2010年09月15日

連載小説「龍の道」 第53回




 第53回 綁 架(bang-jia)(4)


「小僧──────おとなしく銃を捨てろ!!」

 押し殺したような、低い嗄(しゃが)れ声が、程の白い制服の後ろから聞こえた。

「あっ・・て、程さん・・・・・!」

 地獄に仏と思えた程の姿は、あろうことか、徐の仲間に後ろ手に拘束され、頭に銃を突きつけられて、ドアを開けた宏隆の前に姿を現した。

「銃を捨てるんだ、この男の頭に弾丸をブチ込んでもいいのか?!」

 男はそう言いながら、程を中に押し込むようにして部屋に入り、ドアを閉めた。

「ヒロタカさん、済みません・・珈琲でもお持ちしようと思ってここまで来たら、いきなりコイツが隣の部屋から出てきて、あっという間に・・・・」

「程さん・・・」

 宏隆は徐に銃口を向けてはいるが、そのまま、どうすることもできない。

「ヒロタカさん、自分のことは、いいです・・・ヒロタカさんが連れて行かれたら、どうせ自分も殺されます、だからその銃を捨てちゃダメです!、私を撃った瞬間にコイツらを撃って、その隙に逃げるんです!!」

「そ、そんな・・・・」

「迷ってはダメです、そうしなければ、北朝鮮に連れて行かれるんですよ!!」

「でも、そんなことをしたら程さんが────────」

「いいえ、ヒロタカさんを守るのが私の任務、覚悟は出来ています」

「・・・・・・」

「ほう、見上げた忠誠心ですが、さて、どうしますかな?」

「徐っ!・・・・お前がヒロタカさんと一緒に居てくれるからと安心していたのに、まさか北のスパイだったとは!!」

「ははは、新入隊員の身元もロクに調査できないとは、やはり玄洋會にはお目出たい人間ばかり揃っているようですね」
 
「どうりで、新入りにしては成績が良すぎると思ったのだ。人も良いし、才能があって有望だと、皆で高く買っていたのに・・・」

「正体がバレないよう、念入りに玄洋會への潜入計画を練りましたからね。張大人にコネのある人間たちに遣った金額だけでも大変なものです。人がカネやモノに弱いのは世界共通、台湾人も御多分に洩れません。中国人ならもっと扱い易い・・・・」

「くそっ、煮るなり焼くなり・・私を好きにして良いからヒロタカさんを解放しろ!」

「ヒロタカさんを連れて行くことに変わりはありません。しかし、どうしても銃を捨てなければ、程さんの命を頂くことになります・・・さて、どうしますかな?、彼が撃ち殺されてもなお、我々と争って脱出を試みますか?」

「・・・・・・」

 万事休す───────宏隆はどうすることも出来ず、しばらく黙って考えていたが、
 やがて降参するように、銃を手に持ったまま、ゆっくりと両手を挙げた。

「あ、いけません!、私はどうでもいいから、その銃を捨ててはいけません!!」

「程さん、ありがとうございます。そのお気持ちだけ、ありがたく頂きます・・・」

「ははは、ケンカの若大将もやっと大人になりましたね。さあ、観念したなら、早くこちらに銃を渡しなさい!」

「分かった、そうすることにしよう」

 しかし、そう言った途端 ────────

「ダン、ダン、ダン、ダン、ダァ────ン・・・・」

 突然、宏隆は手を挙げたままの恰好で、天井に向けて銃弾を五、六発立て続けに発射し、片手を挙げたまま、もう一方の手でゆっくりと銃を床に置いた。

「・・な、何のつもりだ・・・・!!」

 徐とその部下たちは、宏隆の不可解な行動に、一斉に身構えた。

「この銃声で、複数の人間が警察に通報することだろう・・すぐ下の道には警官の詰め所もあるし、ホテルの警備員も飛んで来る。フロントはすぐに大騒ぎになるはずだ。
 さあ、どうする・・・・!!
 こんな状況で、この9階から、どうやって僕を拉致して行くつもりだ?!」

「く、くそっ・・とんでもないガキだ!!」

 程に銃を突きつけている男が、腹立たしそうに言う。

「むぅ・・ だが、彼の言うとおりだ。
 よしっ、全員、予定どおりに・・・・急げ!!」

 徐がそう命令を放ち、テラスの窓際に居た二人に目で合図を送ると、途端に宏隆に向かって走りながら二人掛かりで飛び掛かってきた。

 しかし、飛びつかれるよりも早く・・・

「ダァ────ン!!」

 宏隆は床に転がるほどに身を低くして、足元に置いた銃を素早く拾い、程に銃を突きつけている男の右肩を狙って見事な正確さで撃った。予めこうなることを予想して、間合いを測っていたのである。

「ウグッ・・・・」

 男は右手に持っていた銃を床に落とし、そのまま肩を押さえて踞(うずくま)った。

「程さん、早く銃を拾うんだ!!」

 しかし、そう言ったのと同時に、宏隆は銃を手にしたまま、後ろから屈強な男に掴み掛かられ、少し藻掻いたが、次の瞬間───────

「ズン・・・!!」

 大きな体がフワリと円を描いて宙に舞い、ソファの肘掛けに強かに首の辺りを打って、男はその場に昏倒した。

 八卦掌の「倒銀瓶」─────── 基隆の海軍基地のリングで、武漢班の実力ナンバーワンと言われる、黄という男が宗少尉を手玉に取った、あの技である。
 ”銀の瓶子(徳利)を倒す” という意味のとおり、その技が決まれば、いきなり宙に舞わされ、頭から逆さまに落とされる。あの日、それを目にしてから密かに研究を重ねていたのか、見事な技の切れ味を見せた。

「ふぅ・・何とかうまく決まってくれたか」

 しかし同時に、後ろからもう一人の男の声がした。

「坊や、残念だが、そこまでだ」

「・・ああっ、程さん!!」

「ヒロタカさん、すみません・・・・」

「銃を捨てるんだ、今度は本当に、この男の頭に弾丸を撃ち込むぞ!」

 一人が宏隆を襲っている間に、もう一人の男が、程が銃を拾うよりも早く拘束していた。
 このホテルに勤務しながら情報収集をする仕事が主で、武漢班のように戦闘部隊としての訓練を積んでいない程は、屈強な工作員にワケもなく捕らえられていた。

「く、くそぉ・・・・」

「相変わらず見事な動きですが、多勢に無勢という状況で、ヒロタカさん独りが頑張ってみてもどうにもなりません。無駄な抵抗だということが分かりますかね」

 徐が落ち着き払った声で言う。

「さあ、銃を捨てなさい。今度はヒロタカさんが、壁に手を着ける番ですよ」

「程さんを、彼を殺さないと、約束するか・・?」

「約束しましょう、この男は我々のことを何も知りませんからね。しかしヒロタカさんがこれ以上暴れるなら、容赦なく彼を撃つことになります」

「分かった・・仕方がない・・・・」

 宏隆は銃をゆっくりと床の上に置くと、観念したように壁に向かって両手を着けた。

 徐は素早く銃を拾い、ポケットから手のひらに入るほどの、小さな試験管のようなものを取り出し、それを後ろからスッと宏隆の頸(くび)に当てると・・・
 たちまち宏隆はぐったりと力が抜け、壁に手を着いた恰好のまま、床に崩れ落ちた。

 ───────瞬時に人を眠らせる、特殊な注射器である。


「ふむ、やっと大人しくなったか・・・・随分手こずらせたな。
 これだけの腕があれば、ここから独りで脱出することも不可能ではなかっただろうに」

 徐が、少しホッとしたように、そう言った。

「アカの他人のために、自分が脱出するチャンスをみすみす棒に振るとは・・・・
 やはり、訓練で教えられたとおり、日本人は ”情け” にはひどく弱いとみえる」

 程に銃を突きつけている男が、肩を撃たれて踞っている男に向かって、そう言う。

「お前なら、オレを見捨てて逃げるのか・・?」

 少し不安そうに聞くが、

「もちろんだ、仕方がない・・・お前もそう教えられたはずだ」

 きっぱりと、答えて返される。

「かつて日本の兵隊は、誰ひとりとして仲間を見捨てなかったと言うが─────
 たとえその一人の為に苦境に陥っても、最後には全員でハラを切って自決したそうだが」

 踞っていた男は、痛そうに肩を押さえながら、そう言って立ち上がった。

「いや、一人でも生き残って国家に尽くすことが正しい。その為には失敗した仲間を敢えて見捨てることも許されるのだ」

「うむ・・・」

「・・さあ、無駄口を叩くなっ! さっさとホテルから出ないと、国へ帰れないぞ!」

 徐が、厳しい口調で命令をする。

「はっ─────!!」

 全員が、姿勢を正してそれに答えた。

「コイツはどうしましょう・・・ここで殺(や)ってしまいますか?」

 程に銃を突きつけていた男が、徐に訊ねる。

「・・いや、生かしておいてやろう、その方が色々と都合も良い」

「くっ、こうなったのも自分の責任だ、ひと思いに殺せ!」

「程さん、まあ、そう興奮せずに───────
 ヒロタカさんは確かに我々が頂いていくと、陳中尉によろしくお伝え下さい」

「徐っ!、貴様、こんな事をして無事に台湾を出られると思っているのか・・・!!
 こうなってはもう、このホテルから出ることさえ難しいぞ!」

「はははは・・・いいえ、無事に出て行けますとも、ご心配は無用です」

 徐はそう言うと、手にしていた銃でいきなり程の後頭部を殴り、その場に眠らせた。


 すでに準備されていたのか、ひとりの男が廊下から洗濯物用の大きなワゴンを運び込んで来る。手早く中身を出し、宏隆をそこに担ぎ入れると、またその上に洗濯物を被せ直した。

 さっき宏隆に八卦掌の技で宙に舞わされた男は、頭を押さえながらようやく自力で立ち上がってきたが、首を痛めたのか、手を当てて盛んに回している。
 しかし、仰向けに返されて手酷く ”金剛搗碓” を極められた男は、まだぐったり昏倒したままで、とても自力では歩けそうもない。それは、始めに珈琲を運んできた男である。

「四号をどうしますか?、このワゴンには一人しか入れませんが」

「こんな状態ではとても連れて帰れない。かといって此処に残して、回復した後に口を割られても困る・・・可哀相だが、運が無かったな・・・・」

 徐はそう言うと、四号と呼ばれたその男の胸にソファのクッションを宛てがい、銃口を押し付けて躊躇わずに2発を撃ち込むと、丁寧に指紋を銃から拭き取って、昏倒している程の手にそれを握らせながら、

「これで警察は程が犯人だと思って混乱し、玄洋會も我々を追い難くなる」

 ・・・ポツリと、独り言のように言う。

 部下たちは、身につまされるような面持ちで、それを無言で見守っていたが、

「よしっ、行くぞ・・・!」

 自分の手で部下を始末するというその行為に、チリほども動揺していない徐の声に、目を覚まされたのか、

「はっ──────!!」

 軍人らしく、吹っ切るようにそう答えて、テキパキと行動を開始した。


 その9階の廊下では、さっき宏隆が天井に向かって撃った銃声を聞きつけた人々が不安気に行き交い、フロントの制服姿の女性が、慌ただしく廊下を行ったり来たりしながら一部屋ずつノックをして回り、変わったことがないかどうか、客に訊ねている。

 宏隆が入れられた洗濯物のワゴンを押して、黙ってその傍らを通り過ぎようとした男に、

「ああ、ちょっと待って・・・・」

 その、フロントから来た若い女性が声を掛けた。

「・・はい、何か?」

「この階で銃声のような音がした、という問い合わせがたくさん入って来ていて大騒ぎをしているんだけれど・・何か変わった事はなかったかしら?」

「ああ、そういえばさっき、向こうの部屋のテラスで、爆竹をパンパン鳴らして遊んでいた子供が居たみたいですよ。家族連れで来ている、あの角の部屋です」

「爆竹?・・・何だ、そうだったの!、黒社会の抗争か何かで、部屋で拳銃でも撃ち合っていたらどうしようかと思ったわ。親には厳重に注意しておかなきゃね!」

「まったく、近頃の子供はシツケが悪くて、人騒がせな話ですよね」

「ありがとう、それじゃ、ご苦労さま・・・」

「ご苦労さま・・・あ、私からフロントに、心配ないからと連絡しておきましょうか?」

「そうしてくれると助かるわ、今からこの階の客室全部に、一件ずつお詫びして回らなきゃいけないから・・・」

「おやすいご用ですよ」

「サンキュー!」

 そう言うと、彼女はさっそく、今彼らが出てきた部屋をノックしたが、

「ああ、そこの日本人のお客さんは、いまお留守ですよ・・・」

 男がそう言ったので、

「あら、そう─────それじゃ、ひと部屋分、助かったわ!」

 フロントから来た女性は無邪気にそう笑うと、次の客室へと向かった。
 この騒ぎで忙しく走り回らされていた所為だろうか、その部屋からやたらと体格の良いボーイたちが何人も出てきたことを、少しも疑問に思っていない様子だ。

 徐と三名の部下たちは、先ず非常階段で7階まで下りると、入口に「PRIVATE」と書かれた、シーツや毛布、掃除用具などの備品が所狭しと並んだ部屋に入り、奧にある業務用のエレベーターに乗り込むと、躊躇わずに「B2」のボタンを押した。

 ──────そう、それはいつか宏隆が、見張りの目を掠めて密かにホテルの外へ出た時の、あの秘密の脱出路であった。

 その存在や通路への行き方を、どうして知り得たのかは分からないが、彼らはその秘密の脱出路を使って、誰の目にも触れることなく悠々と宏隆を運び出し、やがてホテルの裏手にある剣澤公園の出口に出ると、待っていた大きな黒塗りのバンの荷台に洗濯物のワゴンごと積み込み、急いで夜の闇の中に走り去った。
 
 
 ホテルではその後、銃声のような音が、子供の爆竹の悪戯ではなかったことが分かって、スタッフが再び上階の全室を念入りに調べた結果、宏隆の部屋から銃で胸を撃たれて死んでいるボーイ姿の男と、拳銃を握ったまま気絶している従業員の程が発見され、慌てて警察に通報した。

 警察や救急車が大挙して円山大飯店に押し寄せ、ホテルが騒然となったのは、宏隆が拉致されてから1時間以上も経ってからのことであり、運ばれた病院のベッドで警察の事情聴取を受けた程が自分の身分を明かし、「殺人事件ではなく、綁架(Bang-jia=拉致)である」という説明によってようやく警察上部から張大人や陳中尉に知らせが届いたが、急ぎ玄洋會の組織が動き出すまでには、さらに2時間近くの時間が費やされた。

 時刻は、すでに真夜中の2時を回っている────────
 いったい彼らがいつ、何処から密かに出国するつもりなのか、誰も見当も付かない。
 そして、拉致されてからの時間が経てば経つほど足取りを追うことは難しく、宏隆を取り戻すことが困難になると、誰もがそう思えた。



                                 (つづく)

taka_kasuga at 21:53コメント(8)連載小説:龍の道 | *第51回 〜 第60回 

コメント一覧

1. Posted by まっつ   2010年09月16日 23:27
あ〜れ〜
と言う間に拉致されてしまいましたね・・・宏隆くん。
やはりというか、義に篤い好漢には卑怯な手は有効なようです。
う〜む・・・大陸流儀のしたたかさな遣り口は侮れません。

役者も出揃った感のある今回ですが、
どーなるんだ、次回の宏隆くん!(C)
個人的には宗少尉の活躍がそろそろ見たいと思います!
 
2. Posted by トヨ   2010年09月17日 00:12
サブタイトルの糸邦架が気になっていたのですが、そういう意味だったのですね。

仲間でさえも、使えなくなれば躊躇なく始末する。
これ、すごく引っかかりますね。

こういうやり方を選ぶ輩は、人が生きる国を守りたいのではなくて、
ただ、国という幻想を守りたいだけなのでしょうか。

だとしたら、その本質はどこにあるのか?
全くもって、疑問です。
 
3. Posted by のら   2010年09月18日 02:39
今回は随分過激な展開でしたね。読んでいてドキドキ・ハラハラさせられました。
読み終わって興奮が冷めた頃、兵士が自らの命を懸ける対象について考えさせられました。
この物語では工作員と日本兵の話がでてきますが、昔も今も、世界中でたくさんの戦争が起こっている中で、兵士たちが何の為に闘っているのか、個人や国家や民族によって様々に異なるのだと思えます。
卑劣な行為も、それを正義だと、正しいと思って命を懸ける兵士に哀しさを感じました。

4. Posted by マルコビッチ   2010年09月19日 12:59
ゲッ、ゲ〜〜
どどどうしよう・・・
陳中尉〜〜早く早く助けに行かないとー・・・

思わず叫んでしまいますが、宏隆君は喧嘩が強いとはいえ、
戦闘経験などない、普通?(ちょっと普通じゃないか・・)の高校生なのですよね!
天井に向かって銃を発砲したり、予め相手の動きを予想していたり、
細かいところに戦略能力が出ていますね!
それと、始めたばかりの射撃にもかかわらず、この状況で的確に相手の右肩を撃ったり、
一度しか見ていない八卦掌の技を、見事自分のものにしているあたり、
やっぱりすごい人だと思います。
これも全て、宏隆君が原理を追求しているからなのかと思います。

いやはやなんともハラハラドキドキですが、
宏隆君や陳中尉を信じて祈るばかりです!!
 
5. Posted by 春日敬之   2010年09月20日 15:15
☆まっつさん

>個人的には宗少尉の活躍がそろそろ見たい・・・・

そうそう、まっつさんにとって、宏隆くんはタダの脇役でしたね。(笑)
しかし宗少尉はこの朝、台南に出張するので、果たして登場する場面があるかかどうか・・・
うーん、どうなるんだ、宗少尉!(C)
 
6. Posted by 春日敬之   2010年09月20日 15:21
☆トヨさん

>人が生きる国を守りたいのではなくて・・

然り、然り、アメリカ然り、中国然り。
しかし、近頃の日本の政治を見ていると、
たとえ幻想でもいいから、政治家に「国を守りたい」って思って欲しいモンだと思います。

>国という幻想

北朝鮮による日本人の拉致問題は、この物語の舞台である1970年代から活発になり、ようやく
北朝鮮がそれを認めたのは2002年、謝罪と再発の防止の約束にも関わらず、今日も依然として
続けられているようで、これまでに医師、看護師、機械技術者といった特定の職業に就く人が拉致の対象とされており、近頃では日本造幣局の元技術者や印刷工が拉致されたという情報もあって、
国営産業として麻薬だけではなく、世界中の偽札を造っていることを裏付けています。
 
7. Posted by 春日敬之   2010年09月20日 15:27
☆のらさん

>卑劣な行為も、それを正義だと思って命を懸ける兵士に哀しさを感じました。

戦争というものはいつも哀しいものですね。
それを正義だとする偏向教育と、権力者の安物のエゴで、これまでに世界中でどれ程の尊い命が
犠牲になったことでしょうか。
人と人が争うのは勿論そこに利害や面子が絡むからですが、国民一人一人が物事を正しく観られる眼を持ち、人間としてまともな考え方が出来る政治家がたくさん居なければ、その国の兵士は皆、ただの将棋のコマ、使い捨ての消耗品になってしまいます。
「お前たちだけを死なせはしない」と言って最後に飛び立った特攻隊の上官が何人も居たような
国は、戦争の正義如何よりも、人としての崇高さが感じられます。

戦争は哀しいものですが、現実には哀しんでばかりも居られません。
誰の眼にも明らかな ”民度の低い国” は、それ故に何をするか分かりませんからね。
 
8. Posted by 春日敬之   2010年09月20日 15:42
☆マルコビッチさん

>これも全て、宏隆くんが原理を追求しているからなのかと思います。

うん、きっとそうですね。
武術の原理を追求することは、生きる原理を追求することに繋がりますから・・
よく「武術の達人」が「人生の達人」などと言われるのも、それ故なのでしょうね。
 

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