2014年07月01日

連載小説「龍の道」 第136回




第136回  A L A S K A (5)



 紛れもなく、ここは北極圏なのだと思える。
 8月の真昼だというのに、手許の小さな温度計は6.5度を指している。流石にまだ雪こそ降ってはいないが、コールドフットでは最低気温がそろそろマイナスになり始める頃だと、フェアバンクスのホテルマンが言っていたのを思い出した。

 滑走路を歩いていると、この飛行場が見た目よりも大きく広いことが分かる。
 向こうに見える建物までわずか2キロほどの距離だと思えるのに、いくら歩いても其処がなかなか近づいてこない。川面を渡ってくる冷たい北風が向かい風で吹き付けてくる事も、歩くことを妨げているような気がする。

「すぐそこに見えているのに、何だかずいぶん遠いね・・・」

 フィリップ・ジェイソンという、その男が笑顔で話しかけてくる。

「ん、ああ、・・・・」

 宏隆は、あまり気が乗らない返事をした。

「ところで、キミの名前はヒロタカ・・えーっと、ファミリーネームは?」

「KATO ──────── ケー、エイ、ティー、オウ、だよ」

「ああ、ケイトーか、なるほど。よく聞く日本人の名前だね」

「ケイトーじゃぁない、それはアメリカ読みだよ。正しくはカトウと読むんだ。キミの名前のJaisohn(ジェイソン)だって、スペイン語読みならハイソォーンになるけど、誰もそうは呼ばないだろう?」

「Oh、失礼!、テレビの ”グリーン・ホーネット” で、カラテを使うケイトーが出てくるので、つい・・そうか、カトーと読むのか、ヒロタカ・カトーだね」

「そうだ。僕のことはヒロタカと呼んでくれて構わない」

 余談ながら、龍の道の読者なら、きっと「グリーン・ホーネット」をご存知だろう。
 ブルースリーの出世作となった米国のテレビ番組で、バットマンの相棒ロビンのように、主役のグリーン・ホーネットの助手として共に悪と戦う武術の達人を演じたが、その名前が日本人名のKATO(加藤)で、番組の中では ”ケイトー” とアメリカ読みで発音されている。
 ブルースリーはこのケイトー役で有名になった。この番組は香港では ”The Kato Show” という名で知られ、そこでの人気が後にリーが映画で成功するきっかけとなった為に、アメリカでは今でも彼が日本人だと信じている人も多いのである)


「OK、サンキュー、ヒロタカ。ところで、キミはなかなかシャープ(Sharp=頭の切れる、油断の無い、鋭い)な人だね」

「シャープ?・・・ボクが?」

「だって、真夏の旅行だというのに長袖のシャツを着ているし、ポケットがたくさん付いた厚手のカーゴパンツを履いている。さっきは飛行機から出ると同時に、冷たい北風を避けるために素早くカバンからパーカを取り出して着たし、今もポケットから小さな温度計を出して外気温を確認していたよね────────」

 そう言う本人は見るからに無防備で、半袖シャツ一枚に薄手のパンツ、足は素足にスニーカーという恰好で、いかにも寒そうに腕組みをしながら歩いている。
 宏隆のバッグには台湾海軍から貰った迷彩ジャケットも入っているが、まだ身元も人格も定かではない相手に、わざわざ上着を貸してやる気にはなれない。

「それに、その靴ときたら・・・」

 フィリップが、さらに続けて言った。

「一見トレッキングシューズに見えたけど、実は軍用みたいなゴツいブーツときている。
その帽子も、雨を弾くオイルクロス製だよね。きっとバッグの中には、何処でどんな目に遭っても生きて行けるような Survival Tools(サバイバル・ツール)がたっぷりと詰められているんだろうなと容易に想像がつく。だからキミはシャープで、とても用心深い性格なんだと思えたんだ」

「ははは・・・I am just sensitive to the cold.(僕はただ寒がりなだけだよ)、それにバッグの中身なんか、古いシャツとガラクタを放り込んでいるだけだし」

 そう言って、宏隆はバッグをポンと叩いた。

 ちょっと意外だが、アラスカを行く旅行者たちは、みな軽装でTシャツとショートパンツにバックパックというスタイルが多い。もっとも、アメリカ人は世界中どこへ行ってもその恰好が多い。宏隆のような出で立ちはアメリカでは却(かえ)って目立つのかもしれない。

 ともあれ、初対面だというのに、何故かこの男は自分を必要以上に細かく観察し、分析するような目で観ている。それが妙に宏隆のアンテナに引っ掛かった。

 何故わざわざ、そんなことを宏隆に言うのか────────────
 これではまるで、自分は敵で、お前を細部に亘って観察しているぞと、わざわざ相手に宣言しているようなものではないか。

(でも、敵だったら、そんな事をストレートに言うはずがない。それに・・・)

 それに、見知らぬ他人に対しては先ず疑ってかかる、という事は訓練で身に付けた習慣だが、そうは言っても、一般市民に対して普通に付き合えないのは大きな問題だ、と宏隆には思えてしまう。


「カトーと言うからには、キミは日本人かい────────?」

「ああ、そうだよ」

 努めて平静に、普通に答えたが、

「ふぅん。ちょっと見たところ、あまり日本人には見えないけれど・・・」

 こんな場合、May I ask you where you are from ?(出身はどこですか)などと訊くのが初対面での礼儀だが、まだ若いからか、アメリカ生活が長いせいか、不躾(ぶしつけ)にそんな言葉を返してくる。日本人かと訊いてくるクセに、日本人には見えないと言う、そんな失礼な言い方も、宏隆にはちょっと違和感が感じられてしまうのだが、

「そうかい? わが家は代々、リアル・ジャパニーズ(歴とした日本人)だよ」

 サラリと躱して、なるべく相手にならず───────────まあこんな人間も居るのだろう、自分は少し神経質になり過ぎているのかもしれないと、そう思うことにして、フィリップに気付かれぬよう、そっと深呼吸をした。


「やれやれ、やっと着いたか────────」

 折からの寒風を突いて、30分近くは歩いただろうか。広い滑走路の外れにある、太い丸太でつくられた小屋の、小さな扉の前に二人で立った。

 ノックをしても、何も応答が無い。

「誰もいないのかな────────────」

 フィリップが鼻水を啜りながら、背中を丸めて不安そうに言ったが、しばらく待っていると、中から人が出てきた。

「旅行者かね・・・どうかしたかな?」

 ヒゲ面の大男がドアを開けて、ジロリと二人を見た。
 山男のような野太い声に、着込んだ赤いフランネルシャツがよく似合っている。
 身長は180センチを軽く超えて、体格は良いが、太ってはいない。意図して鍛えられた、頑丈な体だということが分かる。

「こんにちは。私たちはたったいま飛行機で到着した旅行者です。迎えも案内も無いので、ホテルの場所を教えて欲しいのですが」

 宏隆が礼儀正しくそう尋ねると、その男は少し警戒を解いたような顔をして、

「コールドフットにはホテルは一軒しか無い。ドライブインも一軒、ガソリンスタンドも、郵便局も、レストランも一軒ずつしかない。ホテルには歩いても行けるが、ちょっと距離があるからオレが送ってやろう。中の電話を使ってホテルに連絡しておくといい」

 親切に、そう言ってくれた。
 旅先で他人の親切に触れると、人情が身に染みる。

「あら、お客さまですか────────?」

 薄暗い室内から、女房らしき人がエプロン姿で出てきた。
 西部劇にでも出てきそうな、ちょっとひと昔前の雰囲気がある女性である。

「旅行者だ。これからホテルに案内してやる」

「まあ、ちょっとお入りなさいな。ちょうど美味しいパイが焼けたところよ」

「ははは、君たちは運が良いぞ。ウチのカミさんのパイは、自称アラスカで一番だからな」

「あら、アラスカじゃなくて、アメリカで一番よ!」

「さあ入って・・オレはバリー、Barry Bolton だ。ここじゃ皆に B.B. と呼ばれている」

「ヒロタカ・カトウです、ご親切にありがとう」

「僕はフィリップ・ジェイソン────────よろしく」

 握手を交わす、その握力がものすごい。

「ミスター・ボルトン。失礼ですが、お仕事はこの空港の関係ですか?」

 宏隆がそう尋ねた。

「バリーと呼んでくれ。家内はジェニファーだ。オレは State Trooper(州警察の駐在員)なんだ。今日はオフで制服は着ていないがね。だが、コイツを持てばいつでも出動できる。散歩中にグリズリー(ハイイログマ)が出たらいつでも呼び出してくれ、あははは・・・」

 磊落にそう笑って、壁に掛けてある黒光りのするショットガンをポンと叩いた。

「さあどうぞ、温かいハニー・ミルクティーも入っているわよ!」

 勧められるままに分厚い木で出来た円いテーブルに着くと、大きなパイが中央にデンと乗っている。奥方がそれを切り分けると、中から濃い紫色のフィリングが覗いた。

「ブルーベリーパイよ。お好きかしら?」

「好きです、とても良い香りですね。それに、すごく巨きい!!」

「The Bigger, The Better.(大きいことは良いことだ)って言うだろ、あははは・・」

「日本でも、ちょっと前にそんなCMがあって、流行語になりました」

「ほう・・ヒロタカ、キミは日本人か?」

「そうです」

「英語が上手い。やはり日本人は頭がいいんだな。この国のジェット戦闘機も、日本人のアタマがなきゃ全く飛んでくれないと、軍の友人が言っていたが」

「僕はたぶん頭が悪い方です。英語は子供の頃から、周りに外国人の友だちが居ましたし、貿易商の父に英会話を特訓されましたから、お陰で少し喋れるんです」

「さあ、どうぞ。たくさん召し上がってね────────」

「うわぁ、これは美味しい・・アメリカで一番というのも充分頷けますね!!」

「お世辞を言ったら、責任を取って全部食べてもらうわよ!」

「本当に美味しいです。こってりとしたミルクティとの相性も抜群。使っているミルクや蜂蜜がすごく美味しいですね」

「あなたは、かなりの Gourmand(食いしん坊・食い道楽)みたいね・・・」

「でも、アメリカの北の外れの北極圏で、こんな立派なブルーベリーがどうして手に入るんですか?」

「こんなもの、森に入ればそこら中に生えているんだよ。アラスカじゃクマもウサギも、みんなコイツを食べる。だから我々人間サマも、負けずにこうして頂くのさ、あははは!」

 バリーがそう言って笑う。

「ちょうど今の季節が一番収穫できるのよ。ほんの少し森に入れば採りきれないほど実が生っていて、長い冬に備えて、ジャムにしたり冷凍しておいたりして、たくさん保存しておくの。さあ、たくさんお食べなさい」

 皿からはみ出しそうな、分厚く大きなブルーベリーパイの横に、更にこれでもかと思えるほど大きなバニラアイスクリームを二つも乗せて、盛んに宏隆たちに勧める。このアイスクリームも濃厚なミルクの匂いがしている。

「ところで、アラスカには何をしに来たんだ?、夏休みの旅行かい────────」

 パイをフォークで口に運びながら尋ねてくる。この大柄な州警察官の前では、大きなフォークも巨大なパイも、とても小さく見えてしまう。

「来月から UAF(University of Alaska, Fairbanks=アラスカ大学フェアバンクス校)に入るので、その前にぶらりとアラスカを散策しているんです」

「ほう、アラスカ大学か・・・そっちはフィリップと言ったな。キミはこんな所まで、遙々何しに来たんだい?」

「あ、何しにって・・ただ北極圏に来てみたかっただけです」

「ふうん。北極圏ってのは、ただ寒いだけだが、そんなにステキなところかね・・・」

「はい、オーロラも観てみたかったですし・・・」

「私たち住人はオーロラなんかちっとも珍しくないけれど、観光でやって来る人たちは随分感動するみたいね」

 サイドボードの上にあるオーロラの写真を見ながら、女房が言った。
 珍しくないと言っておきながら、わざわざこんな大きなオーロラの写真を飾っているところが、宏隆には微笑ましく思える。

「────────ところで、キミは銃に興味があるのか?」

 モグモグとパイを頬張りながら、バリーが少し鋭い目でフィリップを見た。

「え・・ど、どうしてですか?」

 フィリップがちょっと慌てて、パイの欠片を皿に落とした。

「さっきから、壁のショットガンを気にして、チラチラ見ているだろう?」

「あ、ええ・・よく使い込まれた、美しい、見事な銃だなぁと思って、つい見惚れていたんです。すみません・・・」

「別に謝ることはないさ。あれは国境警備隊だったオレの親父が使っていたものだ。キミは銃が好きか?」

「いえ、銃に興味はありませんが、芸術品のように美しいので、つい・・・」

「そうか・・・ちょっと持ってみるかい?」

 バリーが椅子から起ち上がった。

「え、良いんですか?」

「ああ、家の中で引き金さえ引かなきゃな・・・ほら、持ってみな!」

「うわぁ、すごいなぁ、ズシリと重くて──────────」

「ブラウニングのA5だ。重さは軍隊のライフルとそう変わらない。今は弾丸が入っていないがな・・・」

 Browning は、日本ではブローニングと呼ばれている。
 A5(Automatic 5)とは装弾数が五発の、半自動散弾銃のことである。

「どうやって構えるんですか?」

「これか?・・これは、こうして────────────」

 さすがは州の警察官である。奥の壁に掛けてあるムースの角を標的に見立てて、ピタリと銃床を肩に着けて構えた姿は見事で、4kgの重さが全く感じられない。いかにもベテランの州警察オフィサーである。

「へえ、すごいなぁ・・・」

 それよりも、どう構えるのかとフィリップに訊かれても、そのまま銃を構えさせず、自ら手に取って示したことも、宏隆には流石はベテランのプロだと思える。
 若い旅行者とは言え、自分たちが犯罪者でないという確証は何も無い。たとえ弾丸が入っていなくても、初対面の人間に室内で無暗に銃を構えさせるような事を、その道のプロが許すわけがないのだ。

(しかし──────────────)

 宏隆は、少しばかり不思議に思えた。
 なぜ彼はわざわざ、フィリップに銃を持ってみるかと尋ねたのだろうか。それに、持ってみるかと言いながら、家の中で引き金さえ引かなきゃな、とか、今は弾丸が入っていないなどと、わざわざ念を押すようなことを付け加えている。

 フィリップは、すぐにブラウニングをバリーの手に戻し、席に着くと黙々とブルーベリーパイを食べた。

「・・ああ美味しかった、ご馳走さま。ちょっとバスルームを借りてもいいですか」

「どうぞ。そこの突き当たりを右に曲がった奧のところよ、ご案内するわ」

「ありがとう────────」

 丸太小屋と言っても小さな小屋ではない。このまま B&B(Bed and Breakfast=朝食付きの宿泊施設)にしても良いような広さで、リビングには石造りの暖炉もあるし、天井も高く、立派な二階も造られている。バリーが仕留めたものだろうか、暖炉の前には灰色熊の毛皮が敷かれている。

「なあ、ヒロタカ・・つかぬ事を聞くが、彼奴(あいつ)はお前の友だちかい?」

 フィリップが手洗いに立った途端に、バリーが宏隆に訊ねた。

「いいえ。フェアバンクスから飛行機でたった二人の客となって、降りてから初めて声を掛けてきて、取り敢えず一緒にここまで歩いて来ただけで、全くの初対面です」

「ふうん、やっぱりな────────────」

「友だちじゃないように見えますか?」

「いや、友だちと言うよりは、まるで Enemy(敵)のように見えるから訊いたんだ」

「Enemy?・・・何か、気になることでも?」

「オレは仕事柄、その人間がどういう職業か、大体分かるんだよ」

「彼の職業が、どうかしましたか?、僕と似たような年齢なので、アメリカのどこかの州に住む学生かと思っていましたが」

「いや、学生じゃない。あれはもう社会人の顔だ。それも・・・」

「それも・・何ですか?」

「ちょっとアブナイ臭いのする社会人、ってヤツだ」

「危険な臭い────────────?!」

「ああ、ある意味じゃお前もそうだけどな、ヒロタカくんよ・・・」

「え・・な、何を言うんですか、ボクはただの・・・・」

「誤魔化すなよ、オレはウソは嫌いだし、目は節穴じゃない。若いのに、お前も多分に危険な臭いがするヤツだ。どういうタイプの職業なのかは未だ分からないが。ただ、お前には彼奴(あいつ)みたいな邪悪な Aura(オーラ)を感じないし、話し方も堂々としているから恐らくそんなに悪い人間ではないと思える。だからこんな話をしたんだよ」


 見渡す限り何も無い、文字どおり地の果ての北極圏に住んでいると、危機や危険を嗅ぎ分けるような感覚が自然と鋭敏に研ぎ澄まされてくるのかもしれない、と宏隆は思った。

 だが、相手は州警察官である。そこまで言われると、一応自分のことを説明しておかなくては、いつ何どき逮捕されても不思議はない。宏隆のバッグの中には、熊に立ち向かえるような特殊部隊用の大型ナイフやツールナイフ、防刃用のグローブ、ラペリング用具、暗号表の書かれたノート、台湾軍のジャケットやファイアー・スターターなどが入っている。もし調べられれば、普通の留学生でないことは一目瞭然である。

「参ったなぁ。仰るとおり、僕は決して悪い事をしている人間ではありませんが・・・」

「・・待て、奴が帰って来た────────────」

 バリーが手のひらを小さく返して、宏隆の言葉を制した。



                              (つづく)




  *次回、連載小説「龍の道」 第137回の掲載は、7月15日(火)の予定です


noriko630 at 19:01コメント(18)連載小説:龍の道 | *第131回 〜 第140回 

コメント一覧

1. Posted by bamboo   2014年07月03日 08:57
夫妻の接し方に(さすがだなぁ…)と感じるものがあります。同時に(タイヘンだろうな)とも…慣れるんでしょうか^^;
人の少ない北の地で初対面の(怪しい)よそ者にもこんな風に接することができる。それなりのものがないとなかなかできないことだと思います。
ブルーベリーパイもミルクティーも、濃厚で巨大で日本とはずいぶんと趣が違うんでしょうねぇ…責任取ってぜんぶ食べたい^^
 
2. Posted by まっつ   2014年07月03日 23:58
地の果ての人口数十人のコミュニティーでも、
治安維持要員が居るという事に若干の驚きを覚えました。
逆に考えれば、常に法の支配を受けていないと、
人間は節度を保てないのかもしれないと感じました。
何事も無くとも保安官的存在が居る事が、
人々の自制を促し、不意の暴発を抑止するのだと。

昨今、日本も集団的自衛権の解禁に至り、
法整備面から自国防衛の強化に踏み込みました。
実質的に「戦争」への覚悟を内外に示したと理解しています。

本質的には野蛮で残酷である事はこの世界の一部で、
常なる備えは必要だと思います。
また一方で、戦争は愚行である事も真理だと思います。
その両者を他人事にせず、
個々人が考える事が求められる時代に変わったのだと感じています。
 
3. Posted by 太郎冠者   2014年07月04日 00:53
ここまで露骨に怪しいと、逆にそれが怪しいですね・・・。
読者をひっかけるためのミスリードか? と疑ってしまう僕はミステリ小説の読みすぎかもしれません。

>グリーン・ホーネット
さすがに世代が違いすぎて(汗)、近年リメイクされた映画版しか見た事がないです。
映画ではグリーンホーネットはダメ男で、カトーがロビン兼バットマン兼執事のアルフレッドといった活躍でしたが。
もしかして、いま出てきてるフィリップ・ジェイソンは、グリーンホーネット的ダメ刺客(失礼)で黒幕はちゃんといる、という展開でしょうか!?

しかし、日本の警察も全体としては優秀だとは思うのですが、銃社会であるアメリカの警官と比べてしまうと、警官ひとりひとりが持っている、とくに銃に関する危険意識はやっぱり違うものなのかな、と感じてしまいますね。
 
4. Posted by マルコビッチ   2014年07月04日 01:00
何だかドキドキしてしまいますね!
宏隆くん、フィリップ、今回登場してきたバリー、3人とも、相手の装備やちょっとした仕草や行動で、その人がどんな人間であるか判断していますね。
バリーのように経験からの勘も凄いですが、人のちょっとした行動にどういう理由があるのか判断するには、やはり、自分自身に注意深くいることと繋がってくるし、それなりの訓練が必要なのかなと思いました。

この先なんか面白くなりそうですね!
 
5. Posted by MIB(▼_▼¬   2014年07月04日 01:26
用心しすぎて人を疑ってばかりだと出会いを逃してしまうし、かといって性善説を信じ切っていると痛い目を見るし。
宏隆くんたちのようにシビアな世界に生きていなくても、ちょっと海外旅行に行ったぐらいでもどこでどう線引きをしたらいいか悩みます。安全なままで面白いとこだけ捕るというのは無理なようです。
一方でバリーさんを見ると用心深く武術的であるからこそ懐深く相手と関われる、という事なのだろうと思います。油断せず生きてきたからこそ宏隆くんとも表面でなく関われるのでしょうし、フィリップに銃を持たせてみるという発想が出てくるのでしょうか。
 
6. Posted by 円山玄花   2014年07月04日 18:02
人との関わりは、難しいですね。
特に初対面の場合は、情報を得ようとすると少なからずこちらの情報も出さなければならないですし、変に警戒しても逆に怪しまれてしまいます。やはり、何かが分かるまでは自分で勝手に判断しないことが大切だと思いました。

バリーさんがフィリップくんに銃を持たせたのは、どのような職業でどの程度の実力であるかを計るためでしょうか。
ナイフ一本でも持たせると、その人が趣味で持っているのか、生活の中で少し使っているのか、
或いは仕事として使っているのかが分かります。
ナイフ捌きではなくて、身体に現れるんですよね。

ああ、それにしてもフィリップをバスルームに案内したジェニファーが心配です。
バリーさんの奥さんですから、きっと大丈夫でしょうけれども。
 
7. Posted by とび猿   2014年07月05日 13:10
街中や移動中など、周りに注意すると、怪しいかなと思える人がいることもありますが、
疑って掛かると切りがなく、どこで線引きをすればいいのか、なかなか難しく思います。
もっとも、街中を着ぐるみを着て歩いている女性や、
奇抜な化粧をしていたり、ファッションなのか破れたズボンを履いて、
下着が丸見えのまま歩いている若い男性なども、ある意味では怪しいし、
それをこっそり追い掛けて、柱の陰から観察している自分も、
傍から見ると、十分怪しいかもしれませんが。

これからバリーや宏隆君がどう考え、どのように対応するのか楽しみです。
 
8. Posted by ユーカリ   2014年07月06日 23:44
北の果ての地で、宏隆君、妙な人と行動を共にすることになってしまいましたね。
フィリップの、外見、動き、話し方など、何とも言えないアンバランスさを感じます。

アラスカで暮らしている人々の、過酷な自然環境の下で培われた軸の強さとしなやかさは、一挙手一投足にもあらわれるものだなあと感心します。
存在するすべてと協調して、共有して生活している様子は、便利だけれど全体と関わらなくても生活できてしまえる現代の日本社会と相反するものですね。
現代社会の中にどっぷりつかった私は、全体との関わりを避け、自分の都合の良い部分だけを選択し、自分の好みに合わせてそれらを活用し、うまくいったような気になっています。
そんな自分の姿を見続け、稽古を生き方の修正に役立てたい、と思いました。

ところで、この小説の登場人物の名前ですが、とてもお一人お一人に合っていて、立体的にその方を感じることができるなあと、常々思っておりました。
特に今回の Mr.Barry Bolton はその体格から人柄、迫力にピッタリでした!
  
9. Posted by タイ爺   2014年07月07日 09:38
「グリーンホーネット」、リアル世代でした。懐かしい。
MAKOさんの蟷螂拳と戦った回は手に汗を握りました。

さてフィリップは敵か味方かそれとも偶然にすれ違っただけか?どちらににしても穏やかな人物ではないようですね。饒舌すぎるのが気になります。
常に危険ととなり合わせの仕事を持つミスターボルトンは味方につけておきたいですね。
 
10. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:17
☆ bamboo さん

アラスカのブルーベリーパイの巨大さと言ったら、もう・・
日本のパイなんぞ、今川焼きぐらいに思えてしまいます。
オーストラリアのケーキも、バカが付くほどデカく、
初めてそれを目にした日本人は、いつもこんな物を喰っていれば、
あれだけ身体がデカくなるのは当たり前だよな、と誰もが思います。

欧米人が日本に来て驚くことは沢山ありますが、
特に京都の和菓子の可愛らしさや美しさ、
蒔絵を施した一本の塗りの楊枝でそれを食べることの難しさは格別だと言います。
(結局、手で掴んで食べるヤツが多いですが・・)
反対に、日本で食べる洋菓子の小さいことや、出てくる爪楊枝ほどのフォークの大きさにも
驚きの声を挙げて、世界にこんな繊細なケーキがあるのだと感銘します。(ホンマかいな)
 
11. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:17
☆まっつさん

いわゆる「性善説」を言い出したのは、孟母三遷で知られる彼の国の孟子ですが、
それは、よく一般的に解釈されるような、
「人の本質が善であるから放って措いても悪にはならない」ことではなく、
「あらゆる人には先天的に善が備わっているが、放っておけば悪になるために、
 厳しい修行によって「徳」を顕現させる必要がある」という意味でした。
つまり、誰でも「放っておけば」悪になる。
だから当然、それを抑止するチカラが必要となるのでしょうね。

そしてそれは、私たちの稽古でも同じことが言えます。

あらゆる学習者・修行者には、
先天的に「意識的」「受容的」になる能力が備わっているが、
放っておけば「無意識的」「否定的」になるために、
厳しい修行によって「理解」を顕現させる必要がある────────────
 
12. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:18
☆太郎冠者さん

>ミステリ小説の読み過ぎ・・

はは、そうですね。
何ごとも「過ギタルハ及バザルガ如シ」だから、
仕事のし過ぎはもちろん、飲み過ぎにも、飛ばし過ぎにも、
本の読み過ぎにも注意しなくちゃですね。

物事を、ただ物事として観る────────────

世に、これほど難しいことは無いかも知れません。
 
13. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:18
☆マルコビッチさん

逆に言えば、人はちょっとした仕草や行動で「その人」が判断されてしまうという事です。
それは当然、必ずしも全て的中している訳ではないのですが、
人はそのような要因で他を判断します。
此処でも必要となるのは「物事を物事として観る」ことで、
より正確な判断は、より余分な材料でジャッジしないことに尽きるのです。
自分自身に注意深くある、意識的・瞑想的な人(つまり聖人)だけが、
真実を観ることができるのは、そのためだと思います。
 
14. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:20
☆MIB(▼_▼¬  さん

怪しい人間に自分の銃を持たせるのは勇気が要ります。
たとえ弾丸が入っていなくても、BB弾のオモチャのガンでも、それはとてもイヤなものですが、
反対に、銃を持たせてみれば、相手が敵かどうかが分かりやすいワケで、
彼がもし敵であれば、銃を持たせられる事は精神的に大変な負担なワケです。

太極拳の戦い方に於いても、このような発想が必要になります。
師父などは、散手で一方的に相手を攻めているように見えても、
実は相手に「銃を持たせてみる」ようなことを、短い時間に何度もやっています。
囲碁でもチェスでも同じことで、それが「戦略」というものなのでしょう。
 
15. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:21
☆玄花さん

ライフルでもナイフでも、ノコギリでも包丁でも、
それを持っている人がどの程度の実力なのかは、
持っている姿を見ればすぐに判りますね。

そのツールの質量が、きちんと身体に乗っかっている人はかなりの力量ですし、
手でそれを持っている人は、大したことはありません。
プロのレーサーのハンドル捌きは、驚くほど軽いし、
辻留さんの包丁捌きは、驚くほど優しいのです。

「四両發千斤」は、やはり太極拳の真髄ですね。
 
16. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:21
☆とび猿さん

>下着が丸見えのまま歩いている若い男性なども、ある意味では怪しいし、
>それをこっそり追いかけて、柱の陰から観察している自分も・・・

 (;゚ω゚)ェ……………….ナ、ナンダッテー!?
 
17. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:23
☆ユーカリさん

たしかに、大自然の厳しさの中で生活をすると、
別に北の国(から)でなくても、
思い描いていた夢も理想も、虚飾もハッタリも、
便利さと一緒にどこかへ消えて無くなったかのように思えます。

けれども、たとえ人口数人から数十人のコミュニティでも、
人間がそこに居るかぎり、それは紛れもなく「現代社会」です。
居場所や環境、関係する相手に係わらない、
自分という存在と、きちんと付き合って行くことでしか、
真の自分の姿と向き合い、生き方を修正して行くことはできないですね。
 
18. Posted by taka_kasga   2014年07月11日 17:23
☆タイ爺さん

振藩功夫や截拳道を創始したブルース・リーには、色々な意味で学ぶことが多いです。
有名人であり、色々なことを言われていますが、中国人でありながらそれまでの伝統中国武術の在り方に飽き足らず、独自の哲学で新しい武道を創始し、スクリーンを媒体にそれを知らしめた功績はやはり大きいと思います。

「以無限為有限、以無法為有法」というコンセプトが、なかなか良いですね。
 

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