2015年10月15日

連載小説「龍の道」 第164回




第164回  BOOT CAMP (13)



 数時間ほどをかけて、残り3カ所のチェックポイントを難なく通過し、すっかり暗くなったフェアバンクスの市街地を歩いてアラスカ大学の門を潜り、無事に行軍訓練は終了した。
 途中、滝口から足を滑らせて落下した事故については、本人に大きな怪我もなく、不注意による滑落事故として、行軍の後でドリルサージャントへ報告書を提出するだけで済んだ。

 翌日は休日となった─────────
 行軍でクタクタになった学生兵士たちは外へ遊びにも行かず、大抵は宿舎でゴロゴロするか、キャンパスの中を散歩したり、恋人とゆっくり語らう時間を過ごす。
 宏隆も、迷彩服の洗濯や軍靴やバックパックの手入れ、打ち身の手当てをしたりしながらのんびり過ごしていたが、その行軍を共にしたリーが部屋に訪れてきた。

「いやぁ、くたびれたなぁ、歩けば歩くほど背中の荷物が重くなって─────」

「そうそう、担いでいるライフルのベルトがだんだん肩に食い込んできて、いっそ渓に捨てて行こうかと思ってしまうし」

「ボクがやってきたトレッキングとは大違いだ。何しろ80ポンド(30kg)の装備で18マイル(30km)も、ロクに道も無いところを歩くんだから、キツいよね」

「しかもその上、フェアバンクス辺りじゃ珍しい、ザンザン降りの雨まで降ってくれたんだから、もう言うコトは無い・・!」

「ついでに30フィート(約9m)の滝壺へダイブというオマケ付きでね─────」

「あははは・・・・」

「ははははは・・・」

「さあ、発芽玄米シェイクができたぞ、飲んでみないか?」

「ハツガ・ゲンマイ?」

「えーっと、英語じゃ Germinated Broun Rice Juice ってとこかな。ニューエイジ流行りのイギリスなんかじゃ、Hatsuga-genmai って言えば通用するらしいけど」

「へえ、見た目よりも美味しいな。自然な甘さで、なんだか元気が出そうだ!」

「疲れを取るには休息と適度な栄養補給がイチバンだからね、50種類の野菜を発酵させて造った酵素も入ってるから、コレは効くぞ!」

「エンザイム(enzyme=酵素)─────?」

「そう、食事から摂った栄養はそれだけでは体内で正しく働いてくれない。酵素のおかげで栄養がエネルギーに変わるんだそうだ」

「へえ・・?」

「キャンプで使うガスストーブ(コンロ)とマッチの関係みたいなものだよ。栄養にあたるストーブだけでは火は着かない。酵素というマッチの火があって初めてストーブが燃えて、栄養がエネルギーになって体内で働いてくれる。もし酵素が無ければ、栄養がエネルギーに変わることはないんだ」

「なるほど。だから発酵食品は大切なんだね」

「そのとおり、日本では7世紀に造られていた古代のチーズである蘇(そ)や、ヨーグルトにあたる醍醐(だいご)に始まって、味噌、醤油、酢、日本酒、納豆、鰹節、漬物、酒粕、塩辛、もろみ、鮒寿司、飯寿司、くさや、豆腐糕、甘酒、魚醤、阿波番茶など、実に多くの発酵食品がある。日本人は太古から乳酸菌発酵食品を造り続けてきたんだ」

「うーん、話には聞いたことがあるけれど、やっぱり日本って国は、世界でも珍しい優れた文化を持っているクニなんだなぁ、世界に誇る長寿国だし!」

「日本人が長寿なのは、この食文化のおかげと言えるだろうね。乳酸菌は腸内の善玉菌が増えるのを助けるし悪玉菌を退治してくれる。そして乳酸菌の協力を得た善玉菌は病原菌を撃退してコレステロールの上昇を抑え、体を健康にする。途中で死んでしまった乳酸菌さえ、退治した悪玉菌を吸着して体外に排出する食物繊維のような役割をするんだから、人間サマは乳酸菌に感謝してもしきれないほどだね」

「乳酸菌は、他の病原となる微生物と拮抗することによって、腸内環境の恒常性を維持することに役立っている、ってことはボクも聞いたことがある」

「けれど、今の日本はアメリカ輸入のファーストフードの店がどんどんできて、すごい勢いで流行り始めている。新し物好き、珍し物好きの日本人には、手頃で簡単な異国の食事は簡単に受け容れられてしまう。ところが、ファーストフードを常食すると、どんどん悪玉菌が増え続け、食中毒、便秘、下痢、心臓病、脳卒中、ガンといった病気が増えていくはずだ。現に、日本ではそれらの病気が急激に増え始めている・・・」

「そのとおりだね、ウエスタンの食文化は悪い手本だよ。優れた食文化があるというのに、なにも異国の貧しい食文化を真似しなくても良さそうなものだけれど」

「しかし、やがて必ず日本の食生活が見直される日がやって来る────────すでにウエスタンの人たちは、ベイクドディナー(オーブンで焼く肉料理)主体の、食文化の貧しさに気付き始めているじゃないか。やがて日本の伝統的な食文化が世界に見直される時代が必ずやってくる。そして、その時にはきっと、日本人が民族の智慧が結晶した食事を見直して、その素晴らしさに目覚めるはずだと、ボクはそう思っているんだ」

「きっとそうなる。ワショク(和食)が世界に冠たるヘルシーフードと認められる日は近いだろうね!、ウチのオヤジなんかも、すでにヨガと和食にハマってずいぶん経つからね。
 玄米も大好きで、ゲンマイとミソスープだけでほぼ完全食だと言って、ボクもよく食べさせられたっけ─────でも、ハツガ・ゲンマイっていうのは初耳だな」

「あとで作り方を説明するよ、お父さんに教えてあげたらいい」

「ありがとう──────しかしまあ、ジューサーを置いてる学生の部屋なんか初めて見たよ。Sloppy(ズボラ)なウエスタンじゃ有り得ない!」

「ははは、ボクは料理が好きだからね。このハツガ・ゲンマイは、岩手県のブラウンライスをこの部屋で発芽させたんだ。行軍から戻るとちょうど良いくらいにね」

「ワオ、やっぱり日本人は勤勉(マメ)な人たちなんだなぁ!」


 発芽玄米ジュース飲みながら、いろいろと話は尽きないが────────

「・・・まだ痛むんだな?」

 宏隆が時おりふと、肩や首を動かしているのを見て、リーが心配そうに言う。

「あ、これか・・変に痛むので、つい動かしてしまう。飛び込んだときに、滝壺の岩にあちこちぶつけたらしい。医務室で診てもらっても、骨には異常なかったんだが」

「リーダーが滝に落ちたときには、本当に背筋が凍りついたよ。どうしたら良いか分からずに、狼狽(うろた)えてしまった」

「おいおい、もう行軍訓練は終わったんだから、リーダーってのはやめてくれよ。僕の名前はヒロタカ─────ヒロタカ・カトーだ、あらためてよろしく!」

「ぼくはニコラス、ニコラス・リーだ、よろしく」

「あの時は、皆にいろいろと迷惑をかけてしまった、本当に申し訳ないと思っている」

「ちっとも迷惑なんかじゃないさ─────だけど不思議なんだ、ヒロタカがどうして滝に落ちたのか、未だによく分からない」

「いや、ただ足を滑らせたんだよ。意外とオッチョコチョイだって、姉貴みたいな人にもよく言われたっけ」

「そのレディは日本人?」

「いや、台湾の人だけど─────」

「ふうん・・もしかして、ヒロタカを鍛えてくれた人なのかい?」

「え、どうして?」

「いや、ただそんな気がしただけだよ」

「確かに、その女性(ひと)は、ちょっと変わってるけど」

「何だか、キミって謎の多そうな人だね」

「・・そ、そんなコトないさ」

「そうそう、ヒロタカが無事に見つかって、先行チームの所に知らせに行ったときに、色々としつこく訊いてきたヤツが居たんだ」

「なにを訊いてきたんだい?」

「吾々に捜索の協力を求めに来たのは君か?、って・・いや、ボクじゃない、って言うと、それじゃさっきオレと川原で話をしてたのは誰だ!、って怖い顔をして言うんだよ」

「ほぅ・・・・・」

「そんなの知らないよ、って答えたら、オレはつい先ほどまでリーという男と話をしていたんだ、ってスゴい剣幕で言うから、スペルが似てるからロペスと間違えたんじゃないのかって、そう言っておいたけど────────」

「ニコラス、君に言っておきたいことがある・・・」

「いや、無理に言わなくても良いよ、たぶん君には色々な事情があるんだろう?」

「まあ、事情と言えば、事情かもしれないが・・」

「いいんだ、詮索をするつもりはない。ただ、ヒロタカには無事でいて欲しいし、何か力になれることがあったら、いつでも遠慮なく言って欲しいんだ」

「ありがとう、ニコラス─────友だちに隠し事をしたくはないんだが、君やみんなに迷惑をかけたくない。説明できる時がきたら、詳しく話すよ」

「ああ、分かってるさ。もしかするとヒロタカは、僕らのような普通の立場の人間じゃないのかもしれない。何かワケありで ROTC(予備役将校訓練課程)に来ているって気がする。
 ただ、ここで寝食や苦楽を共にする仲間たちは、言わばみんな戦友だ。戦友は親兄弟よりも絆が深いって言うだろ?、今じゃボクも本当にそう思える。もしヒロタカに何かがあったら、誰も黙っちゃいないよ、きっとその相手を見つけ出して同じ目に遭わせてやる・・・
 ボクらは戦友だ、どうかそのことを忘れないで欲しい」

「ありがとう、本当に────────」

「ああ、それから・・・」

 ドアのところまで来てから、思い出したように、

「報告するのを忘れていたけど、ヒロタカの捜索をしていた時に、ウィリアムズがうっかりライフルを失くしたんだが、不思議なことに、それからしばらくして、同じ場所で見つかったんだそうだ」

「そうか、それは良かったな・・」

「本人は狐につままれたような顔をしてたけど─────それじゃ、See you tomorrow!」

「またいつでも寄ってくれ」

「ああ、Get a good night's sleep. (ゆっくり寝んでくれよ)」

「Good night─────!」

 リーを送り出すと、宏隆はそのままソファに座り込み、深く溜め息をついた。
 たぶんリーは、自分が狙撃されて滝壺に落ちたのだという事を知っている。そしてそれが別のチームに居るヤンという訓練兵士に、何らかの関わりがあると感付いているのだ。
 仲間たちに迷惑をかけないためにも、早くこの事態を解決しなければならない。

 しかし、いったい彼らは何者で、何のために自分を狙うのか────────

(やはり、早く調べなくてはいけない。のんびり休んでいる場合じゃないぞ・・!)

 明日を俟(ま)たず、その日から宏隆は行動に出た。



「あ、キミ、ちょっと・・・!」

「なんだい?」

 キャンパス内に幾つかある宿舎の建物を片っ端からウロウロしていると、あのとき、先行隊に急を告げに行った際に見かけた、覚えのある顔が歩いていたので、声をかけた。

「ヤンが見当たらないんだけど、どこへ行ったのかな?」

「さあ・・昨日の行軍でみんな疲れてるから、自分の部屋じゃないか?」

「そうか、ありがとう!」

 手を挙げて、わざと数歩歩いてから、振り返ってもう一度訊ねる。

「・・あ、そうそう、彼は何号室だったっけ?」

「───── C棟の203だよ!」

「あ、そうそう、C棟だったね、Thanks ! 」

 ヤンの部屋がどこかを調べるのは簡単だったが、いきなりドアを叩いて訪問するわけにもいかない。まずは中庭から、それとなく部屋の様子を観察してみる。

 しかし、下から見上げる2階の窓に特に変わった事があるわけでもないし、他の部屋と何も違わない、普通の宿舎の部屋が並んでいるだけである。

(こりゃダメだな。はて、あの部屋の様子が分かる位置は、何処になるか・・?)

「────────何やってるの、ヒロタカ?!」

「うわわっ!─────なんだ、ヘレンか、脅かすなよ、もう・・」  

「ふふ・・殺気を消して、普通の学生として近づけば、ヒロタカを襲えるわね」

「なにバカなこと言ってんだ。それよりヘレンこそ、ここで何やってるの?」

「私もあの窓を観てたのよ。ただし、向こうの丘からね。ここよりも遥かに目立たなくて、よく見えるから、窓の観察にはもってこいよ」

「ははぁ、どうやら、目的は同じらしいな─────だけど、僕は今来たばかりで、あそこが見える良い場所を探してたんだ」

「アハハ、強がらなくてもいいわ!、スパイはヘタだと謙虚に認めることが大事よ」

「なーに言ってんでぇ、エラそうに・・だいたい、もう暗くなってくるというのに、あんな遠いところから何が見えるっての?」

「・・ほら、こんな文明の利器もあるのよ」

「双眼鏡?、日本じゃそんなもの、野鳥の会の小学生だって持ってるさ」

「チッチッチ、分かってないワねぇ、ま、覗いてご覧なさいな」

「どら・・おっ、こりゃスゴイ、これが噂のノクトビジョン(暗視装置)ってやつ?」

「そうよ、玄洋會ジャパンにも、当然あるはずだけど・・」

「夜間訓練をやる前に、アラスカに来てしまったんだよ」

「それはお気の毒ね、それじゃ今から ”一緒に” 夜間訓練をしましょうか?」

「まったく・・フランス系ってのは困ったもんだなぁ!」

「あーら、連れないコト言わないの!」


 確かに、この丘からなら、その窓も、窓の中の部屋の様子もよく見える。
 夕暮れて暗くなれば、この丘の木陰で誰が居ても、向こうからは認識できないだろう。
 
「ところで─────君はどうしてヤンを見張ることになったんだい?」

「父から報せがあったのよ。どうやらヒロタカを狙っているのはフィリップ一人だけじゃないらしい、コリアンアメリカンは未だ諦めていないかも知れない、ヒロタカの身辺で少しでも不穏な動きがあれば徹底して調査しろ、って・・」

「ふうん─────でも、なんか、少しおかしいな」

「おかしいって、なにが?」

「台湾で北朝鮮に連れて行かれそうになった時も、この前のフィリップも、彼らの目的はボクを拉致して本国に連れて行き、再教育して洗脳し、諜報部のエリートに育て上げ、日本へのスパイにする、なおかつ親からは莫大な身代金を吸い上げる、ということだった」

「そうか、ヤンたちは誘拐目的ではなく、ヒロタカに危害を加えようとしているのね!」

「いや、ボクも初めはそう思ったが、そうでもないみたいなんだ」

「どうして?、射撃場で危ない目に遭って、今回の行軍でも危うくヒットするところを避けるように滝壺に飛び込んだんでしょう?」

「よく知ってるなぁ・・・」

「ほほ、情報収集はスパイのイロハよ。それに、あの暴発事件は学内でも有名だし」

「だけど、奴らは危害を加えようとしているんじゃぁない。ボクを暗殺するつもりだったら疾(と)っくに実行しているはずだよ。あれはワザと外して、ボクに何かを分からせようとしているんじゃないかと思うんだが・・」

「分からせるって─────いったい何を?」

「いや、ただそんな気がするだけだよ。だから取り敢えず、敵の目的が何であるかを観察しようと思ってここに来たんだ、そしたら・・」

「・・私がひょっこり現れた?」

「そういうコト、流石はボクの養育係兼ボディーガード、どこにでも出没するね」

「ボディーガードは失格ね、行軍ではあなたを守れなかったわ」

「そりゃ無理だよ、同じチームじゃなかったんだから」

「けれど、私の義務だから・・それに・・・・」

「・・おっ、部屋で誰か動いたぞ!」

 宏隆が、手にした暗視鏡のダイアルを急いで調整した。



                    ( Stay tuned, to the next episode !! )







  *次回、連載小説「龍の道」 第165回の掲載は、11月1日(日)の予定です


taka_kasuga at 21:18コメント(18)連載小説:龍の道 | *第161回 〜 第170回 

コメント一覧

1. Posted by さすらいの単身赴任者   2015年10月18日 09:14
宏隆さんを狙撃した目的は何か?「百戦練磨の宏隆氏を狙うとは百年早い」とエキサイトしつつ展開を期待しています。
ただスナイパーものの「スターリングラード」、「アメリカンスナイパー」は映画、原作を見て、スナイパーというのは、本当に特殊な能力の人間がさらに自分をぎりぎりまで律することで成立している超人であると感じました。負けるな宏隆さん!

第五番(テレビドラマ「無痛」の原作小説の続編小説)という小説を読みました。
メタボ健診、抗生剤の濫用、輸入健康食品等で過度の医療、健康の維持の取り違えにより、
「自然とともに自然の力で生きる力を失った」日本がある組織につくられた悪魔の疫病によりパニックに巻き込まれる小説です。著者がお医者さんなのでリアルです。
宏隆さんのような日本古来の食生活こそ日本人原点回帰なのではと思っております。
 
2. Posted by マルコビッチ   2015年10月19日 00:35
>「・・もしヒロタカに何かがあったら、誰も黙っちゃいないよ、・・ボクらは戦友だ、・・・」

うう〜、泣けるぜ〜〜!!
女心を揺さぶる男の世界!(笑)
深くを探らず、黙って察することの出来る仲間って良いですねぇ。
宏隆君の人柄が仲間を呼んでると言うのもあるでしょうが・・・。

食べる物は本当に大事ですね。
身体を作るわけですから。
玄米は時々いただきますが、発芽玄米はまだ未経験です。
調べたら、ポットなどで作れそうなので、今度やってみようかと思います。
食べる物がストレートに身体に影響するような年頃になってきました。
より一層、身体作りに気をつけなければと思っています。
・・が、季節は秋。
大好きな、コーヒー&チョコレート、美味しいパン・・・欲望との戦いです。
 
3. Posted by まっつ   2015年10月20日 00:22
最近、師父にご紹介頂いた国産酵素を愛飲しています。
劇的な効果といい、即効性といい、当に驚愕の逸品だと実感しています。
不規則な生活もあって胃腸の調子を崩す事が多かったのですが、
毎日、酵素を摂取する事で快腸生活が続くようになりました!
(もっと早く続けていれば・・・!)
心身の疲れも軽減したようで、しんどい状況でもより粘れる感覚が出てきました。
助かっています。東洋の叡智は実に素晴らしい!(←現金)
 
4. Posted by 太郎冠者   2015年10月20日 02:17
>日本人は太古から植物性の乳酸菌発酵食品を造り続けてきた
人間の身体には腸内や皮膚など多くの場所に、自分以外の遺伝子を持った微生物、
つまり多くの他者と共生していると聞いたことがあります。

自分だけで生きているようで、実際には目に見えない存在(小さいですからね)と支え合ってバランスを取って生きているわけで、
それを重視した日本人の古来からの食生活は、まさに生存のための叡智ですね!
そこにもまた、太極に通ずる思想があるように感じます・・・。

>「けれど、私の義務だから・・それに・・・・」
おっと、なんだかレーダーにピピッと反応きましたよ!?

ジェームズボンドしかり、優秀な諜報員・ソルジャーには異性を引き付ける力があるようです。
人間としての魅力を磨くのも、稽古の一貫ですよね!
勉強させていただきます!
 
5. Posted by 円山玄花   2015年10月20日 12:55
食事の重要性に気がつかされたのは、やはり身体を酷使するようになってからですね。
同じ時間と質の運動でも、食べ物によって体力の持ち方や頭の働きが随分と変わります。
考えてみれば、身体を作る材料となるわけですから、重要でないわけがなく、
現代の食生活も、食べ物の役割と機能を考えることで、
もっと根本的なところから見直されるような気がします。

それにしても、日本に発酵食品がたくさんあることを再認識しました。
野外活動を視野に入れているこの頃は、冷蔵不用のもので栄養豊富なもの、
さらに長期間でも飽きのこないものを探すようになりました。
さすがにジューサーは携帯できませんが、色々と見てみたいと思います。

次回も楽しみにしています!
 
6. Posted by ユーカリ   2015年10月20日 22:42
日頃からの身体と道具のケアを怠ってはいけないなと改めて感じました。身体や道具を大切にすることは、仲間を大切にする宏隆君の姿勢そのもので、それが周りとの信頼関係や深い絆を築く大本になっているのだと思います。

久しぶりのヘレンの登場で、何だか華やか且つピリッとした空気に変わりましたね。
ヤンと相棒、その後ろにいる黒幕の目的は一体何なのでしょう?いつもながら、目が離せません!!楽しみにしています。
 
7. Posted by とび猿   2015年10月20日 23:22
宏隆君、あんな目に遭ってもおちおち休んでもいられないですね。
しかし、相手も宏隆君程ではないにせよ、行軍の疲労も溜まっているはず。
今度は宏隆君にチャンス到来か。

しかし、食は大事ですね。
もともと食が細く(だれだ、笑っているのは!!)体力がなかった私は、
せめて先ずは人並みに稽古についていけるようにと、一時期食べ物と格闘していました。
発芽玄米も食べてみました。
納豆や焼き魚、干物などとよく合って、おいしくいただきました。
あれ?話が逸れていく〜
 
8. Posted by タイ爺   2015年10月21日 11:43
食べ物は大事ですね。
特に古の日本人の食に対する探究心は尊敬します。
「米の一粒は汗の一滴」「米の一粒に七人の神様」等という食べ物に畏敬や尊敬を表す言葉にも表れていると思います。ネイティブアメリカンやアイヌの人たちにも同じような思想がありますね。
発酵食品と言えば某隣国で納豆が大流行とのこと、しかも高級食材であるらしいです。
いやあ食べ物のことになると話題が尽きません。
さて物語りはどう動くのでしょう?(とってつけた感が・・・)
 
9. Posted by taka_kasga   2015年10月22日 21:32
☆さすらいの単身赴任者さん

>ある組織につくられた悪魔の疫病

事実は小説よりも奇と言いますが、
トンデモ病気の流行は、その大元が何であるかを、
常に疑ってみる必要がありますね。

やがて宏隆くんも、この世界に「途轍もない大きな力」が働いていることを、
イヤになるほど味わう日が来るのでは・・と、筆者は思います。
 
10. Posted by taka_kasga   2015年10月22日 21:33
☆マルコビッチさん

「所詮 男のゆく道は、なんで女が知るものか」

・・という歌もありましたが、(あまりにも古っ!)
自分を分かってくれる女の存在は、男にとって神さまのように思えますね。

私の父は海軍の軍人でした。
「男は黙ってサッポロビール」ではないですが、(これも古っ!)
海軍には、「男は黙って」という不文律があります。

なじられても、そしられても、
たとえ身に覚えがあろうと無かろうと、
男は黙ってそれを受け止め、何も言わずに受け容れ、
ただ黙々と、己が信ずる道を歩み続けるのだと、

そういう伝統が、海軍にはあります。
 
11. Posted by taka_kasga   2015年10月22日 21:35
☆まっつさん

>もっと早く続けていれば・・

そう思うコトって、人生にはたくさんありますね。
なんとか間に合った時は良いですが、
後悔先に立たず、となるのは哀しいものです。

なぜそれを、その時に受け容れられなかったのか、

そのことを識るだけでも、人生は今よりもっと充足するでしょうね。
 
12. Posted by taka_kasga   2015年10月22日 21:36
☆太郎冠者さん

>そこにもまた、太極に通ずる思想があるように感じます

然り、シカリ・・・

太極は循環のバランス、
それがヒトと微生物でも、自分と敵でも、
同じコトなのだと思います。

>勉強させていただきます

若い頃、「オンナにモテんようなオトコは、何やってもあかんよ」、
・・と、母に言われたことがあります。

そのせいかどうか、とりあえず発憤して、そこそこモテるようには(?)なりましたが、
こんどは、「女を泣かさんようにせんとな、オンナは怖いでぇ〜・・」
・・と言われました。

これも稽古の一環っス。(^0^;)
 
13. Posted by taka_kasga   2015年10月22日 21:36
☆玄花さん

カコクでメタボ、いやメタクタにタボウな日々を送る私は、
サプリケースの中には必ず「乳酸菌」を入れています。

ヤクルトやタクアンが毎日摂れるとは限らないし、
特に外出時は疲れの度合いが違うので、とても助かります。

乳酸菌さんに、感謝。m(_ _)m
 
14. Posted by taka_kasga   2015年10月22日 21:38
☆ユーカリさん

>日頃からカラダと道具のケアを怠ってはいけないなと・・

そのとおりです。
カラダと道具のケアは、サバイバルの第一歩ですね。

例えば、世界有数の地震国日本の、それも何時大地震が来てもおかしくないと言われる
シズオカに住んでいて、何の備えも無いのは、チト神経を疑われても仕方がありません。
お隣の掛川市は貯蓄率が日本一だそうですが、
災害の時なんかにオカネは何の役にも立ちません。

もし災害で静岡県がやられ、東京や名古屋、大阪にも同等の被害が出たら、
救助援助の手が最も遅くなるのは間違いなく静岡です。
復旧活動の優先順位はまず大都会から。これが政治の常識です。

着る物、食べる物、
食べる物をどうやって作るのか、
家が壊れたらどこに寝起きするのか、

キャンプ生活に慣れている人なら・・・
自分で焚き木を探し、雨の中でも火を熾せ、飲料水を確保し、浄水し、
食料を補充できる知恵を養ってきた人なら、そう悩むこともないでしょうし、
軍隊の訓練を受けた人なら、どんな状況でも工夫して生きられるでしょう。

普段から自分を訓練することこそ、生き延びること、
きちんと生きることに繫がりますね。
 
15. Posted by taka_kasga   2015年10月22日 21:39
☆とび猿さん

自分が苦しい時には、相手も同じように苦しい、
その時にハップンしてこそ、手強い相手を倒せるのだ!

・・てな文句が「空手バカ一代」か何かに書いてあったと記憶しますが、
ホントにそのとおりかも知れません。


>もともと食が細く・・

あはは、今となっては、だれも信じない、信じない・・・!!

\( ̄(エ)\) ソレ、シンジナイッ、ハァ~、シンジナイッ (/(エ) ̄)/
 
16. Posted by taka_kasga   2015年10月22日 21:39
☆タイ爺さん

アイヌやネイティブアメリカンの食物への畏敬の念は、
現代人の私たちが思い出して取り戻さなくてはならない大切な心だと思います。
同じ肉食でも、ネイティブアメリカンと白人とでは、その思想に雲泥の差がありますね。
インディアンを野蛮だなどと、よく言えたものです。

日本人も、つい最近までは米の一粒まで大切にする考えが残っていましたね。
小生の母なども、釜にこびりついた米は洗濯糊にして使っていました。
私自身も、残飯を出すことは家の恥だと家族に言って聞かせ、
三角コーナーのゴミを極力減らすように努力させたものです。
しかし、食文化がこれほどまでに乱れてくると、食べられる物を探す方が大変ですが。

さて、これを太極拳に喩えると、どーなのでしょーか?(うーむ、とってつけたような・・笑)
 
17. Posted by bamboo   2015年10月23日 21:07
食も兵器も、他の様々な知識や技術も、詳しく学びつつ全体のバランスを最善に保つ、これを両立させるには、どうしても課題に対してはっきりした向き合い方が必要で、宏隆君はたとえ勝ったときでも負けたときでも、戦時でも平時でもそれを嗜んでいましたね…。
ブログでもよく「トータルであること」「油断」について書いて頂きながら、トータルバランスの感じられない我が人生(^~^;) タートルのように固まったなにかに深く響きます…。
山の幸、海の幸が美味しい時期になって参りました。当門は食の大好きな方が多いですね。
 
18. Posted by taka_kasga   2015年10月27日 00:18
☆ bamboo さん

>当門は食の大好きな方が多いですね

そりゃまあ、あーた、そもそも師匠が「美食倶楽部」ですからね。
そして、それがまた「粗食倶楽部」でもあるところが、
ただの左翼マンガ的「美味しん某」とは、チと中身が違うところです。

師父は正統な定義の「シャンパン」を死ぬまでに飲み尽くす、と豪語されてますし、
かと思えば、地方の場末でホッピーを飲んだり、独自の玄米雑炊を創作される・・

ご本人は、ただの「食いしん坊」だから、と仰いますが。
ただの食いしん坊なら、かの有名なS師兄をはじめ(失礼!)、
門人の中にも多くおられますからね。

そう言やぁ、玄門のモットーは「クウネルアソブ」だったかな?

いやいや、「真の勁力は分かち合われるべきだ」でしたっけ?

ともあれ、師匠や大先輩をジョークの ”食い物” にしてはイケマセン。
反省。(^_^;)
 

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

Categories
  • ライブドアブログ