2010年09月04日

稽古動画 「四正手・弸(peng=ポン)」初級対人訓練

      
  
 

     ある日の「一般クラス」で行われた、四正手の「弸(ポン)」の稽古風景です。
     推手の状態からチカラを発するものとは異なり、ここでは単式の「弸」の初級
     訓練が行われています。

     演じている門人たちは初心者から中級者くらいまでで、在籍年数や稽古日数も
     様々で、中には2ヶ月に一度くらいしか参加できない人も居ます。
     これは、相手をどれほど飛ばせるかという訓練ではなく、相手に向かって足を
     踏み込んだり、腕を力強く振り上げたりせず、ただひたすら「架式」が整えら
     れることによって発生するチカラが追求され、その構造を学んでいきます。

tai_ji_office at 23:26コメント(11)稽古動画集  

コメント一覧

1. Posted by tetsu   2010年09月05日 22:04
これは驚きの映像ですね。武藝館に入門してみると日常の稽古風景ですが、
あらためて映像でみるとすごいと思います。
玄花后嗣の「練拳Diary」と合わせて映像を観ていくと、
架式の大切さや、その構造のあり方の重要性を確認できます。
 
2. Posted by キャンティ   2010年09月06日 04:22
「弸」の稽古風景、すごいですね。
架式を整えることで生じる力のすごさに驚かされました。
それも、ごく限られた素質や才能のある人だけが出来るのではなく、
正しい架式が守られれば、稽古年数や初級・中級の区別なく、弸の力が起こるんですね。
日頃の稽古と、稽古に取り組む姿勢の表れなのだな、と思いました。
 
3. Posted by みみずく   2010年09月06日 14:37
自分の姿を映像で見てみると、ああ、きちんと正しい位置に来ていないな、腰がずっと反り気味だな、ポンをやるために身体が拘束されてしまっていて、動けない状態の中でポンをやろうとしているなと、拙いところばかり目に付きますね。

師父がいつも言われる「動ける状態」や「要求が守られた状態」で出来ていない。
自分に枠を作ってしまっていて、弸の動きがかなり拘束された形になってしまっています。
もっと構造を精密にして、もっと力みが無く、もっと要求を正しく守らなくてはいけない。
昨日の稽古でも確認できましたが、正しい架式になる、放鬆した状態の中でその位置がもっと正しく取れれば、もっと動ける、もっと大きなチカラが出てくる。
相手が前に居ると、ついつい相手を飛ばしたくなってしまうものですが、相手に拘束されたり張り合ったりするのではなく、もっと相手と「合う」というところで稽古しなくてはいけないと思いました。

発勁について、自分は「弓を引き絞って放つ」とか「溜めてから発する」などというイメージが強かったのですが、このような稽古は、まるで軽く拳銃の引き金を引いた途端にポンと相手が飛んでいく、という感じに思えるのが面白いと思いました。
 
4. Posted by とび猿   2010年09月06日 15:24
今回の動画を見ると、反省すべき点が明確になり、とても勉強になります。
やはり、架式がどうであるのか、何を勉強する稽古なのか、という事が客観的に見えてきますし、他の人の動きを見ていてもそれが明らかになってきます。

体重や筋力が問題にならないというのも面白いですね。
小柄な女性が大柄な男性を吹っ飛ばしていますし、決して筋トレをしているようには見えない人が相手に大きな影響を与えている・・・。
その術理はもともと人間本来の構造によるものだと思いますが、そういった部分がよく見えて、
とても面白かったです。

また、飛ばしてる側の構造だけではなく、受けている側、飛ばされている側の人も、きちんと
「構造」の稽古をしようとしていますね。
ここではどういう稽古をするのか、何の稽古をしたいのか、ということがこれでハッキリしてくると思うのですが、飛んでる方の人も、やはり繊細に、綺麗に受けているので、普段の稽古では見えにくいそのようなところが明確になって、とても参考になります。
 
5. Posted by マガサス   2010年09月06日 17:51
たいへん勉強になります。
稽古では未だに、ただ自分がやり易いように工夫してしまったり、自分に分かり易い力を使って
しまったりする、という誤りの連続ですが、このような動画を見ると、何を稽古するのか、
どのような意識で稽古するのかがどれほど大切かを、改めて考えさせられます。
同じ一般門人の人たちがキッチリと稽古をしようとしている姿に、気が引き締まる思いです。
 
6. Posted by 太郎冠者   2010年09月06日 20:17
何度も繰り返して、勉強させてもらっています。

改めて動画で見てみると、自身の欠点、改善すべき点が見えて、大変勉強になります。
どのように稽古をしていけば良いのか、という方向性が見えた気がしました。

また、飛ぶ側、飛ばされる側、多くの人で比較できるので、研究するのも非常に面白いですね。
受ける側もただ立っているだけではなく、しっかりと自身の在り方に注意している様子が、
見て取れます。

だからこそ双方にとって、しっかり稽古になっているし、それだけでなく、動画を見ていて、
こちらにもいくつか気づかせてもらえることがありました。ありがたいことです。
またじっくりと取り組んでみようと思います。

普段から言われていることなのですが、体格や筋力に関係なく、架式がそのままチカラに
なっているというのが、本当にすごいことだと思います。
 
7. Posted by まっつ   2010年09月07日 00:04
皆さん、最初から最後まで殆ど微動だにせず、相手を崩されていますね・・・
普段の稽古で親しんでいる光景ではありますが、
映像として見ると、その非日常性に改めて愕然とした感慨を覚えます。

取りの側の静かな佇まいと、受けの側の激しい崩れの間にある、
緊密な関係性がとても綺麗で、思わず何度も見てしまいました。
お互いが繊細に感じよう、整えようとしており、
その向かう姿勢からは、非常に良い勉強させて頂きました。

今後の動画公開にも期待してます!
 
8. Posted by マルコビッチ   2010年09月09日 15:28
この時は、師父に架式の状態を修正して頂いた後で、相手の飛び方が大きく変わり、
また自分の身体の状態も、ずいぶん軽くなったことに驚きました。

しかし、こうして自分の姿を見てみると、決して「飛ばせたから良し!」としてはいられません。
立つ位置や身体の状態など、自分ではまだ気付いていないところがあからさまになっており、
愕然とさせられます。
たいへん勉強になります、ありがとうございました。
 
9. Posted by 放鬆太郎   2010年09月11日 00:28
皆さん、ただ立っているだけで飛ばしてやろうという動きが見えないのに、
結果飛ばされてしまっていて驚きです。
自分自身は手探りの状態で迷いながら行っているので、
もっと明確にシンプルにできるよう修錬していきたいと思います。
 
10. Posted by のら   2010年09月11日 14:44
ある門人が、この動画を職場の人に見せたら、

「コレおかしいよ、手が動いていないのに飛んでいるから、フェイクだね!」

「手で押さずに、相手が飛ぶなんて絶対に有り得ない、ウソだ!」

「飛んでいく人が自分で走っているから、やっぱりヤラセじゃない?」

・・などと言われたそうです。

もっとも、次に「起き上がり腹筋」の動画を見せると、
誰もが「これはスゴイ!」と言って大騒ぎになり、
体育大学出身の人などは帰宅後さんざん試みたそうですが、結局一回も出来ず、
その門人に「どんなにやっても一回も出来ない、凄いことだ」と仰ったそうです。

私たちにすれば、ポンでも起き上がりでも、同じひとつのことを練っているのですが、
やっぱり目の前で見て頂かないと、中々分かってもらえないかと・・
いや、目の前で見ていても、なかなか分からないのですが(汗)

そう言えば「腰相撲」の動画が出た時も、米国や香港では一日に数千アクセスを記録する
ちょっとしたフィーバーだったのですが、中には同じような意見も見られました。

それらを聞いた門人たちの反応は実に淡々としており、

「手を動かさない、手で飛ばさないところの構造、という稽古だったので・・」

「手で押してしまったら、相手は押されるだけですからね」

「あれは、自分で走っているんじゃなくて、どうしても止まることができず、
 勢い余って、壁を駆け上って行ってしまうんですよ。ドタバタしているように見えるのは、
 止まろうとして、懸命に足でブレーキを掛けようとしているからです」

「 ”起き上がり” の練習法は深いですね、初めは出来ませんが、正しい指導で可能になります」

「 ”起き上がろうとしない&腹筋じゃない”、というのが正しいカモです」

「 ”起き上がれない腹筋” というのはどうでしょう・・・」

などといったものでした。
 
11. Posted by もりそば   2010年09月15日 19:57
架式によってどのような種類の力が生じているかが理解しやすい稽古で有難いです。
映像を見ていると良い点、修正が必要な点が明確で参考になります。
架式は結局普段の立ち方座り方なので、日常生活でもビデオカメラで自分の姿を見ているつもりで
意識的な姿勢を心がけたいです。
 

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