2009年12月16日

資料映像#18「趙堡太極拳 その1」

 陳清萍~張汶系
 趙堡侯氏太極拳 伝人・侯春秀老師
 

      



 陳清萍が張彦の後を継いだ、趙堡・張氏拳術系統の映像である。
 張氏の拳術は、陳清萍から張汶、張金梅、張敬芝と継承され、そこから更に侯氏に渡って侯
 春秀と侯春光の兄弟が受け継ぎ、各々の息子たちである侯転運と侯幣福にも伝えられて存在
 している。
 侯春秀は張敬芝に就いて昼夜を分かたず熱心に学び、その熱意と才能を認められて幾世代に
 も亘って続いてきた趙堡の張氏拳術を侯氏として受け継いだという。

 この侯春秀老師の映像を確認するまでの間は、私たちは、張氏拳術が心意拳の影響を大きく
 受けた、かなり心意拳に近いものであるかもしれないとも考えていた。しかしご覧頂く通り、
 拳架は趙堡鎮に存在する各家各架の太極拳と非常に近似しており、代理架である和式ともよ
 く似ている。

 陳氏の高名な伝人でありながら張氏拳術の後継としても存在した第12世・陳敬柏の孫である
 陳鵬が、友人である張氏拳術の張彦に若き陳清萍を推薦し、伝人の重責を担わせた真意はど
 のようなものであったのか。
 また、張氏の伝人となりながらも趙堡に四種類の練功架式を遺し、本家・陳仲生の系統であ
 る陳復元に自らの太極拳を伝えた陳清萍の意(こころ)は何処にあったのか。
 そして、極秘伝書「三三(六)拳譜」が陳氏に伝わって研究され始めたのは、何時、何処で、
 何人(なんぴと)に因るものであったのか・・・
 趙堡拳術の老拳譜の中にも見られる「三三拳譜」の内容は、何時何処から伝えられたのか・・

 何れにせよ、この陳清萍が後を継いだ張氏拳術の伝承者が見せる姿は、数々の「趙堡ミステ
 リー」を解く重要な鍵のひとつとなることは論を俟たない。



 *以前にもご紹介した伝人略譜を再度掲載いたします。
  今後、さらに詳しい内容のものを掲載していく予定です。



  





tai_ji_office at 23:48コメント(0)資料映像集  

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