまだはっきりしていないので、なんだか怖いものがありますね。
裏についている組織や規模、その目的は・・・?

そういったことを含めつつ、ぱっと解決してしまいそうなパワーが宏隆くんと宗少尉にはあるので、今後の展開がますます楽しみですね!
射撃の名手が相手とくれば、やはり本格的な銃撃戦が待っているのでしょうか。
 
3. Posted by 円山玄花   2016年12月06日 00:54
朝鮮人のヤンと、ROTCの教官であるキャンベル曹長が姿を消しましたか。
問題は、キャンベル曹長が誰に雇われていて、何の目的で宏隆君を危ない目に遭わせてきたか、
ということですが・・

今回の話の中で、『龍の道 第166回参照』とあったので、春日さんからのメッセージかも知れないと思ってその回を読み直してみました。
そうしたら、宏隆君がキャンベル曹長の執務室に呼び出されたとき、ヒギンスの試作品である紅茶を淹れてもらっていましたね。それを読んだ当初は、“イギリスに知人がいる”ことに対してほんの少し疑問に思っただけでしたが、ヘレンの誘拐といい、これだけ事が大きくなってくると気になります。宏隆君が入院中の病院にも、キャンベル曹長は現れていますし。

ヤンは部屋に資金を置いたままいなくなった、ということは、単なる外出でなければ急ぎの用事で出て行った可能性があります。つまり、宏隆君が早めに退院してくることを知って慌てたのかも知れません。

キャンベル曹長とヤンの任務が相手に気づかれそうだというときに、雇用主は彼らをどうするのでしょうか。危ないのは、雇用主に切られたときの追い詰められたスパイです。

次回、楽しみにしています!
 
4. Posted by とび猿   2016年12月06日 22:00
ヤンはともかく、キャンベル曹長はなかなかしたたかな人間だと思います。
自分の身に調査の手が迫ってきていることも気が付いているでしょう。
また、敵は宏隆君のコードネームまで知っているような相手ですから、玄洋會の動きも気が付いていると思われます。
未だ相手が何者かもわからない以上、何としても二人を見つけ出したいものです。

しかし、前回宗少尉が読んだファイルの内容はまだ御預けなのですね…
とても気になります。

次回の展開を楽しみにしています。
 
5. Posted by マルコビッチ   2016年12月06日 22:13
>・・彼は話の中でも、私が知らない方が良い事には意図的に触れていない・・

相手の立場を考えて、知らない方が良い事は話さない。
だけど的確に情報は提供できている。
相手に嫌な思いをさせず、不信感を与えず、会話が流れて、お互いに理解し合える。
私は昔から人と話をするのが苦手でしたが、その反面おしゃべりなところがあり、言ってしまってから、言わなきゃ良かった!なんて後悔する事もままあります。
話をする時も意識的でなければいけませんね。
人との会話を進めていく事は難しく、自分が話したい事だけ一方的に話しても、自分が満足するだけだし、聞いてばかりでも会話にはなりません。
宏隆くんの人との接し方には、広い心と知性を感じます。
ヘレンとの会話、宗少尉との会話、エヴァンス少尉との会話・・・その人に合わせた言葉遣い、テンポなど、相手の事を考えるだけではない、もっと広い視野と心遣いを感じます。
精神を鍛え、知識を広げ、養われた心に乗せた言葉は、言葉以上のもので分かり合え、会話が出来るのかなと思いました。
エヴァンス少尉の一言から思わぬ思考が膨らんでしまいました。
 
6. Posted by ユーカリ   2016年12月06日 23:55
>因みに、本物のインテリジェンスの世界では「予想」はしません。
予想とは、物事の成り行きや結果に前もって ”見当” を付けることですが、プロはデータ(判断材料)を集めた上で「予測」するのです。

以前春日さんに頂いたコメントバックです。
幾重にも事実を細やかに調査して、キャンベル曹長とヤンの犯罪を確信しつつも尚、「証拠は何ひとつなく、犯罪として立証するには無理がある」と言い、更なる調査へと速やかに移行する。
きめ細やかさと、的確さ、修正を重ね、より真実に迫ろうとする姿勢に、感動します。
自分もそうなりたいと強く思います。それには、普段の稽古で指導していただいたことを、自分を挟むことなく受け入れ、修正を重ねてゆく過程を経ることでしか、養えないのだと思います。
そう考えると、一分一秒が、とても貴重で、どう生きるかで見えてくるものや、得られるものが大きく違ってきてしまうのだと、身心が引き締まります。
 
7. Posted by taka_kasga   2016年12月17日 20:15
☆みなさま☆

コメントの返信がまたまた大変遅れ、申しわけありません。
m(_ _)m

この連載も、もう190回になりました。
変わらぬご愛読のほどをよろしくお願いいたします。

 春日敬之
 

8. Posted by taka_kasga   2016年12月17日 20:16
☆まっつさん

>これまでには無いスリリングな展開の予感に

え〜っと・・・つーことは、

「これまで」はスリリングなとこが
なーんも無かった、つーことに・・

    ガァ ━━Σ(-`Д´-;)━━ ン !!

ううむむぅ・・もつとがんばつて書かにゃぁでつね。
 
9. Posted by taka_kasga   2016年12月17日 20:16
☆太郎冠者さん

>裏についてる組織や規模、その目的は・・?

残念ながら、台湾玄洋會についての詳しい内容は、
ブログのコメンターさんにも、明かせません。

正式弟子にさえ、全容は明かせないそうなので。

・・ん、話が違ってるかな?
 
10. Posted by taka_kasga   2016年12月17日 20:17
☆玄花さん

うーむ、さすがに鋭いご指摘。
スパイは理論的、科学的、現実的に優れていないとイケませんが、
素質がお有りなようです。
自衛隊のアチラの関係に引き抜かれると、エラいコトですので、
どうか来年も、びーけあふるでお過ごしください。
 
11. Posted by taka_kasga   2016年12月17日 20:18
☆とび猿さん

>前回宗少尉が読んだファイル

よく憶えていますね。
「龍の道」のファンの方は、何年も前にアップしたストーリーをしっかり憶えていて、
ぼくが「え、そんなコトありましたっけ?」なんて、思わず聞き返すことも・・

こんど、事務局さんが
「龍の道ファン度グランプリクイズ」を企画しているそうです。
どれだけ龍の道のストーリーを詳しく知っているかを競う大賞らしく。。(笑)

グランプリ(大賞)、ってコトは賞品や賞状なんかが出るんでしょうね。
挑戦してみては?
 
12. Posted by taka_kasga   2016年12月17日 20:19
☆マルコビッチさん

人との会話は難しいですね。
どこかの悟った人は、人種というのは実は世界人口の数だけ居て、
一人一人が皆違う人種、なのだそうです。
確かに、自分が見えたり考えたり感じたりしているようには、
他の人はそう捉えていないので、大変でが、
この世は独りでは決して成り立たないのも、また事実です。

だからやっぱり、
ヒトは誰もただ独り旅に〜出〜て〜 ♬
なんてコトになるんでしょうかね。

 こんないい月を独りで見て寝る──────放哉

それもいいモンですが。
誰かと共に在ることは独りで居ることよりも、
より多くの学びを与えてくれますね。
 
13. Posted by taka_kasga   2016年12月17日 20:19
☆ユーカリさん

太極武藝館の稽古では、ただ伝統正伝の太極拳の真諦を学ぶだけではなく、
「CQC/危機回避特別講習クラス」のように、
武術を学ぶ者がどのような意識で、どのような訓練をしていけば良いかが示され、
今後は、さらに深く学ぶためのセミナーや野外訓練も計画されていますね。
秘伝書の「三三拳譜」の所蔵や、
纏絲勁を物理的・構造的に研究し、科学的に解明してきた事とも合わせて、
このような武術団体や道場は、おそらく他に類を見ないものと思われます。

そして、そこで教わり学ぶ人たちは、
ただ単にそれらを享受するだけではなく、
普段の生活に役立て、仕事に活かし、人生に活かして、
大いに役立てておられる────────

師父・玄花后嗣には無論のことですが、
この道を生涯追求の道として選んだ拝師正式弟子、
拝師候補生、拳學研究會の人たちは、その武功藝術の真諦を後世に受け継ぎ、
多くの人々に寄与してゆく事のために、大いに精進して頂きたいものです。
 

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