2016年10月15日

連載小説「龍の道」 第186回




第186回  P L O T (6)



 大きな施設には、必ず荷物の搬入搬出をするためのスペースがあるし、当然のことながらゴミを集めて出す場所も、必要として設けられている。
 特に病院では、普通のゴミ以外にも、血液の付着した包帯や脱脂綿、紙屑、ガーゼ、使用済の注射針などを始め、凝固・非凝固の血液、アルコール廃液、レントゲン定着液の廃酸、合成樹脂製の器具、ディスポーザブル(使い捨て用の)手袋、アンプルのガラスなど、感染症汚染源の可能性のある試料や廃棄物が出されるので、医療廃棄物あるいは感染性廃棄物としてバイオハザード(生物学的危害)のマークが付けられた特別な保管袋や大小のコンテナが用意され、特定の所で集積保管され、専門の業者がそれを集めに来て処理場に持って行くことになる。


「ヘイ、クルカ──────まだ仕事かい?」

 同じ清掃員の制服であるブルーのジャンプスーツ(つなぎ)を着た、ヒゲ面で小太りの男が廃棄物を運搬する通路から出てきて、そこの廊下をモップ掛けしている女に声を掛けた。

「ハイ、ゴードン・・もう終わるわ、これでゴミ出しをしたら、着替えてドーム(Dorm= 社員寮)に帰るだけよ」

「これからトムやジョンとビールを飲むんだ、たまには一緒に一杯飲らないか?」

「あいにくね、今夜は好きな映画の放送があるのよ」

「ああ、カサブランカだろ?、グレンの奴も、それを観たさにパブを断りやがった!」

「いい映画だもの・・ビールなら、部屋でも飲めるし。それに、その樽みたいなお腹の為には、あまりビールは感心しないわよ」

「None of your business!(大きなお世話だぜ)ワハハ・・それじゃまた今度!」

「Sorry, Hope we can get together sometime.(ごめん、また会えるといいわね)」

「おいおい、ずいぶん寂しい言い方をするじゃないか、まるでもう二度と会えないみたいだ・・こんな相手で悪いが、月曜日にはまたイヤでも仕事で顔を突き合わすんだぜ?」

「あはは、冗談よ。Maybe another time!(また誘ってね)──────」

 そう言い直して笑って同僚を見送ると、急にそそくさとモップやバケツをクリーニング・カートに戻し、しばらく辺りを注意深く見回していたが、やがて、まるでそこを塞ぐように駐めてあったカートのストッパーを外してクルリと向きを変え、すぐ後ろの資材部屋のドアを押して、素早く中へと入って行った。

 その部屋の、パーティションの向こうにある看護婦の仮眠用ベッドの足許には、倒れたまま小さな呻き声を出している男が居るが、それには見向きもせず、黙ってカートを奧の続き部屋に運び、それと引き換えに別の、見た目には全く同じカートをそっと廊下に出し、急いで廃棄物の運搬通路へと向かった。

「こいつ、けっこう重いわね・・・」

 ボソリとそう言いながら、通路のドアを開け、カートを押して行く。

 灯りを落とした薄暗い通路には、まるで空港のエプロン(駐機場)のように幾つかの出口が設けられ、各々のゲートに運搬のトラックが発着できるようになっている。
 土曜日の夕方とあって、もう人の姿はまったく見当たらないし、この通路にも、奧にある大きな集積場にも、誰かが作業しているような気配はない。

 ひとつのゲートへ通じるドアを開けると、そこに小さな集積スペースがあり、さらにその先にある寒気避けの二重ドアを押すと、丁度トラックの荷台の高さくらいに拵えたプラットホームに出る。雨や雪を避ける頑丈そうな大きな庇(ひさし)が付いているが、もうここは建物の外であり、ドアを開けた途端に冬の冷気が襲ってくる。

 すでに其処には大型のトラックが、後ろのハッチの片側を開いて駐まっている。
 クルカはハッチの中へカートを滑り込ませると、素早くブルーの作業服を脱ぎ、カートから真っ赤なゴミ袋をひとつ掴むと、その中にあった鮮やかなオレンジ色のライン入りの運搬業者の制服を取り出して着替え、脱いだ服を丸めてその袋に放り込んだ。

「遅かったな・・誰にも見られなかったか?」

 運転席から体格の良い男が降りて、トラックの後ろに回ってきた。
 あのとき─────宏隆のうなり声を聞きつけたヘレンが部屋に飛び込んで行った時に、あっという間に後ろから拘束して首に注射を打った、あの男である。

「大丈夫、誰も居なかったわ」

「クラマは・・?」

「床に転がったままよ。当分はロクに呻き声も出せないわ」

「クスリが効きすぎた、ということは無いだろうな」

「たぶんね、よく出来た薬だし、頑丈そうな男だから」

「まあいい──────ほかの作業員は、どうした?」

「主任のゴードンが帰ったから、残ってるのは、いつもどおり仕事の遅いハンナだけ」

「肝心の、コイツはどうだ?」

 ポンポンと、トラックのハッチを叩いて、中のカートの方を見る。

「ヘレン譲は、まだ廃棄物の袋の下で、ぐっすりとお寝みの最中よ」

「今夜はマイナス25度くらいまで下がる。凍死しないようにしておけ」

「心配ないわ、防寒着を着てるし、ウールの毛布も突っ込んでおいたから」

「女の方が寒さには強いと言うからな」

「そのとおり、海難事故でも女の方が生存率が高いわ」

「よし、それじゃ行くぞ───────」

「私は荷室に隠れていようか?」

「いや、ゲートを通過するまで、後ろのシートとの間に寝てれば分かりゃしないさ」

「オーケー、そろそろ良い時間よ。万事予定どおりね」

 男は運転席に戻ってエンジンを掛け、クルカは荷室のハッチを念入りに閉めて、素早くトラックに乗り込んだ。ドアの一番下が頭の高さほどもある、大型のトラックである。

「もういいだろう、そのハンナとかいう、トロい清掃婦に連絡するんだ」

 ゲートに向かって走り始めて間もなく、男が腕時計をちらりと見て言った。

「Roger(了解)───────」

 腰に付けたトランシーバーを手にして、

「ハンナ、こちらはクルカよ、聞こえる・・?」

「・・・・・・」

「ハンナ・・ハンナ・・聞こえる?!」

「ハイ、クルカ・・ごめんなさい、お待たせして」

「ハンナ、もう仕事は済んだ?」

「ええ、たったいま終わったところよ」

「いつもより早いじゃない、今どこに居るの?」

「えーっと、ここは2階の西廊下のコーナーよ」

「ご苦労さま。悪いんだけど、1階西廊下の奥にナースの休憩室を兼ねた資材部屋があるでしょ、そこにカートをひとつ、突っ込んだままにしてしまって、もう更衣室で着替えちゃったのよ。明日はお休みだから、ついでがあったら今日中に出しておいてくれない?」

「ああ、そんなのお安いご用よ。これから階下(した)に下りてゴミ出しに行くところだから、やっておくわ」

「ありがとう、助かるわ。それじゃお願いね──────」

「オーケー、よい週末を!」

「ハンナも、よい週末をね・・」

 クルカは交信を終えると、ポンと無線をダッシュボードに放り、ポケットから煙草を出して火を着け、少しだけ助手席の窓を開けた。

「うまく行ったようだな」

「ええ、これで親切なハンナはあの部屋に行ってくれるわ。大騒ぎになるのは私たちがゲートを抜けてだいぶ経ってから・・あははは!」


 辺りはすっかり暗くなっている。これが他の州なら、今の時間は夕暮れが迫るころなのだろうが、アラスカの冬は日照時間が4時間から8時間程度と極端に少なく、運転席の温度計はすでにマイナス15℃を指していて、まるで深夜のように感じられる。

 病院の裏の搬出口からゲートまでは2キロほどの距離がある。やがてトラックのヘッドライトが、赤と白でペイントされたゲートの横木を照らし出し、すぐに警備の兵士が出てきて、ライトを振って停止の合図をした。

「ご苦労さん、おおっ、寒くなってきたなぁ・・!」

 窓を開けて白い息を吐きながら、いかにも慣れた様子で気軽に警備兵に声をかける。

「やあ、これから帰りかい?」

 兵士は背が高そうだが、トラックの窓が高いので、見上げるようにして訊ねた。

「ああ、今日は土曜日でゴミも少なめだが、何だか風邪気味だから早くコイツを会社に持って帰って、ビールでも飲んで寝るさ」

 ステアリングをポンと叩いて、気怠そうに言う。

「それがいい。こんな夜は、オーロラが綺麗に出そうだけどな」

 兵士が山の方の空を見上げ、目を細めてそう言った。

「あんなもの、もう見飽きたな。シカゴから来た時は美しさに見とれたもんだが、見慣れてしまうと、わざわざ遠くから観に来るヤツの気が知れなくなるから不思議だ」

「ははは、そんなものかも知れないな。オレはカメラが趣味だから、ついついそう考えてしまうが・・それじゃ、気をつけて!」

「ああ、お寝み─────」

 警備兵の合図でゲートが開き、薄い雪煙を上げてトラックが出て行く。

 この病院は米軍の軍事行動訓練センターに併設されているので、敷地内に出入りする車両は検問ゲートで一旦停められ、そのつど身分証の提示はもとより、時には警備センターに確認を取るまで動けない場合もある。
 しかしゲートでの検問が厳しいのは主に外部からの入場の際であり、既にそれが許可された人間や車両が出て行くことについては、余程のことが無い限り、それほど厳しくはないのが普通である。まして此処は辺境の地アラスカであり、なおかつこの時代には、米国内でのテロ事件はめったに存在しなかったので、9・11以降の現在とは警備に対する意識レベルが比べものにならない。


「おい、もういいぞ・・」

「随分たわい無いわね。辺境の基地ってのは、何処もこんなものかしら」

 仮眠用の狭い後部座席の足許に、毛布を被って隠れていたクルカが、身軽に大きなシートを跨いで助手席に戻って来る。

「普段から知った顔の運転手を、それも出て行くトラックを、いちいち毎回のように運転席に上ったり、荷室までチェックするような酔狂な警備兵は居ないさ。もっとも、お陰でこっちはそれを狙って、こんな事が出来るってワケなんだが─────」

「よほどのことが無い限り、退出時のチェックは、そんなものね」

「その、”よほどのコト” ってヤツが、そろそろ始まる頃だな」

 男は少しスピードを上げて暗い路を急いだ。

 この辺りでは、真冬でもそれほど雪は降らない。今日は晴天なので、道路はカチカチに凍っているが、比較的運転はしやすい。雪道で怖いのは、凍った路面に新雪がフワリと積もったときである。それで風まで強ければどうしようもない。
 アラスカの道路では、厳しい冬に慣れているはずの、プロの大型ドライバーたちの車両がスリップして路を大きく外れ、何処かに突っ込んでひと晩中立ち往生している光景を、ひと冬に数え切れないほど見かける。


「ああっ・・キ、キャアアアア────────ッッ!!」

 その部屋に入った途端、ハンナは大きな悲鳴を上げた。
 自分のすぐ足許の、それも足首に触れるほどのところに、うめき声と共に手が伸びてきたからである。

「セ・・セキュリティを・・早く呼べ・・・」

 伸びてきた手の主は、さらにハンナにそう告げたが、すっかり気が動転している本人は、しばらくの間、何が起こっているのか分からず、目を丸く見開いて震えながら叫んでいるしかなかった。ようやく落ち着きを取り戻し、床に転がっている宏隆を救わなくてはならないと気付いたのは、少し時間が経ってからであった。

 ハンナの無線で、軍病院の警備兵たちが一斉に1階の資材部屋に駆けつけたが、そこには未だ体を動かせないまま、ようやく言葉だけは少し喋り始めた宏隆の姿があった。

「へ、ヘレンが・・看護婦たちに、運び出された・・・」

 懸命に、警備兵にそれを告げようとするが、

「何だって?、何を言っているのか分からん・・取りあえずドクターを呼ぶんだ、早く!」

「ば、バカ・・ぼくはいい・・急がないと、ヘレンが・・!!」

「ヘレンだって?、ヘレン・ヴィルヌーヴのことか?」

 ようやく一人が、その名前を聞きつけた。

「そ、そうだ・・眠らされて・・・看護婦たちに、誘拐された・・」

「看護婦のミラーは今日は非番で休みだ。やはりミラーに成り済ましたニセ者がこんな事をやったと言うわけか・・看護婦たちと言ったが、相手は複数ということだな?」

「そうだ・・は、早くヘレンを・・探せ・・・」

「大丈夫だ、今この建物とゲートを封鎖して、誰も出られないようにした。これから館内をもう一度確認して回る。外は基地の警備が捜索する」

 いや、手遅れだ────────と、宏隆は思った。
 自分がこんな具合に襲われた手際を見ても、その相手が未だのんびり病院に居るとはとても思えないし、軍の敷地からも疾(と)っくに外へ出ていることだろう。宏隆が探せと言うのは、早く基地の外へ手を回せという意味なのだ。
 問題は、なぜ自分ではなく、ヘレンをターゲットにして連れ去ったかと言うことだが、そんな話を警備兵にしても始まらない。敵が誰で、どんな目的であれ、兎も角、一刻も早くヴィルヌーヴ中佐に連絡を取り、玄洋會にも報告して早急に対処を始めなくてはならない。

「さ・・さきに、ヴィルヌーヴ・・中佐に・・連絡を・・」

「分かった、すぐにノーフォーク(海軍基地)に連絡を取る」

 当直のドクターがやって来て、その場で診察をし、すぐに宏隆を寝台に乗せて救命救急室へと運んでゆく。恐らくは筋弛緩剤のようなものを投与されたのだと、宏隆には分かっているし、ドクターもそう見ているのかもしれない。

 筋弛緩剤は、神経や細胞膜に作用して筋肉の動きを弱める薬品で、全身麻酔や手術時の筋緊張が術野確保に支障をきたす場合の筋弛緩、痙攣の抑制などに用いられ、アメリカでは死刑執行にも使われている。
 フグの毒やボツリヌス菌の毒素も筋弛緩をもたらす天然の薬物であり、医薬品は医師の判断で正しく用いられなければ、筋弛緩だけでなく呼吸不全などの重篤な症状が発生し、死に至る場合も出てくる。
 実際に、平成12年に宮城県仙台市のクリニックで発生した「筋弛緩剤点滴事件」のように、筋弛緩剤を用いた患者の殺傷事件も存在している。ただし、無期懲役を言い渡された犯人は現在も冤罪を主張し続けている。確かにそのクリニックは創立時より疑問も多い。
  
 筋弛緩薬には様々なものがあるが、用いられたものが何であるかは、時間が経ってから血液を調べても分からない場合が多い。いずれにせよ、宏隆に対してそれを用いた者は、そんな薬品をよく研究した上で、巧みに用いられる相手であることは確かであった。



                    ( Stay tuned, to the next episode !! )






  *次回、連載小説「龍の道」 第187回の掲載は、11月1日(火)の予定です

taka_kasuga at 23:56コメント(13)連載小説:龍の道 | *第181回 〜 第190回 

コメント一覧

1. Posted by ユーカリ   2016年10月20日 00:21
厳重な警備体制をとる軍病院でのこの事件に、黒幕の緻密な動きにハラハラさせられっぱなしです。
宏隆君の拉致を予想していたので、彼を守る立場のヘレンが狙いだったことにかなり驚いたのですが、冷静に考えれば、ヴィルヌーブ中佐のご息女であり、世界の重要人物の暗殺をはじめ、意図して葬られようとしている重要事件の調査の詳細を知る彼女が狙われることは、大いにあり得ることですね。

今までの、ヘレンのレクチャーで明らかになった歴代重要事件の数々と、今回のヘレン拉致事件とがどのようにつながるのか。
また、ヘレンを誘き出すために、綿密な研究を経た薬品を宏隆君に投与し、敢えて生かして戻した理由は何なのか、気になります。
が、物事を自分の尺度で、予想して構えていては、起こったことに対して、瞬時に冷静で的確な判断はできないものだと、「龍の道」を読む自分の精神状態を省みたところなので、’気になることに、執着は禁物’と言い聞かせながら、今後の展開に浸らせていただきます。
 
2. Posted by 円山玄花   2016年10月20日 14:18
どのような事件も、ほんのささやかな誰も気にしていなかったことから始まるものですが、
それを未然に防いだり、被害を最小限に抑えるには、やはり日頃からの目配りと気配りが
欠かせないように思います。

こちらが隙の無い状態を心掛けていても、相手に虚を作ることが出来るプロはざらに居るわけで、
何が自分にとっての “虚” になるのか、“虚” を突かれないように努力するのではなく、
可能な限り早く気がついてそれを換えられるような、そのような状態が必要かと思います。

無極、ニュートラルが全てだと思いつつも、
荒波に感じられる中では必死に舵を取ろうとして無極が失われてしまいます。
ヘレンさんではありませんが、目が覚めたら知らない場所にいた・・ならまだしも、
ゴミ処理場にゴロリと捨てられていたなんてことに間違ってもならないよう、
日々精進したいと思います。
 
3. Posted by マルコビッチ   2016年10月20日 20:20
なんと言うことでしょう!!
クルカが悪の一味だったとは・・
私の頭はまだまだ単細胞ですね。
深く考えることもなく、清掃員が活躍して宏隆くんたちを発見するなんて展開を想像したのですから・・・(安っぽいドラマじゃあるまいし)
今までの「龍の道」を振り返れば、そんなに簡単にいく相手ではないと分かりますのにね。
この自分の単純な考え方が、あらゆる事柄において、とても危険だと感じていたところでした。
稽古に対しても、決められたことをひとつひとつ確認し、感じていかなければ、大事なことを取り逃がしてしまいますし、出来ているつもりになっていると、考える力も止まってしまい、成長も止まります。
もっと注意深く、思慮深くなければと思いました。

”よほどのコト”・・・不気味ですね。
 
4. Posted by とび猿   2016年10月20日 21:16
こちらの動きが完全に後手に回ってしまい、歯痒く思いながら拝読しました。

訓練を受けている者でも、つい日常に慣れてしまうと、やはり油断してしまうのでしょう。
宏隆君のように何度も危険な目に遭っていれば、自ずと意識も変わってくるのでしょうが、そのような経験は誰もがするという訳でも無いでしょうし、現代の日本で武術を学ぶ者としては、考えさせられます。

ついにヘレンは攫われてしまいました。
相手の目的も未だ分からず、状況は厳しいでしょうが、頑張れヘレン!!
 
5. Posted by 太郎冠者   2016年10月20日 23:58
>それを観たさにパブを断りやがった
話の本筋とは関係ないですが、いつでもどこでも、観ようと思えば好きなときに好きな映画が観れる現在では、
もはや聞かれなくなったセリフかもしれないですね。

テクノロジーの進歩は近年、目覚ましいものがありますが、
それが人として大事なことを見逃してしまうようになってしまうのでは、
せっかくの進歩もあまり役に立っているとは言えないでしょうね。
誰でもケータイを持つようになった現在、たとえば街にある(かもしれない)公衆電話の位置を、いったい誰が気にしているでしょうか?

そういったちょっとずつの「見逃し」が、危機に関しても、少しずつ自分の中に増えていっていると思うと、少し怖いものがあります。
もっとさまざまなことに気づける状態でいる必要がある、と感じます。
そうでなければ、基地の中にいる(かもしれない)敵になんて絶対に気づけるわけがないですね。
 
6. Posted by まっつ   2016年10月24日 21:44
てっきり宏隆君が誘拐されるも、
トロイの木馬作戦で逆転の流れ・・・を予想していたのですが、
今回はそんな単純なPLOTではないのですね。何やら陰謀の匂いがします・・・
ヘレン女史を誘拐するのに宏隆君を行動不能にしてからという手順も迂遠ですし、
何かの警告か取引の隠された意図があるのでしょうか?
気になります。

何にせよ、常日頃から背後には注意しようと思いました。
 
7. Posted by taka_kasga   2016年11月04日 16:59
☆みなさま

コメントの返信が大変遅くなり、失礼いたしました。
m(_ _)m
 
8. Posted by taka_kasga   2016年11月04日 16:59
☆ユーカリさん

>宏隆くんの拉致を予想していたので

あはは、皆さんそうだったみたいですね、
ご期待を裏切って申し訳なく思います。

因みに、本物のインテリジェンスの世界では「予想」はしません。
予想とは、物事の成り行きや結果に前もって ”見当” を付けることですが、
プロはデータ(判断材料)を集めた上で「予測」するのです。
これは国家の軍事戦略でも、兵士の白兵戦でも同じです。

何かを予想する(先のことを想う・考える)ことは、あまり根拠が無くても、
その気になりさえすれば出来てしまいますが、
予測は、実際に具体的なデータに基づいて、ある程度 ”確信” を持って行われます。
ただ単に考えてみるだけでも「予想」にはなりますが、
実際に調べたことを元に、推し量って考えるのが「予測」ということでしょうか。

「気になることに執着」は、予想の「想う」が利いているわけで、
的確な判断には、常に実際的に「測る」という科学的なアプローチが必要です。
太極拳もまた、ある「想い」を元に丹田を回したり、気の力を云々するよりも、
科学的なアプローチによって、人間の構造や運動性、相手との関係性などを解いてゆくことで、
太極拳独自のチカラや戦い方を明らかにすることが必要とされるわけです。
私たちの門では、そのようにしていますね。
 
9. Posted by taka_kasga   2016年11月04日 16:59
☆玄花さん

そうですね、「虚」は作られてしまうもので、
虚を作らないようにしようとしていても、そう簡単にはいきません。
虚を作らないことに執着するよりも、
虚が作られたことに気付く感性を養うことが必要かも知れませんね。

>ゴミ処理場にゴロリと

「007 Quantum of Solace」に、そんなシーンがありましたね。
冒頭のアストンマーチンDBSと渡り合う Alfa Romeo159 は見応えがありましたが、
残念なことにボクはまだ二つとも乗っていません。(>_<)
 
10. Posted by taka_kasga   2016年11月04日 17:00
☆マルコビッチさん

>なんと言うことでしょう!!

そう、クルカ、クラレルカ(食うか食われるか?)
世の中、そんなことばかりで、

もうホントに、リンダこまっちゃう!!。。(古っ!)
 
11. Posted by taka_kasga   2016年11月04日 17:00
☆とび猿さん

危機回避はやりたし、実地訓練は難し、

たしかに、本当に危険な目に遭うことは訓練できませんが、
その意識なら訓練できます。

オモチャの銃をどれだけ正確に撃っていても、実銃で戦闘はできませんが、
そのギャップを埋めるような意識さえ養われていれば、
初めての実銃で10発も撃てば、実戦で通用させるようなことも可能でなのです。

要は、その人の意識の高さ次第、と言うことになりますね。
 
12. Posted by taka_kasga   2016年11月04日 17:02
☆太郎冠者さん

大事なことを「見逃し」てしまうのは、
ほとんど「自分を見逃していること」に起因しています。

ヒトはみな、「自分以外のこと」に興味を持っていて、
自分の内側という、最も大きな宇宙に、あまり関心がありません。

「有次」の立派な包丁を持っていても、料理ができない、
350馬力の車に乗っていても、時速160キロしか出せない、
武器に関心があっても、武器を「使えること」には関心が無い・・
というのと同じです。

太極拳というものは、その「自分のこと」が分からないと修められず、
ゆえに高級拳法とされ、内家拳に分類されます。
 
13. Posted by taka_kasga   2016年11月04日 17:03
☆まっつさん

>予想

上の人と同じく、またここでも「予想」が出てきましたね。

トロイの木馬作戦の予想・・勝ち馬の予想・・トロい木馬の予想・・?
今度は予想じゃなくて、プロのように、きちんと予測しましょう。

>何やら陰謀の匂いが

「匂い」は「佳い香り」のコトですから、
今回の PLOT は「芳しき陰謀」と云ふことに?

うーむ、またしても、
日本語のスミをナイフでほじくるような・・?
秋は ”揚げ足豆腐” が美味しいような・・(^_^)

>背後には注意しようと

ははは・・そうして背後に注意を向けたあまり、
すぐ目の前の石コロに躓いてズッコケたりしませんように・・(^o^)
 

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