2012年08月01日

連載小説「龍の道」 第93回




第93回 インテリジェンス (2)


 国連とは何か──────────────────

 国際連合と呼ばれる国連は、1945年に国際連合憲章のもとに設立された国際組織で、その主たる目的は国際平和の維持と、国際経済や国際社会に対する協力貢献である。

 そんなことは中学生でも知っている、と宏隆は思った。

「そうね、確かに建前や理想はそうなっているけど、さて、実際にはどうかしらね。 
 それじゃ質問よ。 ”国際連合” は、英語で何と呼ばれているでしょうか?」

「えーっと、国際連合の略称は ”UN” だから・・ユナイテッド・ネイション、ですね」

「そう、”United Nations” ね。でも、そこには ”国際(International)” という言葉なんか、どこにも入っていないでしょ?」

「あ、本当だ・・・どうしてだろう?」

「 ”United Nations” というのを日本語に訳してみたら、どうなるかしら?」

「えーっと、ユナイテッドは結合とか団結とかいう意味なので、ここでは ”連合” と訳したのかな。ネイションは民族、国、国家という意味だから、ユナイテッド・ネイションズと続けると、 ”結合し団結した国家群” という意味になるでしょうか」

「そのとおり。つまりは ”連合国” という意味でしょ。ここまで来て、何か気がつかない?
 つまり、第二次世界大戦で日本、ドイツ、イタリアなどの枢軸国(Axis)に勝った連合国(United Nations)であるという、直訳そのままの意味なのよ!」

「あ、ああっ・・!!」

「ついでに、国連の本部はどこにあるの?、永世中立国のスイスやオーストリアかしら?」

「アメリカです。ニューヨークのど真ん中に──────────────────」

「そう、その戦勝国アメリカの主導で、国際連合安全保障理事会(安保理)を作ったのよ。
だから日本は、いまだに ”安保理” に参加できないままでしょ!
 国連を ”国際連合” と訳すのは、意図された誤訳としか思えないわね。名前だけ見ると、いかにも世界中みんなで平和にやりましょう、という国際共同体であるかのように単純にイメージしてしまうけれど、それはとても危険なコトよ!!」

「うーん、国連が第二次世界大戦で勝った ”連合国” のことだなんて、ショックだなぁ!」

「何も驚くことじゃないわ。かつての連合国が敗戦国を監視するために国連を設立したことは欧米なら小学生でも知っている常識よ。日本の高校生がそれを知らないということを知ったら、外国の小学生の方がビックリするでしょうね!
 因みに、中国では国連を ”連合国” と、そのものズバリの名前で呼んでいる。国際連合だなんて、オブラートに包んだような呼び方をしているのは日本だけよ」

「それじゃ、国連での中国は、どういう立場なんですか──────────?」

「いい質問ね。中国は一応日本に勝った戦勝国として考えられているから・・・というか、正しくは勝手に ”戦勝国顔” をしているだけのコトなんだけれど。まあ、中国は連合国側と言えるわね。だから安保理にも入れたし、絶対に日本を安保理の常任理事国なんぞに入れてやるものか、と思っているワケよ」

「どうしてそんな意地悪を?、隣の国と仲良くするのが平和友好の基本でしょう?
 現に、今年(1972年)日中共同声明を交わしたばかりじゃないですか。あれには日中国交正常化の実現と、近い将来の日中平和友好条約の締結を目指す、と謳われていますよ」

「やれやれ、日本のオトコは甘いわねぇ。隣の国は決して仲良くしてくれないのが世界の常識よ。ドイツはイタリアに反発されるし、インドはパキスタンに、ブラジルはアルゼンチンに反発される。同じように日本は中国と韓国に反発される・・・ほら、ね。
 大体、中国は一応は戦勝国側だったんだから、日本が安保理の常任理事国になると、敗戦国の日本が戦勝国の中国と肩を並べて対等の立場になってしまうでしょ。もし中国がそれを認めてしまうと、日中戦争で抗日戦線を戦ったという共産党の ”最後の正統性” を否定することになってしまうから、メンツの国がそれを頑なに拒否するのは当たり前のコトよね」

「うわぁ・・世の中は、世界は、思ったより複雑なんですね」

「何を暢気なことを言ってるの、もぉ。世界が複雑なんじゃなくて、日本人が単純になってしまったんでしょ!・・・大体、それを教育で教えなきゃいけないのに、日本は戦争に負けたおかげで軍国主義が終わって、やっと平和になって、国民が一生懸命働いて経済成長を遂げたから、今度は世界に貢献しましょう、という教育をやっている。
 世界に貢献するのは結構だけれど、自分の国もロクに守れないような国家が、何の貢献をするというのかしら?、それに、貢献するのと、経済援助と称して国民の血税からベラボウな大金を強請(ゆす)られ、恐喝(たか)られるコトとは意味が違うでしょ?」

「・・・ユスられ、タカられ?」

「たとえば、コトあるごとに日本は戦争を反省していない、もっと謝罪しろ、もっと賠償しろと声高に叫び、いまだに従軍慰安婦や強制連行の賠償を求めて日本国内でも訴訟を起こしている朝鮮人に対して、どうして日本の政府はあんな弱腰になるのか。あんなデッチ上げのナンクセに対して、日本国民は何も疑問に思わないのかしら?」

「やっぱり、韓国に対しては、戦争責任の負い目があるからでしょうか・・・」

「正しい歴史認識が必要ね。戦争に負けたとはいえ、戦勝国が言いたい放題にでっち上げた歴史観をそのまま受け容れているような国は、世界広しといえど、日本くらいのものよ。
 このままでは、特に中国に対しては半永久的に、政府開発援助(ODA)という名の莫大な金額の朝貢(ちょうこう=外国の使者などが他国の朝廷に貢ぎ物を差し出すこと)を続けることになるでしょうね」

「政府開発援助(ODA)というのは、もちろん先進国の政府機関が開発途上国に対して行う経済援助のことですよね。中国は日本から援助を受けているんですか?」

「日中平和友好条約のお陰で、図に乗ってこれからどんどん日本から搾り取っていくでしょうね。日本に経済援助をさせておいて、余ったお金でどんどん軍事力を増強する。援助の支払いが悪ければナンクセを付けてビビらせ、日本の媚中派(こちゅうは)議員にエサをやって言うことを聞かせる・・・これからの日本は、ひどい時代になるわよ」

「うわぁ、何だか、この国に住んでいると ”腑抜け” にされそうな気がしてきた!!」

「そのとおりよ。さっき話した ”国連” にだって、日本はタカられっぱなし」

「えっ、国連に?─────────────────」

「そうよ。国連加盟国には分担金を負う義務があるけれど、常任理事国でもないのに、日本は全体の20%も負担している。アメリカはわずかに日本より多いけれど、分担金の納付を滞納しているので、実際に国連に最もお金を払っているのは日本なのよ」

「・・え、そんな!、”連合国” にお金払って監視されてるってコトですか?」

「そういう事になるわね。もうひとつ、日本人の知らない国連の話を聞きたい?」

「ぜひ、お願いします」

「国連憲章の第53条には ”旧敵国条約” というのがあって、第二次世界大戦中の旧敵国である日本、ドイツ、イタリア、フィンランド、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリアの各国に侵略の意図があると判断されれば、安保理の承認を得た上で、いつでも攻撃してもよい、とされているのよ」

「ほ、本当ですか?、ぼくが想像していた国連のイメージとは全く違っている!!」

「日本は1970年の第25回・国連総会以来、ありとあらゆる場で国連憲章から ”旧敵国条約” を削除するべきだと主張してきたんだけれど、いまだに無視され続けているのよ」


*編集部註*
 この物語から25年経った1995年12月、第50回総会でようやく「憲章特別委員会」で条文削除へ向けての「憲章改正手続きを最も至近の適当な会期に開始する意図を表明する決議」が採択された。しかしその後さらに17年を経た現在でも、この条文は削除されないまま存在している。このことを知らず、今でも国連に甘い幻想を抱いている日本人は多い。
 これに対し外務省は「決議が採択されたので53条は事実上死文化している」と考えているが、死文化しようが形骸化しようが、憲章に明文化された「旧敵国条項」をいまだ放置する国連とは何であるのか。また、それを黙認している日本という国はどのような理念を以て国際社会に存在しているのかを深く考えさせられる。



「結局は、日本はいまだに敵国扱いという事なんですね。それでも実質世界で一番の莫大な分担金を支払い続けているなんて、本当に馬鹿みたいだ!、ここで中国の分担金がどのくらいなのか、ちょっと興味が出てきましたね」

「中国はわずか3%よ。スペインやメキシコ並みの、日本の7分の1に過ぎないわね。
これから散々日本に経済援助をさせて、そのお金で経済成長するんでしょうけれど、どうせ支払う気なんか全然ないから、将来的にも絶対にその路線を崩さないわね」

「ひどいなぁ─────────────────」

「ついでに中国が核を持った時の裏話をしてあげましょうか。さっき、佐藤栄作首相がライシャワー大使を呼びつけたという話をしたわね。佐藤首相は、中国が核を持つのなら日本も核を持つ、と強くライシャワーに迫ったでしょ。けれどもアメリカは決して日本に核武装をさせたくない。そこで、日米両国は密やかに裏交渉を進めていったの」

「ウラ交渉・・・?」

「そう、これはインテリジェンスのテクニックね。その裏交渉を進めていった結果、アメリカは日本に対して、表向きは ”核を持たず・造らず・持ち込ませず" という、非核三原則のポーズを取らせながら、中国への抑止力を有効にするために、”実際は核を持ち込んでいる” ということを逆にリークするという方法を取ったのよ─────────────
 つまり、日本に核が持ち込まれているという情報を意図的にリークして、新たに核を保有した中国が容易に手出しが出来ないようにしたというワケ。実際に日本に核が持ち込まれていたことを証明するアメリカの文書もあるけどね」

「何だかそんな話を聞いていると、日本はまるで、独立国家として全然成り立っていないような気がしてきますけど・・」

「アハハ、日本が独立国家だなんて思っているのは、経済発展に浮かれている国民だけよ。実際にはアメリカの周到な支配が、戦後何十年もず〜っと続いているのよ。特にこの国の外務省は腐っていてダメ。まるで米・中の情報局出張所みたいなものね」

「うーん・・・それじゃ、日本国民はどうすれば良いんですか?」

「自分の国や国際社会に目を背けながら、政治は専門家である政治家に任せておけばいい、信頼できると思われる政治家に票を投じて、あとは任せっぱなしにする・・・この国には、そんな人が多いのではないかしら。先ずは一人一人が国家に、政治に、国際社会に関心を持って、正しい世界情勢を知る必要性を感じることが大切ね」

「国民全員がインテリジェンスとなる、国民皆情報員ということですか?」

「はは、まあ簡単に言えばそういうコトね。国民がもっと日本の政治に興味を持ち、騙されないようにメディアや政治家たちを監視しなければ、必ずそのツケが国民に回ってくる。
税金も、年金も、言論の自由も、何もかもが政治家やひとつの政党、どこかの国の息の掛かったメディアの都合で決められてしまうのよ。そんな国に暮らす人間が自由と言える?
 政治は分かりにくいし、難しいし、考えるのが面倒だから知らなくてもいい、政治は専門家に任せておけばいい、なんて思っているとエラいコトになるわね。料理の専門家、武術の専門家、建築の専門家なら任せておいても良いだろうけれど、政治はそんなワケにはいかない。国民の安全保障に、直接関わってくるコトなんだからね」

「確かに、そうですね────────────」

「日本人に限らず、人類は今、個人自らの力で考え、自らの力で生き残っていく時代になってきているのよ。国家に依存すれば国民も国と共に沈んでしまう。国民一人一人が自立し、自律し、”オトナの国家” にするということが最も大切でしょうね」

「今の日本にとって、これからの日本にとって、最も脅威となるのは何でしょうか?」

「そりゃもう、”中国” に決まってるわよ!!」

「それは、中国が日本への侵略を狙っているからですか?」

「狙っているんじゃなくて、もうすでに、現実的にどんどん侵略が始まっているのよ!!
 暢気なことを言っている場合じゃないのよ。それに対して国民が感じられず、鈍感になっていられるような、ありとあらゆる情報操作がすでに行われているの。
 問題なのは、日本人自身が誰もそれに気付いていないということ。のんびりしていると、気が付いた時にはもう手遅れになっているかも知れないわよ・・・」

「あのね、すごく素朴な疑問なんだけれど、もしそれが本当だとすると、中国はどうしてそんなに日本を侵略したいんでしょうか?」

「やれやれ、日本人は余りにも ”他国からの侵略・脅威オンチ” になっているわね!」

「侵略・脅威オンチ?───────────」

「だってそうでしょ?、世界で初めて原爆を二発も落とされた国なのに、”過ちは繰り返しませんから” って、武器も持たずに他国の脅威に目をつぶるのはおかしいと思わないの?」

「広島の平和公園の碑文ですね。あの文章には、ぼくも以前から引っ掛かっていました」

「碑文論争はこの際措いておいても、自分たちは原爆を落とされたのだから、そんな悲惨な結果を生んだ ”核” は絶対に持たない、というのを他の言葉に置き換えてご覧なさいよ」

「ほかの言葉・・・?」

「見ず知らずの人にナイフで刺されたけれど、ナイフを持つこと自体が悪いことなのだ。
ナイフをこの世界から無くさなければならない。人を傷つけられるナイフを持つのは悪いことだから自分は絶対にナイフを持たない。世界人類の平和を願う人はナイフを持つべきではない。ナイフを持つ人は法律で裁かれるべきだ・・・・」

「なるほど、言葉を置き換えるとよく分かりますね。日本が唯一の被爆国であるからと言って、他の国から再び核爆弾が打ち込まれないという保障はどこにも無い。
 誰もがナイフを持っていないという状況であれば、密かにナイフを手に入れた人間が優位に暴力を振るうことが出来るけれど、反対に誰もがナイフを持てるような状況では、そう安易にナイフで暴力を振るうという考え方が成立しない。それと同じで、きちんと核武装をしている国にはそう簡単に手出しが出来ない・・ということですね」

「そのとおりよ。それが国際社会のバランスなのよ。日本人は核アレルギー。その核アレルギーを作り、煽ってきたのは、戦後の反日左翼勢力よ。彼らはマルクス主義、共産主義を信奉して、日本の体制を崩壊させ、中国や北朝鮮、ロシアが日本を支配できるようにすることが正しいと信じて止まないのよ」

「日本の天皇制が、かつてロシアや中国を支配した専制君主制と同じだと思っているんでしょうか?」

「・・って言うか、同じであるコトにしないと彼らが困るのよ。本当の日本の歴史や天皇制は、外国のそれとは全く異なる、とてもユニークなものなので、そのことが明らかにされると自分たちの革命論が通らない。共産主義は熱病のようなものね」

「中国は──────────虎視眈々と日本の支配を狙う中国は、共産主義ですよね。
共産主義の考え方や中国人の考え方、それ以前に中国の歴史が理解できないと、この辺りのインテリジェンスの学習が難しくなりそうですが・・・」

「よし、こうなったら中国講座から始めるか!・・・
 ところで、ノドが渇いてきたわね。珈琲のお代わりはあるの?」

「もちろん!、次はケニアを淹れましょうか?、これまた絶品。戦いに緊張し続けてきてしまったトゲトゲした心なんかも、ついトロけてしまうような味ですよ」

「何よ、そのトゲのある言い方は・・・?」

「あぅ、これは失言・・いや、その、釧路湿原・・・そうだ、宗少尉は釧路湿原の丹頂鶴みたいな女(ひと)ですよね、清楚なのに華麗で、淑(しと)やかなのに激しくて・・」

「ふぅん・・何だか、上手いこと言うわねぇ・・・」

「その・・つまり、ケニア産の珈琲は欧州では最も好まれ、珍重されている豆なんですよ。
フランスやイギリスでは、各国のVIPをもてなす珈琲には必ずケニアが使われると、父が言っていました」

「ま、いっか・・・ところで、お茶菓子はある?、ちょっとお腹が空いて来ちゃった」

「モチ!、フロインドリーブのジャーマン・クッキーを用意してありますよ。にしむら珈琲店でも、珈琲のお供に出しているお菓子です」

「わぁ!、わたし、そのクッキー大好きよ!」

「それに、何と言ってもドイツはかつての同盟国ですからね!」

「あはは、同盟国のクッキーだから、美味しいわけね、ははは・・・」

「ふぅ・・何とか誤魔化せたか、アブナイ、あぶない・・・」


 けれども────────────────────

 珈琲を淹れながら、「ああ、何と言うことだ・・」と宏隆は嘆いた。

 自分はまるで何も分かっていない。自分が生まれ育った日本という国の状態や、その国家を取り巻く世界の状況を、まったくと言って良いほど、ほとんど何も知らないのだ。


 宏隆は、台湾で張大人に初めて会った時に言われたことを思い出した。

『・・・日本では、戦後二十年も平和が続いているので、現代の日本人である君にこんなことを説明しても、なかなか分かりにくいかも知れないね。
 しかし日本人は、その平和も実はうわべだけの事なのだと、早く気付く必要がある。
 何故なら、彼らは日本の敗戦と同時に、日本に対する侵略を開始しているからだ。彼らの日本への侵略が始まってから、すでに二十年もの時間が経過していることになる・・・』

『侵略というのは、いきなり他国に武力攻撃を仕掛け、国土を占拠することではない。
 それは密かに、まずその国の “世論” を少しずつ変えることから始められるのだ・・・』

『日本にはすでに反日主義の大新聞が存在しているが、それ以外の主要な新聞も、主要な放送局も、そして主要な政党、警察、自衛隊、皇室にまで・・・強力な病原菌で汚染していくように、誰にも気付かれないように、それらをじっくりと手中にすることから、侵略は始められるのだ・・・』

『そして、そのために巨額の資金が投入され、誰が見ても一般人に見える、有能な情報員が何千人、何万人と送り込まれる。もっとも、その資金も、大方は日本から巻き上げたODAから出ているのだから、皮肉なものだ。
 彼らは日本人と結婚して日本国籍を取り、日本人に成り済ます者もたくさん居る。
 日本の大企業に入って働き、或いは自分で会社を造って経営したり、近所のパチンコ屋や酒屋、大小のスーパーマーケットなど、庶民が出入りするところの経営はもちろん、大学教授にも、政治家にも、政治家の有能な秘書にも、公共放送の幹部にも、そしてやがて警察の幹部や、自衛隊の幹部にさえ、成り済ましていくのだ・・・』

『それは、順調に進んでいる・・・
 このまま行けば、あと10年か20年もすれば・・・20世紀が終わる頃までには、彼らの侵略計画は、ほぼその基盤を造り終えているはずだ。
 その頃になれば、ようやく少しばかり、その兆候が一般人にも見え始めるかも知れない。
 例えば、主要な放送局がかなり偏向した報道をするようになったり、人気のニュースキャスターが日本の侵略を狙う国の肩を持つ発言をくり返したり、与党の大物や大臣でありながら日本を否定するような言動を繰り返したり、自衛隊の機密が幾つも漏洩したり、政権を狙えるチカラを持つ野党が、かの国々と深い繋がりを持っていたり・・・
 その野党の幹部や党首の秘書が、他国の反日運動組織の幹部でもあったり、国内の反日組織と深い繋がりを持っていたり、官庁や警察の天下り先の多くが彼らの経営する企業であったり・・・』

『・・・挙げていったらきりがないが、たとえば日本への侵略を進める敵国との強力なコネクションを持つ野党が急激に勢力を増してきて、外国人の参政権を認める公約を掲げたり、外国人の日本への大規模の移住を推進しようとしたりするようになったら、まず、大いにその計画が進んでいると思って間違いない。
 まるで、日本の国土や国家は日本人だけのものでは無い、とでも云わんばかりにね・・』

『そんな馬鹿なことが・・・ それは、本当ですか?』

『本当だとも!! 、これらは単なる私たちの想像でもなければ、ことさら大袈裟に語っているわけでもない。それは、他国を侵略する際の常套手段なのだ。
 失礼ながら、吾々から見た現在の日本人は、表面的な平和と経済繁栄に目を奪われ、戦後の偏向した教育と歪められた情報の氾濫ですっかり考え方を変えられてしまい、民族や国家というものに無関心な人間を多く生み出して、このような “祖国の危機” にすっかり鈍感にさせられてしまっていると思えるのだが・・・』


 そんな張大人の言葉の数々が、いま目の前で語られているように思い出されてくる。


 日本が、自分の生まれた国が、こんなことで良いわけがない────────────

 まるで料理のことを料理人に任せるように、この国のことを政治家に任せておけば良い、という考え方は大きな間違いであるということを、宏隆はようやく実感しはじめた。



                                (つづく)



  *次回、連載小説「龍の道」 第94回の掲載は、8月15日(水)の予定です

taka_kasuga at 21:30コメント(16)連載小説:龍の道 | *第91回 〜 第100回 

コメント一覧

1. Posted by マルコビッチ   2012年08月02日 17:37
まったくなんて事でしょう!
ここまで解りやすく説明してくださると、めちゃくちゃトロイ私でも、
事の重大さが見えてきました。
まったくもって日本は独立していないじゃあありませんか!!
しかも長年かけて日本人を腑抜けにしてきた国、じわじわと侵略しようとしている国、
世の中にこんな汚い事があるなんて!!
”国際連合”と呼ばせたのも、ヤツラの仕業でしょうか?!
日本人が優れた能力と感性をもった民族だから恐れているのでしょうか?!
こんな小さな島国から援助としょうして莫大なお金を巻き上げるなぞ、
大国のくせしてまさしく腑抜けじゃあありませんか!
ああ、何だか胸がムカムカしてきました。 
知性の違いでしょうか、いつも冷静な宏隆君を見習わなければ・・・(^_^;)
 
2. Posted by トヨ   2012年08月02日 20:10
英文の訳を意図的に変更して、日本人の目を欺くのは、常套手段といえば常套手段ですね。
もっとも、同じ日本の官僚にも、「てにをは」を上手く使うことで、解釈次第で如何様にも
金を動かせる法律・文章を作る人間がいますが・・・。
というかある意味、彼らはそれのプロですからね。嘆かわしいことですが。

先日、噂には聞いていたスイスで国民に配られるマニュアル『民間防衛』の日本語版を、
たまたま書店で見つけました。
1980年代の冷戦までに基づいた内容で、スイス本国においては現在は使われていない
らしいですが、食料などの備えのみならず、敵が攻めてきたときの対処法や、考えうる
プロパガンダやスパイに対する心構えなど、現代の日本でも参考になりそうな記述が
散見されました。
やはり、怖いのは国民に対するプロパガンダ、情報統制・操作でしょうか。
抵抗する力はあってもその意志を奪ってしまえば、あとは簡単、占領するだけ…ですから。

日本の場合、一番効果的なのは逆に某国民の思想をコチラに有利なように染め上げてしまう
ことですかね。
総合的な知的レベルは識字率をもとに言えば確実に日本人のほうが上ですから、日本人が
本気出せば不可能じゃないと思いますよ…。
というか、やっちまおうぜって感じです(笑)
 
3. Posted by ゆうごなおや   2012年08月02日 22:12
沖縄を題材にした歌の中で

 ♪ この国が平和だと誰が決めたの?
  人の涙も乾かぬうちに
  アメリカの傘の下 夢を見ました...

という歌詞があります。

沖縄だけじゃないんですね、状況は。

自分で考え、折れない心で行動できる。
そんな気概のある人に多く出会い、自分を高めていきたいです。
 
4. Posted by まっつ   2012年08月02日 23:10
昨今の国の乱れ方を見ると、
背後に他国の意図的な誘導があっても不思議ではないと感じます。

昔から疑問でしたが、
所謂「自虐史観」が流通し続けているこの国の状態は、
過去を絞め殺して、未来を先細りさせており、
冷静に考えれば、緩慢な国家と民族の自殺に等しく、
明らかに意図的な操作を受けている事の証左だと思います。

世論の誘導、人心の操作は情報戦の基本であり、
他国は自国の国益に叶うように、
ある意味では原則に忠実に手段を行使しているのでしょう。
本来なら日本も国家の中枢が情報戦の指揮を執るべきなのでしょうが、
敗戦後に米国の手が入って対米従属が基本姿勢となり、
腰砕けになってしまいました(残念・・・)。

頼みの綱は国民と自衛隊ですね。
各個人が自らに責任を負う事が民主主義の原則です。
個人は国家も含めた自身の未来は、
自分達が選んだ結果に収束するという事に対して、
責任を負うのだという事に気付かないといけないと思います。
無関心なまま踊らされる事も「選択」です。
個人の未来を選ぶ努力が、切実に必要とされる時代だと思います。
 
5. Posted by 円山玄花   2012年08月04日 10:44
道場と自宅の往復だけではなく、ちょっと都会に出てみると、いかに日本国民が“アホ漬け”にされているかが一目で分かります。街に溢れる電光掲示板や、アホなCM、止まることなく流れるテロップを見ていると、「これは日本人アホ洗脳機器ではないか」と思いますし、電車の中では朝晩に関係なく、99.9%の人が俯いて携帯電話をいじるか、寝ているかしています。
締まった顔つきで本を読んでいたり、正しい姿勢で座る、立つなどしている人は本当にごくわずかしか目に入りませんでした。

面白いことに、外国人は携帯を見ている人はほとんど見かけず、見てもチェック程度です。
後はフレンズと話をしているか、窓の外の景色を眺めているか、でした。何と言いますか、姿勢の違いがとても気になりましたね。

悲しいことですが、これが今の日本国民の姿なのでしょう。一番の問題はその現状に疑問を感じる人がいない、と言う事実でしょうか。
一個人が世界情勢を正しく認識し、国家意識を高く持つ。
その勉強のきっかけとして、「龍の道」はとても大きな役割を担っていると思います。
次回も楽しみにしています。
 
6. Posted by 春日敬之   2012年08月04日 11:42
☆マルコビッチさん

>ここまで解りやすく説明してくださると・・

ぼくの下手な文章はともかく、日本人が知らされなかった事はたくさんあります。
しかも、意図的に。

>ジワジワ侵略しようとしている国

日本人は、完全に中国独裁政権・共産党政府からナメられています。
中共のやり方は、チベットやウイグル、ベトナムへのやり方を見ても明らかです。
もちろん日本の政府も疾っくの昔から知っているのですが、
今はその政府自体が「反日政権」ですから、どうしようもない。嗚呼!
だから「日本という国は日本人だけのものではない」なんてバカを言い出す始末で。
国民の生活を第一に考える、なんていうのは大ウソのコンコンチキです。
もう、そんな事を信じる人もほとんど居ないと思いますが。
日本人は未だそこまで落ちていない、と信じたいですね。
しかし、何とかしないと、このまま行けば、この国は間違いなく滅びます。
 
7. Posted by 春日敬之   2012年08月04日 12:15
☆トヨさん

お、久しぶりに ”トヨさん” の登場ッスね。(^。^)

>一番効果的なのは逆に某国民の思想をコチラに有利なように染め上げてしまうことですかね

うーん、そうしたいのはヤマヤマなれど・・・
テキは名にし負う全体主義&覇権主義の共産主義国。
他所からの情報を入れず、国民に知らせず、反対に呆れるような偏向教育と言論統制をし、
他国の歴史まで変えて憚らない連中ですからね。
加えて、中国軍には「海南島サイバー攻撃部隊」や「ネット版・万里の長城」もある。
これで九月にウクライナ製の空母が就航というコトになれば、
ウクライナのセコハンで戦闘機着艦用のワイヤーも自国で生産できないとは言え、
アジアのバランスが変わってくるのは必至。
うむ、何とかせにゃぁな・・・・
 
8. Posted by 春日敬之   2012年08月04日 12:23
☆ゆうごなおやさん

「平和の琉歌」を作った桑田佳祐はぼくや宏隆くんと同世代の人間ですが、
その世代の人間は、歴史もロクに分からなければ、ましてや政治も分からない、
何となく情報が入ってきて、それについて何となくこうなんじゃないかと思う、
そんな人間が普通のようにたくさん居た世代です。
何しろ情報統制が行われ、教科書もニュースも、全て規制された上で作られていたのですから、
その真っ只中に生まれた人間は、そうなることが当然だと思います。

戦争とは、多くの見知らぬ外国人との殺し合いであり、
強者が勝つ、勝てば官軍、だから戦後の日本は・・などと考えられる人はまだマシな方で、
多くは、戦争は殺し合いだから人間的ではない、だから悪いコトなんだ、
だからオレは反戦の立場だ・・なんて言う具合に、単純に物事を決めてしまっていました。
同じように、だから核を持つべきじゃない、軍隊なんか要らない、などと考え、
「非武装中立」などという言葉を本気で信じるようになってしまっていたのです。

本当の国際情勢や国家の危機を知らない、戦後日本の見せかけの平和の中で育った世代は、
このように、物事をとても安易に考えてしまう人が多かったと思います。
桑田がそうだとは言い切れませんが、この歌を反戦歌だと言う人も居ます。
歌詞を見るかぎりでは、彼が日本人として国を憂い、
その上で、先の戦争が何であるかを正しく捉えているとは、あまり思えません。
あの平和反戦運動で名高いビートルズにしても、同じことが言えるかも知れません。

平和や反戦への想いと、国防意識や民族意識とは異なっている。
そのことを、私たち日本人はすり替えて教育されたように思います。
今こそ、日本人は本当の歴史を知り、
真の日本人としての気概をもって世界に臨むべきであると、強く思います。
手遅れにならないうちに。
 
9. Posted by 春日敬之   2012年08月04日 12:28
☆まっつさん

>民族の自殺

自殺をするように仕向けられてきたのですから、
本当は他殺、あるいは自殺教唆扇動、とでも言うべきでしょうか。
日本にインテリジェンス機関を作らせなかったのも、米中の思惑です。
優秀な大和民族が本気でインテリジェンスを作ったらエラい事になる、
と彼らは考え、あの手この手でその設立の動きを妨害してきました。

>頼みの綱は国民と自衛隊

その自衛隊が都内を迷彩服で後進するだけで反日左翼が騒ぎ、
メディアはそれを、さも多くの民衆の思いであるかのように報じます。
国民の一人一人がスイスやスウェーデンのような国防意識を持つことを
絶対に許さないという大きな思惑が暗躍・・いや大っぴらに飛び交っています。

少し昔に、「僕らは本当に豊かなんだろうか」というCMがありましたが、
いま、私たちが自身に問わねばならないのは、
「僕らは本当に平和なのだろうか」という事に違いありません。
 
10. Posted by bamboo   2012年08月04日 12:33
国際化、国際人、国際的…。英語や中国語を学んでみたり、諸外国の経営や考え方を真似してみたりするのもいいけれど、わたしも含め、この国のことをあまりにも知らないんですよね…。

先日、二宮金次郎の銅像が戦後に撤去されたこと、祭日はもう無いこと、昔は教育勅語が学校に大切に保管されていたことを、恥ずかしながらこの年で初めて知りました(教えていただきました)。
いや二宮尊徳自体、成人後に仕事の修業先で初めて知った(教えていただいた)のですが…。それまで孔子・老子・カント・フロイト…まるで日本の偉人を避けるかのように外国人ばかり読み漁っていた自分は…すでにアホ洗脳でキレイにツルツルにされていたということでしょうか!?…ゾッとしますね…
今では自分でも読めないような文字が街中の看板や商品にたくさん使われていて、それが「イケてる」「オシャレ」「ガーリー(?)」と思われている…。自分の子供には絶対に見習ってほしくないです(これだけは笑って書けました)
 
11. Posted by とび猿   2012年08月04日 13:31
言葉や情報から来るイメージは、とても大きなものですね。
ある意図をもって言葉や情報を選んだり、組み合わせたりすると、
段々と違うイメージが形成されてきて、
余程注意するか、きちんと裏を取らないと、
何となく、それが正しいのかなと思えてきてしまいます。
一度、ある新聞の記事で、それを目の当たりにして、
非常に驚き、呆れたことがあります。
 
12. Posted by 春日敬之   2012年08月04日 13:32
☆玄花さん

そうです。
まさに世の中は「日本人アホ洗脳システム」で溢れている。
これに洗脳されずに済むような人は、かなり自律した人間でしょうね。
しかし、敵も然る者で、洗脳されない人をターゲットにした第二次洗脳計画もあります。
ハトヤマみたいなアホ政治家を出してきたのも、そんなムードにするための策略だと思えば
鳴歩道、と筋が通ります。
まあ、テキが考えていたほど日本人はアホではなかったというコトで、
ハトは奥様と金星に還った・・・あ、未だ地球に居るんですかね、アレ?

龍の道では、少しでも皆さまのお役に立つような情報を提供していきたいと思っております。
たとえ小説としてのフォルムに、ゼーンゼン成っていなくても・・・ひぃっ (;。;)
 
13. Posted by ユーカリ   2012年08月05日 11:52
今回の内容に,背筋が寒くなりました。
稽古中にも師父から日本が腑抜けにされている背景や現状を伺う事があったのですが、改めて文章として読ませて頂くと、これ程までに、日本国民全体が計画的に事実と違う情報をあてがわれて、罪悪感を植え付けられ、少しずつ少しずつアメリカや中国に操られ,侵略の準備に自らが大金を支払って現在に至っている事実に、驚きと憤りを感じずにはいられません。
政治の事は難しいからと、専門家にお任せしていた典型的日本人(しかもかなり低レベル)である私も、一人の日本国民として、子の親として、正しい歴史と背景を「龍の道」で学んで遅ればせながら、学んでゆきたいと思いました。
無極を常に追求し、意によって導かれ動く身体と、一人一人が自律し自覚を持ち、国の為に一丸となって動ける日本国民と重なります。
いざという時,国の為に動ける自分であれる様、精進したいです。
 
14. Posted by 春日敬之   2012年08月07日 13:29
☆ bamboo さん

「日本人アホ化洗脳計画」は見事に成功したようで、
民族性ナシ、国家観ナシ、危機感ナシ、の国民を多数産み出し、
左翼思想ニ傾向スルコトが進歩的でトレンディ、というような風潮を産み出しました。
テレビでも、そんなニュースキャスターが大人気でしたね。
もちろん自由主義国家では言論の自由は保障されて然るべきですが、
NHK、TBS,テレビ朝日などは、一体どこの国のテレビ放送かと、目を疑います。
メディアの王様と呼ばれるテレビは、視聴率1%で百万人が見守るわけですから、
アホ洗脳には持って来いのツール。
毎日々々偏った報道を送り続けることで、嫌が応にも洗脳がなされるわけです。
中国ブームや韓流ブームをつくり、久米宏、筑紫哲也などの
反日人気キャスターを ”作った” テレビ局の意図が見えてきます。

ちなみに、僕は子供を育てる時に、ほとんどテレビを見せませんでした。
僕自身も、よほどの事件でも起こらない限り、テレビを見ません。
 
15. Posted by 春日敬之   2012年08月07日 13:36
☆とび猿さん

言語や情報への注意はもちろんですが、
最も注意深くあらねばならないのは、「自分自身に対して」です。

>余程注意するか、きちんと裏を取らないと
>何となく、それが正しいのかなと思えてきてしまいます

それが、自分以外のモノに対してではなく、
自分自身の「内側」に対して、このような注意を払えることこそが、
真の高度な武藝文化を学んでいく際に、最も必要とされることです。
その基本があってはじめて、人は他のモノゴトにも注意深くなれるのです。

自分自身に対して、あまり興味のない人間は、
社会で起こっている偏りやコントロールに気が付いても、
「でも、まあ仕方がないか・・」と、
結局はあきらめて、傍観者の人生を送るしかありません。

つまり、難しいことは誰かがやってくれる、
家事はお母さんが、家計を支える仕事はお父さんが、
政治は政治家が、国防は自衛隊がやってくれる、
それじゃ自分は、というと・・・・・
ただ好きなことを好きなようにやって、安全に、
失敗の無いように上手に生きるだけ・・ってなことに成り兼ねません。

「物事の原点は全て自分自身にあり、全ては己の存在から始まる」

師匠のこの言葉を、私たちは弟子としてよく覚えておくべきだと思います。
 
16. Posted by 春日敬之   2012年08月07日 13:56
☆ユーカリさん

まだまだ、こんな内容はほんの前置きです。
僕が知る情報をもう少しお話しすれば、「背筋が寒くなる」どころか、
それを知った瞬間から、本気で銃の撃ち方を学びたくなるかも知れません。

僕は常々、日本はスイスのようにきちんと徴兵制を取って若者の心身を鍛え、
全ての日本国民が兵士としていつでも行動できるだけの知識と訓練を積み、
国家は今すぐ核武装をして、国際的なバランスを取るべきだと思っています。

しかし、見せかけの平和と繁栄の安逸が染み着いた人たちは、
そんな話を聞くとウヨクではないのかと思ってしまうのです。
真実を知らされていない故の「錯覚」がとっぷりと染み込んでしまった国民は、
いざ他国の侵略が現実に、具体的、本格的に始まった際には、
いったい、どうなるのか・・・・・

チベットでも、ウイグルでも、ベトナムでも、
中国による露骨で一方的な侵略と殺戮が堂々と行われているにも拘わらず、
あろうことか、日本人だけがそれを詳しく知らされないという不可思議な状況が
数十年の長きに亘って続いているという事実があります。
日本のマスコミだけがそれを報道することを許されず、
その真実に触れる者は、誰であれ徹底的に葬り去られ抹殺されるのですから、
決して誰もそれに触れたがりません。

そして、それは何のために行われているのか─────────────

今そこにある「自由とジャーナリズムの危機」を、ジャーナリスト自身が決して語ろうとしない
不思議な自由主義国家・・・その、世界一の黒字収支国家・日本の大きな繁栄の中で、
私たちは至って平和に、子ども手当が欲しい、高速道路が無料になれば良いのに、
と言いながら暮らしているのです。
 

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