2010年11月15日

連載小説「龍の道」 第57回




 第57回 綁 架(bang-jia)(8)


 「うぁっ──────────!!」

 仁王立ちをしていた屋根の天辺から、宏隆は一気に下の路地へと転げ落ちた。

 一瞬、何が起こったのか全く分からない。銃声を聞いたのと同時に、足元に強い衝撃を受け、身体が宙に舞った。徐が放った銃弾は、宏隆の靴のカカトの部分だけを正確に撃ち抜き、その衝撃に足元から身体を掬われて、あっという間に敵が待ち受けている路地へと転落させ られたのである。

「ううっ・・くっ、くそぉ・・・・・」

 東亜塾で柔術を稽古していたおかげで受身こそ何とか取れたものの、飲まず食わずで監禁され衰弱していた体で、3メートル以上もある屋根の高さから突然地面に落とされた衝撃は思ったよりも強烈で、すぐには動けない。

「それっ、今のうちだ!・・・捕り押さえて、引っ括(くく)ってしまえっ!!」

 宏隆が落ちてきたところへバラバラと追っ手が集まってきて、何の用心もなく取り押さえようとしたが、

「ズシッ──────────!!」

「ぐえっ・・・・・・」

 漸くよろよろと起き上がってきた宏隆に向かって、最初に飛び掛かってきた男が突然後ろに弾かれ、そのまま腹を押さえてうずくまった。
 宏隆の素早い一撃が、強烈に打ち込まれたのである。

「この坊やは強いぞ、見くびるな!・・見くびると、こんな目に遭う────────────」

「子供だと思うな、気をつけろ!、ホテルでも散々手こずったのだ!!」

「・・・おうっ!!」

 互いにそう声を掛け合って、遠巻きに宏隆を囲むが、誰も手を出そうとしない。

 降りてみると、路地は屋根の上よりもずっと薄暗い。敵の顔も、未だはっきりとは見えないほどなのである。空が曇っている所為もあるが、屋根の上と下とでは明るさがこんなに違うのかと不思議に思えた。

「────────そうか、掛かって来ないんなら、こっちから行くぞっ!!」

 山門に立ちつくす金剛力士のような形相で、ありったけの力を振り絞って宏隆が怒鳴る。
 しかし、何と言っても多勢に無勢である。屋根から転落させたのが二人、たった今たたきのめしたのが一人なので、相手は四人、徐を入れると敵はまだ五人も居るのだ。

(・・ん?、ひい、ふう・・・一人足りないぞ、何処へ行ったのか・・・・・)

 計算が合わないのが気になるが、今はそれどころではない。

「たった一人の子供を相手に、何をぐずぐずしている、早く絡め取ってしまえっ!!」

 スルスルと身軽に屋根から降りながら、徐が激しい口調で部下たちに命じる。

「はっ・・!!」

 すぐに一人が、覆い被さるように組み付いてくる。
 大柄だがよく引き締まった身体をしたその男は、かなり力もありそうで、動きも素早い。 
 その男が近づいて来た時に一撃を食らわせようとしたが、うまく間合いが取れず、避けられた挙げ句、後ろに回られ、体重をたっぷり掛けられて羽交い締めをされてしまった。

「さあ、もうお終いだ、おとなしくするんだ・・・・」

 しかし宏隆も、そのまま言いなりにはならない。

「ぐぁっ!!・・・・・」

 何をどうすれば、そんな風に立場が逆転するのか、羽交い締めにされた体勢からスルリと撓(しな)やかに拘束から脱けると同時に、その男の腕を反対に捻じ揚げる。
 宏隆にすれば、こんな動きは東亜塾の柔術の稽古として散々やってきていることで、こんな時にもそれが自然に出てくるのだが、敵はそんな柔術の技に慣れていないのか、嘘のように決まってくれる。

「ははぁ、コイツら、日本の柔術を知らないな・・・?」
 
 そして、宏隆の反撃は、その柔術の技に留まらない。

「バシィッッ・・・・!!」

 逆手を取って相手の動きを封じた瞬間、それを力ずくで解きほどこうと、少し屈み気味に前傾してきた敵の鼻っ面へ、ほとんど同時に蹴りが入る。

「ぐあっ・・・!!」

 たまらず、相手が声をあげて崩れ落ちるが、蹴り自体の力が弱かったのか、昏倒させるまでには至らない。今の体勢で追撃をすれば、他の者が束になって掛かって来るだろうから、断念せざるを得ない。

 しかし、こんな技はもちろん柔術にあるわけが無い。ケンカ三昧の経験から、宏隆が研究に研究を重ねて培ってきた独自の戦闘法であった。


「つ、強い────────!!」

「こいつ、本当に日本人の高校生なのか・・・?!」

 仲間が余りにも簡単に屠られてしまう姿を目の当たりにして、呆れたように言う。
 彼らは一般人ではなく、特殊部隊や諜報員として訓練を積んできた者たちなのである。

「あと三人・・・いや、コイツはまだ少し闘えそうだから、三人半、か?!」

「馬鹿者め、相手は太極拳の達人が継承者として認めるほどの天才だ、子供だと思って甘く見るなと言っているのに!・・・ええい、もう時間が無い、皆で同時にかかれ!!」

 徐がチラリと腕の時計を見ながら、少し焦った声で言う。

「・・・あっ、あの音は────────────?!」

 誰かがそう言ったのと同時に、宏隆も敵も、一斉に路地の狭い空を見上げた。

 バラバラと、低空で飛ぶエンジンの音が、徐々に大きく響いてくる。

「チィッ、ヘリだ・・・・・ここを嗅ぎつけて来たな!!」

「中型ヘリだ、10人は乗っているぞ・・・!!」

「まずいぞ、玄洋會は武装が軍隊並みだからな──────────」

 不安そうに徐の顔を見て、隊員や諜報員たちが口々に言うが、

「心配ない、この薄暗い路地までは、上からは確認できない。
 それに、我々の船を特定して、降りる場所を見つけるまでには、まだ時間が掛かる」

 如何にも隊長らしい落ち着いた声で、その判断を皆に伝える。

「ああ・・陳中尉が来てくれたのか・・・・・」

 長い闇の果てにようやく希望の光が見えたように、宏隆の顔が少し明るくなったが、

「どうやらそのようですね、しかしお返しするわけにはいきませんよ」

 徐が念を押すように言い、その言葉が終わるか終わらないかのうちに、

「バサァ───────ッッ!!」

「あ、ああっ・・・!?」

 救助に来たヘリの姿に、ふと安心が過(よ)ぎったその瞬間を見計らったように、突然、宏隆の頭上に漁網が投げ掛けられた。何処ぞにあった網の切れ端だろうが、人を絡め捕るのには充分な大きさがあった。

「・・・上手いぞ、よくやった!!」

 たとえ猛獣であっても、網を被せられてしまえば、ひとたまりもない。
 かなり古い時代から21世紀の現在に至るまで、網は捕縛用の武器として各国の警察や特殊部隊などにも採用されており、一旦被せられれば歩くこともできず、逃れようとして藻掻けばもがくほど一層複雑に絡まってしまう。白兵戦で手を灼かせる相手には、非常に有効な武器である。

 こうなっては、流石の宏隆もどうしようもない。

「く、くそぉ・・・・・」
 
「コイツめ、手こずらせやがって!!」

 すかさず、誰かが腰から伸縮する警棒を取り出して、後ろから素早く首の辺りに一撃を食らわすと、宏隆は網の中で声もなく倒れた────────────


「・・・朝っぱらから、いったい何の騒ぎだな?」

 出漁の為に港に出かけ始めた漁師が突然すぐそこの入口を開けたので、徐の部下たちは慌てて網の中の宏隆を囲むようにして隠した。

「さっきから、屋根の上で走り回る音がしとったけんども・・・・」

 ───────向かいの家からも、別の漁師が出てきて言う。

「何でもない・・・船に乗るのを嫌がっている若い者に、教育をしているんだよ」

 徐が笑顔を作って、巧みに言い訳をする。

「・・ああ、あんたぁ、台南から船を買って、港に置いてある人じゃねぇかい?」

 まだぼんやりと薄暗い路地で、顔をのぞき込むようにして、一人の漁師が言う。

「そうだ、今朝出ていく。いろいろ世話になったな・・・・」

「ありゃぁ、見かけはボロだが、機関はいいな。まるで巡視艇のエンジンみてえに良い音がしていたで。ペンキさえ綺麗に塗りゃあ、もう完璧だな!」

 もう一人の漁師が盛んに賞めて言った。

「まあ、教育も良いけんど、あんまし手荒なことをしてやりなさんなよ。
 近ごろの若いモンは、聞き分けもねぇが、根性もねぇでなぁ!、わはははは・・・・」

「ほんに、そのとおりだぁ・・・あはははは・・・・・」

 そこで起こっていることをまったく気にせず、どんどん港に向かって歩いて行く。

「────────よしっ、間もなく追っ手が来るぞ、急げ!」

「はっ・・!!」

 少しだけ、漁師を見送ってから、宏隆を網ごと担いで急いで反対側へと走る・・・
 訓練を積んだ兵士たちは皆、足が速い。戦場では、歩けなくなったり、走れなかったりすることは即ち死を意味する。軍隊では走る訓練は必須であり、たとえ休日であっても、走ることは兵士の日課として欠かさず行われるのが普通である。

 路地から抜け出ると、すぐ眼下に港が見えている。
 朝の港には、もう路地の暗さはなかった。

 だが、その時・・・・・

「待て────────────!!」

「むっ・・・・誰だっ!?」

 彼らが来るのを待っていたように、三人の男が銃を構えて徐たちの行く手を塞いだ。

「その少年を、ここに置いていってもらおうか」

「ははあ、察するに萬国幇の配下だな・・・玄洋會に寝返ったか?」

 徐がすぐに相手を見抜いて、そう言った。

 このような組織に属する人間は独特の雰囲気があるものだが、その組織ごとにも独自のエネルギーがあって、一度でもそこの人間と接触した者は、どこで会ってもその個性が感じられて、どの組織の者であるかが判別できることが多い。ベテランの刑事や公安の調査員は歩いている人間を見ただけで、一目でどこに属する人間かを言い当ててしまう。

「寝返ってはいない、初めから張大人の所とは繋がりがある。お前たちの言うことを聞くふりをしながら、監視を続けていたのだ」

「ほう、それは迂闊だった・・・ならば、今からは敵だということになるな?」

「そのとおりだ。分かったなら、大人しく我々に従ってもらおうか」

「そうか、仕方がない──────────」

「うがっ・・・・!!」

 いつ、どこから取り出したのか・・・・仕方がない、と少し俯(うつむ)きながら徐の右手が少し動いたと思うと、前に立ち塞がったリーダー格の男が、急に身体を反らせ、首を押さえながら倒れた。

 小型の、太い針のような投げナイフが、見事に首に突き刺さっている。

「ああっ──────────!!」

 他の二人がそれを見て怯んだのと同時に、徐の部下たちが飛び掛かって瞬時に銃を奪い、あっという間に一人をナイフで刺し、もう一人の首を捻って倒した。
 こんな時には実力の違いがハッキリと出る。軍隊の特殊工作員と黒社会の構成員とでは、その任務も目的も大きく異なっており、戦闘訓練の中身などは比べものにもならない。
 夜市での宗少尉たちの動きを思い出しても、個人の戦力は正に桁違いであると言える。

「さ、急ぐぞ────────────」

 彼らにとって、この程度の敵の邪魔は、ものの数には入らないのであろう。
 何ごとも無かったかのように、再び眼下に見える港に向かって坂道を急いで下り始めた。



      


      



 二十隻以上は有るだろうか、閑静な卯澳の港には、今朝の出漁を準備する船が肩を寄せて並び、エンジンの音が周りの山々に低く谺(こだま)している。

 卯澳(うおう)漁港は、伝統的な漁村の風情を今に残す良港として古くから知られ、背後に迫ったなだらかな山の斜面には漁夫たちの家が点在し、家の周りや道は丁寧に石を積み上げて整備されている。
 民国46(1957)年からは漁港の本格的な再興が開始され、停泊地や埠頭、防波堤などが整備された。漁業組合員は216人、近海漁場への日帰り操業による、鰹、海老、鯛、鱈などが主たる漁獲であり、刺し網や延縄(はえなわ)、一本釣りなどの漁法も行われている。
 「卯澳」の名は、漁港のすぐ後ろに聳える兎の耳に似た卯里山から、三条の渓流が海に向かって流れ出している様子が「卯」の字に似ていることに由来しているという。


 ───────その漁港の片隅に、少々サビの目立つ古ぼけた船が、如何にもこの港の船のように、目立たぬように泊められてある。北朝鮮特殊部隊の要請で、台湾に駐在する諜報員が黒社会「萬国幇」の組織を通じて台南から買い求めてきた逃走用の漁船である。
 馬力の大きなものにエンジンを乗せ替えてあるので、フルに回せば巡視艇並みのスピードも出るという代物で、もちろん万一に備え、武器弾薬も密かに積み込まれていた。

 漁港に飛び込むばかりの勢いで急いで坂道を下ってきた徐と部下たちは、すでに暖機運転が始まったエンジンの音が響く船に駆け込み、まだ網の中で昏倒したままの宏隆を、ゴロリと荷物のように甲板に転がした。

「急げっ!!・・・他の漁船が出て行くのと一緒に、それに紛れて出港するのだ」

「・・・もう、今すぐにでも出港した方が良いのではないですか?」

「馬鹿め!、そんな事をすればこれが我々の船だと示しているようなもので、ヘリから狙い撃ちにされるのがオチだ。他の漁船と一緒に出て行けば我々を見つけにくいし、たとえ確認できても他の船が居るので、おいそれとは攻撃できない」

「なるほど────────────」

「分かったら、どんどん準備するんだ。武器をすぐに使えるようにしておけ!!」

「この坊主は、どうしましょうか・・?」

「取り敢えず、そのまま物置に放り込んでカギを掛けておけ」

 徐はそう言うと操舵室へ入って行った。部下たちは皆、武器を準備したり、漁船が操業中であることを示す旗をあちこちに立てる為に、あたふたと走り回っている。

 船は見た目には古びていて、ちょっと他の漁船との見分けが付きにくい。
 逃走に目立たぬよう、わざと綺麗にペンキを塗らせなかったのである。

「そろそろ漁船の出港が始まったようです・・・」

「よし、五,六隻出たら、間に割り込んで後ろに従(つ)いて行け。
 この船団に紛れて、そのまま出ていくんだ──────────」

「隊長っ、ヘリが・・・奴らのヘリが、頭上を旋回しています!!」

 デッキに居る部下が、窓を叩いて慌てて叫ぶ。
 操舵室の小さな窓に顔を付けるようにして上を見上げると、出港しようとしている漁船の群れの真上を、陳中尉たちの乗ったヘリが低空で旋回している。
 二十隻もの船団のエンジンの音でヘリの爆音が掻き消され、気がつかなかったのだ。

「畜生、今ごろウロウロ陸(おか)を探していると思ったのに、もう感付かれたか!!」

「慌てるな・・・・あの様子では未だこの船を見つけてはいない。
 漁に出るつもりで漁船になりきって、そ知らぬ顔をして港から出して行くのだ!」

「はっ・・!!」

「あのタイプのヘリは、航続時間が3時間、航続距離は800km程度のものだ。
 いつまでも、何処までも我々を追って来ることは出来ない」

「それじゃ、沖に出てしまえば、もうこっちのものですね──────────」

「そのとおり、海の上には給油所はないからな。台北から追って来たのなら、せいぜいあと1時間半くらいしか飛んでいられないはずだ。こっちは予備の燃料を積んだから、たっぷり二千キロは走れる」

「沖合で操業するフリをしながら時間を稼いで、ヘリの燃料が切れるのを待つと・・?」

「そのとおりだ、はははは・・・・」

 バリバリと、1,700馬力(850shpX2)のけたたましい音を立てて、ヘリが何度も頭上を旋回しながら、徐が乗っている船を探している。
 しかし、上から見下ろした場合には人物を確認することが難しく、まして全船が漁旗をはためかせて出漁しようという状況となっては、無碍に邪魔立てするわけにもいかない。
 現に、気の荒い漁師たちはヘリが間近に迫ってくることに腹を立て、見上げながら拳を振って怒鳴り散らしている。
 初めからこのような状況を想定した徐の計画は、実に適切であると言えた。


「くそぉ────────これじゃ、まるで見分けが付かないぞ!!」

 開け放ったヘリのドアから、ランディング・ギア(着地用の脚)に足を掛け、身を乗り出しながら双眼鏡を見ていた玄洋會の若い隊員が吐き捨てるように言う。

 漁船のすぐ間近に超低空で迫って降りては、一艘ずつ乗員の顔を確かめようとしているのだが、なかなか徐たちの姿を確認できない。

「萬国幇の三人は可哀想なことをしたが、頼みの彼らが殺(や)られてしまったので、徐の船が特定できなくなってしまった・・・・」

 すぐ隣で、機体から大きく身を乗り出しながら、もう一人の隊員が言う。

「陳中尉、やはり確認できません!!、向こうの防波堤を超えてしまう前に、手前でホバリングして、船団の出港を阻止してしまいましょうか?」

「いや、流石にそこまではできない・・・・」

「しかし、今すぐ止めないと、沖に出られたら厄介なことになります!」

 そうしている間にも、船団はもう、次々に港の外へと出始めている。
 平穏な港の水面とはちがって、波のうねりが船体を押し上げては下げて、漁船が一艘ずつ外海(そとうみ)に出て行く様子がありありと見て取れた。

「・・よし、宗少尉の班は降下してゴムボートで追え!、私はヘリから追跡を続ける」

「了解!──────────これより二班と三班はロープ降下し、ゴムボートに分乗する!!」

「Roger(ラジャー)!!」

「Roger・・・・!!」

 隊員たちが皆、宗少尉に向かって親指を立てた。



                                (つづく)

taka_kasuga at 22:50コメント(12)連載小説:龍の道 | *第51回 〜 第60回 

コメント一覧

1. Posted by 円山玄花   2010年11月17日 03:35
宏隆くん、あのまま逃げ切れるかと思いましたのに。
徐が銃を用いながらも、相手に怪我ひとつ負わせずに確実に手中に収める辺りは、
やはり訓練を積んだプロフェッショナルの臭いがします。

そのプロ相手に孤軍奮闘しながらも、またしても監禁されてしまうとは、
なんとも歯がゆい感じがします。やっぱり天才性を秘めている人は、
目覚めたらいつもハダ・・・もとい、真っ暗というのが、お決まりになるのでしょうか?(汗)

陳中尉たち玄洋會の今後の働きを楽しみにしつつ、
宏隆くんが無事奪還されることを祈っています。

・・もしも奪還されず、そのまま北朝鮮に連れて行かれてしまったら、
この物語、いったいどうなってしまうのでしょう?!
 
2. Posted by マルコビッチ   2010年11月17日 22:21
ゲッ!! また捕まっちゃったようー!!(泣)
敵も然る者! 靴のカカトを狙い撃ちなんて、さすが特殊部隊ですね。
あーー、しかし、海に出てしまって・・・
何か助ける方法はないものか!!
陳中尉!頭の回転をもっと上げて!!
あっ、失礼しました!先日稽古で、師父が私に仰ったことでした。(汗)

話は変わりますが、前回にも思ったんですけど、
宏隆君って人数を確認するとき、「ひい、ふう、みい・・・」って
数えていますが、それはやはり育った環境でしょうか?
それとも時代? 何か理由があるんですか?
 
3. Posted by まっつ   2010年11月19日 06:29
前回の展開からは、
この銃撃のタイミングで援軍が現れる・・・と予想(期待?)してましたが、
なかなか天も優しくはないようですね。
物語の流れは一進一退の緊迫した均衡を保っていて読み応えがあります!

再び囚われの身となった宏隆君ですが・・・
きっと諦めずに何かをやってくれる・・・と期待してしまうのは小生だけではないでしょう!
どーなるんだ、次回!(C)
もう、全く予測できません!
 
4. Posted by マガサス   2010年11月20日 13:59
エーッ、助かると思ったのに・・・。どうやって探すのさっ、宏隆君をっ!?
玄洋會のメンバーも、徐たち特殊部隊も、きっと同じ様な訓練を受けていろんな窮地をくぐり抜けてきているはずだけど、こういう状況にあって、明暗を分ける差というのは一体何だろう?
的確な状況判段? 戦闘能力? はたまた時の運??
  
うーん、自分もぼけっとしていられないですね。頭使って、身体使って、精神立てて・・・。
こんなご時世にあって、いつ、なんどき、自分の身に何が起きるか分かりませんからね。
宏隆君を見習って、ネバー・ギブアップっす!!!
 
5. Posted by 春日敬之   2010年11月20日 14:05
☆玄花さん

>やっぱり天才性を秘めている人は、目覚めたらいつもハダ・・・・が、お決まりに・・・・

あははは、どこかにそんな素適な・・いや、過激な女性が居ましたね。
ヒロタカ君の相手がゾンビ系じゃなくて、北鮮系だったのがせめてもの救いでしょうか。
・・あ、どっちでも、そんなに変わらないでしょうか。

>もしも・・北朝鮮に連れて行かれてしまったら、この物語・・・・

なるほど、今後はそういう展開の仕方もアリですね。
強制労働をしながら虎視眈々と脱出の機会を狙い、麻薬工場を破壊し、偽札工場に火を放って、
追っ手の厳しい追跡を振り切りながら、河を下って韓国に脱出する・・なんてのは・・・?
あ、コレ、いいなっ!!、メモメモ・・・・
 
6. Posted by 春日敬之   2010年11月20日 14:09
☆マルコビッチさん

>頭の回転をもっと上げて!!

これ、良いですね。
アタマは良い悪いではなく、回転が上がっているかどうかが問題です。
普通のトルコンのクルマは、騒音や燃費の為にコンピューター制御で回転を上げないように
制御されているのですが、すげー館のアルフィスタさんたちは、最大トルクが出る回転域で
ガンガン回して乗るので、時代逆行・・・いや、近所迷惑・・・いやいや、排ガス公害・・・・
いやいやいや、クルマにとっては最高の乗り方になりますね。
アタマにも最高の使い方があるはずで、アタマだって洗って欲しい・・・いやいや、魚を食べるとアタマが良くなる、きちんと回してやればアタマだってきっと、もっと能力を発揮するようになるはずです・・・あ、これってアルファのコメントじゃなかったか。

>ひい、ふう、みい・・・・

あれ?、マルコさんは、そうやって数えませんか?
神戸生まれの宏隆君だけかなあ・・・・いやそんなはずは・・・・
まさかマルコさんはワン、ツー、スリー、なんて数えてたんじゃぁ・・・??
 
7. Posted by 春日敬之   2010年11月20日 14:16
☆まっつさん

>この銃撃のタイミングで援軍が現れる・・・・

ははは、多くの人がそう予想していたようですが、期待を裏切って総理〜ィです。

>なかなか天も優しくはないようですね

【 天ノ、将ニ大任ヲ是ノ人ニ降サムトスルヤ、必ズ先ズ其ノ心志ヲ苦シメ・・・ 】

・・・という言葉もあります。
人間の成長が促されるためには、先ず苦しむことこそが本道、
優しいようでは、本物の「天」とは言えないのでしょうね。

>もう、全く予測できません!

ニワカ小説家の、気紛れでデタラメな筆致がそうさせるのか、
それとも、すげー館で培った師父直伝の「散手テクニック」がそうさせるのか・・・・

・・・冗談です、冗談。
 
8. Posted by 春日敬之   2010年11月20日 14:26
☆マガサスさん

>こういう状況にあって、明暗を分ける差というのは・・・

もちろん、「明暗」を分けているのはその元になっている「太極」なのですから、
太極の原理法則をきちんとマスターしているかどうかに係っているに決まっています。
宏隆君は、達人に見出された天才とは言え、まだまだ太極拳の駆け出しですから、
困難はジャンジャン降り掛かってきてしまいますね。
しかし、本当に明暗が分かれるのは、
「どうしてオイラだけこんな目に遭うんだろう・・涙」と悲観しているヤツと、
「来るなら来いっ!!」と前向きに立ち向かうことの出来るヤツとの違いでしょうか。
やっぱり、ネバーギブアップっすね。(^_-)
 
9. Posted by bamboo   2010年11月21日 17:10
宏隆くんには投げなかったナイフを、相手次第でサッと投げてしまうところが
やはり恐ろしいですね。

それにしても「龍の道」、読んだりコメントのやり取りをしているうちに、
最近自分の何かが大きく揺さぶられているのを感じます。

孟子の言葉も今までより深く響きました。どこまでも謙虚に受け取る姿勢、
大切なんですね。首に・・いや胸に刺さりました。反省。
(でも彼ならそれだけで終わらないはずですよね。・・よし、自分も・・!)
 
10. Posted by 太郎冠者   2010年11月21日 21:17
先日、僕の住んでいる街にも拉致被害者がいるという話を、師父からうかがいました。

これは物語の世界ではないし、遠くの場所の話ではない。
・・・決して他人事の話ではないのだと、あらためて考えさせられました。

宏隆くんのように・・・ここまでの目に会う事はないのかもしれないですが
(ないと願いたいですが・・・)、
もっと本気で真剣に、武術に向き合いたいと思いました。
 
11. Posted by 春日敬之   2010年11月22日 15:00
☆ bamboo さん

>孟子の言葉

謙虚さとは、謙虚という名の姿勢ではなく、天に其の心志を苦しめられた果てに生じた、
そうならざるを得ない実感であると、師に教えられたことがあります。
拙稿が皆さまの何らかのお役に立てていることは、筆者として大きな喜びです。
どうぞ今後ともご愛読のほどを。
 
12. Posted by 春日敬之   2010年11月22日 15:08
☆太郎冠者さん

>決して他人事の話ではないのだと・・・

拉致による被害は、日本中、世界中で発生しています。
民主党政権になってからは、拉致についての報道が極端に減少したようにも思えますが、
絶対に許してはならない国家規模の犯罪です。
他国の犯罪や侵略を許さないという日本国民の強い意識が無くては、
いつまでも相手国に舐められ、永久的に続くことになるでしょうね。

かつての時代のように、本気で真剣に武術に向かえるような、そんな人間が多く増えれば、
日本が安易に舐められたりすることも無くなるはずです。
堂々男児、堂々とゆけ!!
 

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