2015年03月01日

連載小説「龍の道」 第149回




第149回  A L A S K A (18)



「GO, GO, GO, GO !! ・・乗り込めっ!、急げ、時間が無いぞ────────!!」 

 コールドフットの飛行場には、その日の朝から警察官が集結していた。
 今も、すぐにでも発進できるようにヘリコプターが風を巻き上げていて、近隣から駆けつけた武装警官や、オレンジ色の制服を着たレスキュー隊員たちが、数台のパトカーや救急車の周りを忙(せわ)しなく走り回っている。

 この土地で唯一のホテル、”Slate Creek Inn(スレート・クリーク・イン)” で、宿直の職員が暴行を加えられ昏倒しているのを、今朝出勤してきた従業員が発見し、管理室の無線機が叩き壊され、そこの電話やロビーの pay phone(公衆電話)の線まで切断されていたので、大騒ぎとなったのである。

 従業員の機転で、長距離トラックの宿泊客の無線機を借り、真っ先に頼るべき地元駐在官のバリーと連絡を取ったが全く連絡が取れない。State Police(州警察)に問い合わせてもバリーの行方が判らず、フェアバンクスから5名の Troopers(トゥルーパーズ/州警察官)がヘリコプターで駆けつけた。高馬力の州警察のヘリは、わずか30分足らずでホテルの駐車場に到着した。

 だが、現場を検証しても、不思議に金庫や備品は荒らされていない。犯人は迷彩服に黒い目出し帽を被り、人相も判らないが、何のために従業員を殴り、無線機を壊し、電話線を切ったのかが分からない。被害を受けた従業員たちには共通点も無く、強盗でもなければ怨恨による犯行でもない。そもそも何を目的とした事件なのか、誰にも見当がつかなかった。

 しばらくして、ホテルの小型ピックアップ・トラックが一台盗まれていることに気付き、それが飛行場近くに放置されていた事も分かり、昨夜からホテルに不在となっているフィリップ・ジェイソンと、ヒロタカ・カトウ、そして、連絡の取れないまま、夫婦ともに駐在所に不在となっている州警察官のバリー・ボルトンも、この事件に何らかの関わりがあると見て、捜査が始められた。
 特にフィリップ・ジェイソンは、チェックアウトをしていないのに、部屋が蛻(もぬけ)の殻であり、窓から出入りした形跡もあって、その不審な行動が怪しまれた。

 ホテルを捜査中に、その日の早朝、デナリの山麓で、軽飛行機が今にも墜落しそうな危うい様子で南下して行ったという情報が寄せられた。また、そこから少し南に行ったタルキートナ付近では、アラスカ鉄道と並行して走るハイウェイから、遠く西北の方角に水上機が墜落していくのが見えた、という通報も入った。

 The Alaska State Police(アラスカ州警察)は、ホテルで起こった暴行・破壊事件と、その墜落機との関連性を確認することを急ぎながら、デナリ周辺のパーク・レィンジャー(森林警備官)や、ワイルドライフ・トゥルーパーズ、そしてアンカレッジ(アラスカ州最大の都市)の警察隊も動員して情報収集を急ぎ、事件の解決に向けて動き出した。

【註:Troopers(トゥルーパーズ)】
 アラスカ州では、Department of Public Safety(公安省)所属の Troopers(トゥルーパーズ)と呼ばれる State Police(州警察)が唯一の警察組織として機能している。 
 Troopers には、刑法を執行する Alaska Bureau of Investigation(捜査局)、交通法を執行する Alaska Bureau of Highway Patrol(交通局)、狩猟釣魚を監督する Wildlife Troopers が存在し、常に陸上、水上、空中でのパトロールを行っている。



「ふぅ・・下手をすると、こっちが遭難しそうだな──────────」

 コックピットの、操縦席の隣にある小さな椅子に、いかにも窮屈そうに座っているヒゲ面の大男が、独り言のようにつぶやいた。
 デナリの山麓は、まだ所々に濃い霧が残っている。それが突然現れては、またウソのように晴れて、途端にいきなり岩肌が目の前に出現したりするので、気が気ではない。
 
「こんな山間(やまあい)を飛ぶのは、たとえ晴れている時でも怖いわね。もっとも、この方が人目にはつきにくいでしょうけれど────少し高度を下げてみるわ」

 美しい金髪を後ろで束ねた、濃いオリーブ色のキャップを被った女性が、操縦桿を少し前に倒しながら言った。キャップの正面の、”UAF / AD SUMMUM”と書かれた、白クマの顔のエンブレム(ワッペン)が目を惹く。

 高度を下げれば霧は晴れるが、その分、上から全体を見渡すような捜し方は出来ない。

「今度は、少し右の方へ旋回してみてくれ、Miss Dallier(ミス・ダリエ)」

「カミーユ、と呼んでちょうだい。何なら、Camille Dallier のイニシャルを取って、CDでもいいわよ!・・オーケー、高度 900ft(274m)、GS(対地速度)90kt(167km/h)、旋回半径 1250ft(380m)、右旋回30度 ────────!!」

 スロットルを調整し、計器を読みながら、機体を綺麗に傾けていく。

「アラスカじゃ、女のパイロットは珍しくないが・・・カミーユ、あんたはなかなか操縦が上手いな。フェアバンクス署の、芋パイロットどもより、よっぽど上手い!」

「まあ、Thanks、バリー!」

「おかげでオレは、こうしてあちこちを細かく探せる。やっぱり、パイロット(操縦)をしていると、目で視られるところは限られてくるからな」

 そう言いながら、双眼鏡を手に、眼下の針葉樹林帯を舐めるように観てゆく。

 憶えている読者も居られるかも知れない。この水上機を操縦しているカミーユ・ダリエとは、宏隆がアラスカ鉄道の中で出会った(・・と言うより、任務で宏隆を追って乗り込んでいた)ヘレンのコードネームであった。       (註:龍の道・第134回 参照)

 しかし、そのヘレンが水上機を操って、バリーと共に宏隆を捜索しているのは、いったいどういう訳なのか─────────


 ヘレンは、玄洋會の協力員である父親に就いて、准協力員として訓練中の身で、宏隆より早くアラスカ大学フェアバンクス校に入学し、ROTC(予備役将校訓練課程)も既に1年間こなしてきている。
 アラスカに滞在中の宏隆を常に見守りながら、その行動や結果を報告し、万が一の時には自分が身代わりになってでも護るべき大切な人間であると言われていた。しかし、その宏隆は独り旅を好んで、アラスカ鉄道を途中のデナリでさっさと降りてしまった。

 宏隆は、ヘレンはてっきりそのまま、アラスカ鉄道でフェアバンクスへ向かったと思っていたが、実は彼女も密かにデナリで降り、こっそりと宏隆を追って、彼の行動を把握しようとしていた。
 宏隆がフェアバンクスに行く老夫婦の車に乗せてもらった時にも、すぐ後ろからレンタカーで付いて行った。ヘレンにしてみれば、この際、宏隆の跡を尾(つ)けることは恰好のトレーニングでもあった。

 流石に、コールドフットへのフライトに同乗こそしなかったが、次の飛行機に乗り込み、同じ一軒宿の ”Slate Creek Inn” に来て、ハウスキーピングの従業員から宏隆のルームナンバーを探り出し、フロントで自分のラッキーナンバーだと言って、すぐ隣の部屋を取った。 
 ホテルはプライバシーを重んじるので、混んでいなければ、普通は部屋をひとつ置きに埋めていく。駐車場の空き具合から、隣室が空いていると予想できたのである。

 そして、真夜中に宏隆が警官やフィリップと話しているのを、隣の部屋からドアを少し開けて立ち聞きし、話に出てきた駐在警察官のバリーも含めて、それらの関係性に何か不穏なものを感じ、いずれ何かしらの事件が起こる予感がしていた。

 だが、ヘレンは疲れてそのまま寝(やす)んでしまい、迂闊にもその雨の夜に起こった出来事を識(し)らなかった。宏隆がその後、フィリップの部屋を調べに行ったことも全く知らず、翌朝早くホテルの騒ぎが始まって、ようやく宏隆とフィリップの不在に気付いたのである。

 慌てて、玄洋會の協力員である父親に無線で事情を話し、父の指示で直ぐに飛行場にある駐在所に向かった。昨夜の話に出てきたバリーという駐在官がこの事件のカギを握っていると、この道のプロである父が直感したからである。

 まだ近隣から州警察官が集まってくる前のことで、飛行場では、ちょうどバリーが飛行機のエンジンをかけて、スタンバイさせているところだった。
 友人の宏隆がホテルから行方不明になった、とヘレンが告げると、何を感じたか、バリーは、ちょうど自分も探しに行くところだ、一緒に乗っていくか?、と言う。
 まだ事件が発覚したばかりなのに、もうこの男は宏隆を探しに行くと言っている。父の言うとおり、この男こそ Keyman(キーマン=鍵を握る重要人物)であるに違いない、付いていけば宏隆に行き着くはずだ────────
 そう思って、ふたつ返事でOKし、自分が操縦をするから、バリーには助手席から双眼鏡であちこちを探して欲しい、と言って、さっそく離陸したのだった。


「おそらく、このコースを辿ったに違いないが──────────」

 その言葉にハッとしたが、ヘレンはそれを表情に出さず、黙って計器をチェックする振りをした。
 なぜバリーは、このコースを辿ったに違いないと思えるのか。
 赤の他人が行方不明になっているのに、この広大なアラスカで、デナリの山間部を飛ぶ危険なコースで南へ向かったに違いないと断言できる根拠は何であるのか─────

 ヘレンは、このバリーという警官が、事件の中心人物であると確信した。
 だが、相手は警官である。制服こそ着ていないが、腰に拳銃を提げ、後ろの座席には持ち込んだライフルも置いてある。迂闊なことはできない、用心の上にも用心を重ねて、宏隆が発見された時に自分が取るべき行動を考えておくことにした。

「あ・・水上機が墜落したようだって・・今、かすかに無線から聞こえてきたわ!」

 あいにく、感度の悪い周波数帯である。ヘッドセットを耳に押し付けるようにして、ヘレンが言った。

「多分そいつだ。そう滅多に落ちるヤツは居ないし、普通なら、雨上がりの濃霧の早朝に、わざわざデナリの山麓を飛んだりするバカは居ないだろうからな」

「バリー、早くAST(Alaska State Troopers)に確認を─────!!」

「ASTか・・うむ・・・・」

 やはり、バリーは、州警察本部に連絡を取りたがらないのか。

「どうしたの?、早く連絡を取らないと!!」

 わざと、急かしてみるが、

「ああ、今すぐやるよ。どこの署にしようかと思ったんだ」

 バリーは、ちょっと苦しい言い訳をした。

「AST Headquarters, AST Headquarters, This is AST248CF, Radio Check, Over...(アラスカ州警察本部へ、こちらは AST248CF、聞こえるか?、どうぞ────)」

「DE, AST Headquarters, Anchorage… QRZ?(こちらはアンカレッジの州警察本部、誰か呼んだか?)」

「This is AST248CF, Over────(こちらはAST248CF、どうぞ)」

「感度が悪い、QSU(周波数を変更せよ)155.730・・QSU 155.730────」

「Roger, QSW 155.730(了解、周波数を 155.730 に変更する)」

「DE, AST248CF, Over────(こちらはAST248CF、どうぞ)」

「QSA, Merit-4(感度良好)、コールサインを確認、Troopers ID を示せ────Over」

「COL(照合してくれ)IDは、D485FB(D派遣隊、警官番号485、Fairbanks所属)だ」

「D485FB・・Sergeant(巡査部長), Barry Bolton─────CMF(IDを確認した)」

 まだアンカレッジ警察本部には、バリーが行方知れずで事件に関わっている可能性があるという報告が入っていないのか・・・バリーが IDナンバーを示しても、何も質問しない。

「今朝、デナリ付近で軽飛行機が遭難したというが、その情報を知りたい」

「Roger(了解)、AS(待って下さい)───────2件の通報がある。位置情報は1件、
Distress, Plane crash(墜落遭難事故)だ。
 タルキートナの北、ジョージ・パークス・ハイウェイの150マイル地点付近を走行中の車両より、NW(北西方向に)、low-altitude flight(低空飛行で)、飛行場のない所に、ほぼ水平に、徐々に墜落して行った水上機を目撃。通報は 0740(午前7時40分)、現時点までに緊急および遭難信号は確認されていない────Over」

「Copy(了解)────これより、墜落予想現場付近の捜索に向かう」

「AST248CF、コールドフットおよびアンカレジから、間もなく捜索のヘリが発進するが、そちらの機が最も早く到達すると思われる。発見次第、状況報告せよ────Over」

「RRR(了解した)」

「Goodluck, Sir────────」

「TU(ありがとう)、AR(通信を終了する)─────」

【註:ここに出てくる、DE、AS、CMF、TU、RRR、などの略号は、すべて実際の無線符号であり、155.250〜155.730MHz(メガヘルツ) の無線周波数帯は、アラスカ州警察で用いられているものである】


「────────カミーユ、聞いてのとおりだ!」

「その地点に向かうわよ、バリー、ナビゲーションをして!!」

「よし、Turn left heading 150────150度(ほぼ南東)に Heading(ヘディング=機首方位)を取って、タルキートナの手前にある湖沼地帯へ向かうんだ!」

「You got it !!(まかしとき!)────」



 しかし、アラスカには、大小合わせて約300万もの湖がある。

 それに、タルキートナの湖沼地帯と言っても、ざっと地図で見ても、20マイル(30km)四方以上、つまり東京都23区の面積を上回る、広大な地域なのだ。

 その広さの原野に、ちっぽけな軽飛行機が一機、どこかに墜落しているとして、果たしてどうやって、それを見つけられるというのか────────



                     ( Stay tuned, to the next episode !! )






  *次回、連載小説「龍の道」 第148回の掲載は、3月15日(日)の予定です


taka_kasuga at 20:40コメント(16)連載小説:龍の道 | *第141回 〜 第150回 

コメント一覧

1. Posted by 円山玄花   2015年03月04日 03:33
この細やかな情景描写は、カスガ・ワールドならではですね。
様々な視点から書けるという発想の転換にもつながるそのところに、いつも感心してしまいます。

読んでいて、飛行場やホテルの騒動をよそに、大きな魚を焼いてフィリップと食べている宏隆くんが思い浮かべられてしまいました。

ヘレンさんのキャップに書かれた「ad summum」はラテン語で「最高の高みへ」ですね。
フェアバンクス校の標語なのでしょうか。ヘレンさんの意気込みが表されているようで、気持ちいいです。

・・ところで、バリーの奥さんのジェニファーはどこに行ったのでしょう?
次回も楽しみにしています!
 
2. Posted by まっつ   2015年03月04日 22:52
容易周到に布石を打ちながらも、
肝心の処で寝過ごしてしまうヘレン嬢には、
大いに親近感を覚えます。

小生も思い立って事を始めてみるものの、
概ね周囲に対する想像力が欠如しているので、
思わぬ所で躓くという事を繰り返してしまいます。

必然的に生き残れるタイプでは無く、
周囲と偶然に助けられて、
勢いで生き残ってしまうタイプだと自己分析しています。

とは言え、生き残れた幸運は自分だけの物ではないので、
周りに幸運を返せるように生きていきたいと思います。
 
3. Posted by マルコビッチ   2015年03月05日 21:21
きたよ、きたよ、この展開!!
このタイミングで場面が変わり、その後のホテルの状況や、あの時のヘレンの素性を証し、バリーと共に登場してくるあたり・・実に面白いです!
しかし、玄洋會の女性は皆さんかっこいいっすね〜\(◎o◎)/!
だんだん英語が増えてきて、無線符号はほとんど見ずに読み進めてしまった何とも情けない私とは大違い・・・

州警察が行方の分からないバリーから連絡がきても何も尋ねなかったり、疑問がいくつか残りますが、この先のお楽しみですね。
 
4. Posted by MIB(▼_▼¬   2015年03月05日 23:25
美しいヘレンさんの再登場ですね!
人の少ないアラスカでばれずに隣部屋まで尾行できるのはヘレンさん流石です。
絶妙のタイミングで寝過すあたりも適度に隙があっていいですね。
敵かも知れないバリーと一緒に飛ぶのも捜索の早道とは言えなかなか度胸が要りますね。
自ら操縦するのはその方が有利と判断したからなのでしょうか。

それにしても300万とは・・・。
モンゴルやイランより広いらしいので当然と言えば当然なんでしょうか。
バリーは山育ちで目がいいのか知りませんが、目立つ合図でも送ってもらわないと見つけるのは厳しそうです。よしんば見つけたとしてもどこに着陸するんでしょうか。
ヘリを待って吊り上げるとか?
 
5. Posted by ユーカリ   2015年03月05日 23:53
今までとは一転し、少し温度が温かく感じられるようです。
久しぶりの、ヘレンの登場に、場の雰囲気も明るくなりますね!バリーの様子をつぶさに観察しながらの操縦も、確実に行ってしまうあたり、訓練を実践に活かせて凄いです。

>アラスカには、大小合わせて約300万の湖がある
>東京都23区の面積を上回る、広大な地域
…う〜ん、何とも気の遠くなりそうな捜索ですね?!
バリーとヘレンのコンビで、何とかいち早く探し出してくれることを祈っています。
 
6. Posted by 太郎冠者   2015年03月06日 03:04
出てこないなぁ、出てくるのかな、なんて思っていたら、
疲れて休んでいたのならしょうがないですね!(笑)

クリフハンガー的な場面転換といい、同時刻に裏で行動していた人物描写が入る点といい、なんだかアメリカの連続ドラマでも観ているような気分になってきました。
舞台もちょうどアラスカですし。

そうするとやっぱり、このまま二人が救助されてめでたしめでたし、
で終わるわけがなく、さらなる危機が宏隆くんを襲う、という展開になりそうなものですが。

果たして、彼が無事に(?)学校に行ける日は来るのでしょうか・・・。
 
7. Posted by とび猿   2015年03月06日 21:45
場面が変わってバリーとヘレンの登場ですね。
宏隆君とフィリップも奇妙なコンビですが、バリーとヘレンも一筋縄ではいかない組み合わせに思います。
それにしても、宏隆君や彼を狙うフィリップに気付かれず跡を尾け、隣の部屋にいたとは、肝心な時に出遅れたのは何とも言えませんが、ヘレンも恐ろしい人ですね。
さて、もし無事交流できたとして、宏隆君はフィリップと和解しましたが、バリーは今のフィリップをどう思うのでしょうか。
 
8. Posted by taka_kasga   2015年03月10日 16:21
☆玄花さん

>フェアバンクス校の標語でしょうか

これはUAFではなく、ROTC(予備役将校訓練課程)のモットーです。
オリジナルは「Non Statim Pervenitur Ad Summum」で、
もとの意味は、「人は直ちに最高の高みに到達することは出来ない」です。
「Ad Summum」だけですと、「最高の高みへ」という意味になります。

読み方は、「ノーン・スタティム・ペルウェニートゥル・アド・スッムム」です。
ラテン語は英語と違ってイタリア語的で、ローマ字読みに近いですね。

欧米では、州や市や学校、企業、軍などもラテン語の「モットー」を持っています。
無論、自国語のモットーもあって、
フォースリーコンは「Swift, Silent, Deadly(迅速、静寂、正確無比で致命的)」、
SASは「Who Dares Wins(挑む者に勝利あり)」です。
ラテン語は、元々はラテン人が話す少数言語でしたが、大ローマ帝国の公用語となって、
欧州全土に普及し、バチカンの公用語で、カトリックのミサにも使われるので、
未だに欧米人が有り難がって使っているわけです。

私の好きな巴里(Paris)のモットーは、
「Fluctuat Nec Mergitur(揺らげども、沈まず)」です。
いやぁ、さすがはゲイジツの都、ジツにカッコいい─────

パリの紋章は、荒海を行く船の姿ですから、
どれほど荒波に揺られても、沈まないという意味ですね。

陸上自衛隊の第一空挺団のモットーは「精鋭無比」、
海上自衛隊は「スマートで、目先が利いて几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」
さすが日本、ちゃんと和歌になっています。

太極武藝館も、玄門會や研究會のモットーをつくるといいですね。
もちろん、ラテン語や中国語である必要は全くありません。

もっとモットーをモトー。
いいモットーをモットットーですか(持っとっと?・九州弁)・・なんちて (^_^;)
 
9. Posted by taka_kasga   2015年03月10日 16:22
☆まっつさん

>肝心の処で寝過ごしてしまうヘレン譲

・・いや、べつに「寝過ごした」ワケではないんですけどね。
まあ、完璧主義の人はモテませんし、ほどよくヌケている方が愛嬌があって良い・・
という考え方もあります。

思わぬところで躓いたり、周囲と偶然に助けられたりしないと
必然的に生き残れない人で、それでもホンモノの武術を身に着けたいと思うならば、
いちど軍隊を経験してみるか、
然もなければ、間違っても軍隊に入らないことです。(^_^)v
 
10. Posted by taka_kasga   2015年03月10日 16:23
☆マルコビッチさん

>玄洋會の女性はカッコいい

小説ですから、登場人物はみな美しく、カッコよく・・

ただ、実際にそういうお仕事をする女性たちは、
まあ、ある意味、美しくカッコいいとは言えますが・・

それよりも何よりも、
ひたすら、コワイ・・・です。(^_^;)
 
11. Posted by taka_kasga   2015年03月10日 16:23
☆MIB(▼_▼¬  さん

>絶妙のタイミングで寝過ごすあたりも

だからさ、「寝過ごした」ワケではないんだってば・・・はは (^_^;)
みなさん誤解するのは、ボクの表現が拙かったンかなぁ。

>どこに着陸するんでしょうか

本文にありますとおり、水上機ですから、
300万の湖や河川など、どこにでも着水できますです、はい。(^_^)

因みに、アラスカでは、70人に1人がセスナを持っています。
日本だと、180万人に1人くらいの割合です。
 
12. Posted by taka_kasga   2015年03月10日 16:24
☆ユーカリさん

アラスカに湖沼が多いのは、かつての永久凍土が溶けて、
氷塊が溶ける毎に池がつながって成長し、湖や沼になったからだと言われています。

アラスカ最大の湖は「イリアムナ湖」で、長さ124km、幅35km、
124kmというのは、袋井から名古屋の熱田神宮くらいの距離で、
琵琶湖の三倍半ほどの大きさがあります。
何とも、スケールの大きい土地ですね。
 
13. Posted by taka_kasga   2015年03月10日 16:25
☆太郎冠者さん

>疲れて休んでいたのならしょうがない

ああ、やっと正しいコメントが出てきた!!(笑)

>果たして彼が無事に(?)学校に行ける日は来るのでしょうか・・?

大学に入学するためにアラスカに来たのに、
ホントに、入学するまでの話が長いですね。
この分では、入学前に「アラスカ」の章が終わってしまいそうです。
(^_^;)

>クリフハンガー

スタローンの映画っスね。
あれって、アラスカの部隊・・いや、舞台だったっけか?
 
14. Posted by taka_kasga   2015年03月10日 16:25
☆とび猿さん

>ヘレンも恐ろしい人ですね

あは・・・
この程度で「恐ろしい」と言っていては、
とても世の「オンナのヒト」とは付き合えませんですよ、はい・・・⊂( ̄(エ) ̄;)⊃
 
15. Posted by タイ爺   2015年03月13日 15:28
レスが遅くなってすみません。

ヘレンさんよほど修羅場を潜り抜けてきているようで、観察、洞察とも素晴らしいですね。
またこのような人材を抱えている玄洋會の底知れぬ深さが気になります。
さあ、宏隆君救出になるか?続きが待たれます。
 
16. Posted by taka_kasga   2015年03月15日 15:19
☆タイ爺さん

コメントをありがとうございます。

修羅場を潜ってきていると思われる割には、
「ま、今日はもう寝るか────」と、やってしまうあたり、
如何にもフツーの女子大生という感じですが。

「From Russia with Love」に出てくる怖〜いスペクターのおばさんよりも、
どこかがヌケているようなダニエラ・ビアンキの方がホッとするように、
人はちょっとトロいところがある方が美しいのかも知れません。
 

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