2009年06月03日
歩々是道場 「甲高と扁平足 その1」
by のら (一般・武藝クラス所属)
達人はみな甲高である、とか・・・
扁平足の人は武術的に劣っている、とか・・・
いや、扁平足こそが達人なのであり、
ジツはそれは扁平足ではなく、足底の筋肉が発達しているのでアル・・・
などという話を、よく耳にすることがある。
しかし、本当のところは、どうなのであろうか・・・?
そう言えば、かつて太極武藝館に在籍していたSさんは、ひどい扁平足であった。
それは生まれつきではなく、彼が二十年近く学んできた競技空手の修練によるものだと言うことで、その裸足の脚を見れば、なるほど見事に足裏がベッタリと潰れた扁平足であり、上から見ると、小趾側から踵にかけて肉がはみ出し、まるでヤキトリ屋の団扇(うちわ)のように見える。
どのメーカーを探しても、なかなか履ける靴が無く、
『お客さん、こりゃぁFの上(EEEEの次の次、言わば6E?)ですかねぇ〜!』などと、靴屋さんに苦笑される始末だと本人はボヤいていたが、確かにその足では履く靴にも困るだろうと思えた。
実際に本人も困っていたが、『いや、靴の問題だけでは済まないんです・・』と言う。つまり、「まともに歩けない」のである。
土踏まずの縦と横のアーチは、二足歩行を可能にする為の重要な構造のひとつとして人間に与えられているのだから、それが潰れていたのでは鉄人28号の足のようになってしまい、人間サマが歩き易いわけがない。それに、私たちの太極拳で必要となる「脚(ジャオ)」の使い方が、その歪んでしまったアシの構造では、ほとんど不可能に近いのであった。
しかし、長らく空手を修練している人の、誰も彼もが扁平足になるワケではなかろう。
彼のアシがそのようになってしまったのには、それなりの理由(ワケ)があった。
それを発見したのは、彼が試合で勝ちまくっていた頃の、ある地方大会のビデオを皆で見せてもらった時のことである。
空手着に黒帯の出で立ちで試合をしている姿を、『いやぁ、今観ると、とても見られたモンじゃないッスね〜・・』と、恥ずかしそうに言う本人の映像には、どこか際だって不自然な特徴があり、居合わせた人たちは皆それを見つけて顔を見合わせていた。
その不自然さとは、彼が攻防の一歩一歩を、わざわざ脚のアーチを踏み潰すようなフットワークで動いていたことによるものであった。それは、まるでダイビングの足ヒレを着けて歩いているように見えるのである。
当時、彼の身体の重さは優に百キロを超えていたが、その重い体をさらに落下させながらアシで踏ん張って地面に押しつけた結果、そこに生じた大きな荷重は、踵(かかと)から指先に向かって足首から下の全ての骨に与えられる・・・
結果、脚(ジャオ)の骨格はそこに掛かる重さに悲鳴を上げ、足裏の縦のアーチも、横のアーチも、徐々に潰されてきてしまったのであった。
なお、脚(ジャオ)とは、中国武術で言うところの、足首から下の部位のことである。この稿では今後、その部位を「脚=ジャオ」と呼ぶことにする。
「扁平足」というものを定義すれば、【土踏まずが地面に着いている状態】ということになる。扁平足という言葉自体にはそれ以外に何も意味は無く、何か特別な定義があるわけでもない。
なお、「土踏まず」の定義は、人間の構造上存在している、床に足裏を着けても触れない部分、つまり足裏のアーチ (The arch of a foot) のことである。
この「扁平足」というのはどういうわけか医学的にもずいぶん曖昧なものらしく、医師によってその定義もマチマチであり、それ即ち障害や病気というものでもないらしい。もし、そのために歩行が困難であったり、痛みがあるのであれば勿論それは病気となるが、見た目の扁平足それ自体が、即ち病気や障害とされているわけではない、というのだ。
つまり「扁平足」とは、要はただひたすら足裏の「土踏まず」という、ヒトの二足歩行の構造に於いて、本来は地面に接触すべきではない部分が【何らかの理由】によって地面に着いたままになる状態を指すもの、ということになる。
扁平足には、【疑似(仮性)扁平足】と【真性扁平足】とがある。
外見的には土踏まずのところが潰れているが、骨格はきちんとしたアーチを形成しているものは「疑似扁平足」と呼ばれている。足底に脂肪がついたり、足底筋群が発達したりしている場合などにそうなることがある。
「真性扁平足」は、骨格に正しいアーチ構造が見られない扁平足をいう。これはその名の通り”本物”の扁平足であり、その為に疲れやすかったり、遠くまで歩いたりすることが困難になる。
扁平足の「原因」は、それほど複雑なものではない。生まれつき足底が扁平である場合もあるし、幼少時から運動不足で足底の筋肉群が未発達となり、足裏の腱が非常に弱いような場合には、誰でも当然の如く扁平足になる。また、反対に足底部の筋肉を極端に使ったような場合にも、当然、扁平足になる。
しかし、そんなことよりも、武術を学ぶ者がもっとよく知っておくべきことは、医学的、構造的に見れば、「扁平足」は「外反母趾」や「内反小趾」とまったく同じ原因にあるということである。
・・これは、武術的なアシの構造を考える際に、大変重要なポイントとなる。
足首から下、つまり太極拳で言うところの脚(ジャオ)は 26 個の骨で構成されており、それによって「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「前足部横アーチ」「中足部横アーチ」の4つのアーチが構成されている。
また、それらの関節に付随する 100 本を超える靱帯は、足底の三つのアーチを保つために重要な役割を果たしており、26 個の骨はすべて靱帯で連結され、籠の目のように編まれている。さらに脚には 19 の大きな筋肉と多数の内在性の小筋肉が存在し、靱帯が土踏まずのアーチを支えることをサポートしている。
この 26 個の骨で構成される脚は、その「骨格の崩れ」の偏り具合によって、それぞれ以下のような名称で呼ばれている。
(1)骨格の崩れが、「土踏まず」の方向に偏ったもの・・・・・・「扁平足」
(2)横アーチが崩れて破綻し、前足部の横径が広がったもの。
程度が進めば、中足骨が内反・外反しはじめる・・・・・・・「開帳足」
(3)母趾が内側に回転して、爪の内側が下を向き、
母趾の腹が外側(小趾側)に向いてしまったもの。
程度が進めば母趾の中足骨が外に張り出す・・・・・・・・・「外反母趾」
(4)外反母趾と同様に、小趾が内側(母趾側)に向いたもの。
程度が進めば小趾の中足骨が外に張り出す・・・・・・・・・「内反小趾」
これらの症状はすべて【脚の骨格の崩れや歪み】に起因するものであり、基本的には、いずれも過剰な「重さ」によって、足首から下を構成する骨格が崩れたり歪んだりすることによって生じるものである。
仮に、どれほど足の甲が高く、アーチ構造が維持されているように見えても、またどれほど足底筋群が発達したゆえに「疑似扁平足」となっていようとも、足の指の状態を見れば脚(ジャオ)の骨格が正常であるかどうかを容易に判断することができる。
つまり、そこに”足指の異常”が見られるのであれば、その脚の機能は「真性の扁平足」と同じ原因によって、本来あるべき足の骨格構造が崩れてしまったものである、と判断できるのである。
例えば、一見骨格に正常なアーチ構造が見られながらも、足指に明らかな外反母趾や内反小趾の症候が見られる場合などには、その骨格は構造としてかなり危ういものである。
その場合には、中足部の横アーチが崩れていなくとも、前足部の横アーチが崩れている「開帳足」の傾向が見られるはずであり、脚(ジャオ)の骨格にかなりの無理な負担を掛けて過ごしてきたと判断できる。それは、たとえ甲高の正常足に見えはしても、すでに本来のアーチの構造が微妙に歪み、崩れてしまって、正常な機能を果たせない構造となっている可能性が大きい。
特に長年にわたって短距離を走り込んだり、ジャンプと落下を繰り返すようなトレーニングを余儀なくされてきたスポーツ選手などが、それ故に足底筋が異様に発達したり、上記のような骨格の歪みによる症候が見られるような場合には、その足底筋群自体が脚(ジャオ)の骨格を維持する目的以上にそれらの骨格を強く引っ張ってしまっているので、その歪みや崩れは見た目よりもかなり大きく、構造としては深刻な問題であると言える。
また、これらの骨格の崩れによって起こる疾患には、足裏のタコ、魚の目に始まり、足底筋膜炎、冷え症、浮腫(むくみ)、膝の痛み、腰痛、目まいなどがあり、果ては深刻な神経疾患まで引き起こすおそれがあることが知られている。
台湾などで盛んな「足心道」、つまり「反射区」と呼ばれる足裏のツボのゾーンを揉みほぐすことで健康を得ようとする治療法によれば、この「土踏まず」のゾーンには、輸尿管、膀胱、小腸、十二指腸、膵臓、腹腔神経叢などの重要な反射区が集まっている事が分かる。
また鍼灸治療に於いても、例えば頑固な三叉神経痛を治療する際には、眼窩や頤(おとがい)以外にも土踏まずにある「心穴」や「腎穴」などを取穴し、治療するのが常道であるという。
ヒトの構造上、本来は地面に着かないように出来ている「土踏まず」にそのような反射区や経穴が存在するのは決して偶然ではないだろうし、考えてみれば、咽喉部、腋下部、陰部など、人体で重要な部分も、当然のこととして外部からのダメージを受けにくいところに配置されている。
実際に、土踏まずのところには重要な圧力センサーが存在するというが、足底のアーチは、その部分を常に直接地面に触れさせないことによって、ヒトの機能や健康、生命の存在自体にまで関わる重要な役割を担っていることは、素人の私でも想像に難くない。
(つづく)
【 参 考 】

*真性の扁平足と、骨格が崩れていない疑似扁平足、そして普通の正常足。

*脚(ジャオ)に存在する4つのアーチ。どのひとつが崩れても骨格の異常となる。

*典型的な「外反母趾」の例。母趾の爪が外を向き、さらに中足骨が突出している。
足の甲の辺りはそれほど潰れていないように見える。

*「開帳足」であることが判りやすい例。
開帳足は外反母趾や内反小趾の始まりであり、骨格がウチワのように横に広がる。
一見、普通の足に見えなくもないが、前足部のアーチには明らかな弛みが見られる。
この場合も足甲がそれほど潰れていないように見えるが、母趾に外反が始まっており、
小趾側の中足骨には「内反小趾」が進んだ症状が見られる。
達人はみな甲高である、とか・・・
扁平足の人は武術的に劣っている、とか・・・
いや、扁平足こそが達人なのであり、
ジツはそれは扁平足ではなく、足底の筋肉が発達しているのでアル・・・
などという話を、よく耳にすることがある。
しかし、本当のところは、どうなのであろうか・・・?
そう言えば、かつて太極武藝館に在籍していたSさんは、ひどい扁平足であった。
それは生まれつきではなく、彼が二十年近く学んできた競技空手の修練によるものだと言うことで、その裸足の脚を見れば、なるほど見事に足裏がベッタリと潰れた扁平足であり、上から見ると、小趾側から踵にかけて肉がはみ出し、まるでヤキトリ屋の団扇(うちわ)のように見える。
どのメーカーを探しても、なかなか履ける靴が無く、
『お客さん、こりゃぁFの上(EEEEの次の次、言わば6E?)ですかねぇ〜!』などと、靴屋さんに苦笑される始末だと本人はボヤいていたが、確かにその足では履く靴にも困るだろうと思えた。
実際に本人も困っていたが、『いや、靴の問題だけでは済まないんです・・』と言う。つまり、「まともに歩けない」のである。
土踏まずの縦と横のアーチは、二足歩行を可能にする為の重要な構造のひとつとして人間に与えられているのだから、それが潰れていたのでは鉄人28号の足のようになってしまい、人間サマが歩き易いわけがない。それに、私たちの太極拳で必要となる「脚(ジャオ)」の使い方が、その歪んでしまったアシの構造では、ほとんど不可能に近いのであった。
しかし、長らく空手を修練している人の、誰も彼もが扁平足になるワケではなかろう。
彼のアシがそのようになってしまったのには、それなりの理由(ワケ)があった。
それを発見したのは、彼が試合で勝ちまくっていた頃の、ある地方大会のビデオを皆で見せてもらった時のことである。
空手着に黒帯の出で立ちで試合をしている姿を、『いやぁ、今観ると、とても見られたモンじゃないッスね〜・・』と、恥ずかしそうに言う本人の映像には、どこか際だって不自然な特徴があり、居合わせた人たちは皆それを見つけて顔を見合わせていた。
その不自然さとは、彼が攻防の一歩一歩を、わざわざ脚のアーチを踏み潰すようなフットワークで動いていたことによるものであった。それは、まるでダイビングの足ヒレを着けて歩いているように見えるのである。
当時、彼の身体の重さは優に百キロを超えていたが、その重い体をさらに落下させながらアシで踏ん張って地面に押しつけた結果、そこに生じた大きな荷重は、踵(かかと)から指先に向かって足首から下の全ての骨に与えられる・・・
結果、脚(ジャオ)の骨格はそこに掛かる重さに悲鳴を上げ、足裏の縦のアーチも、横のアーチも、徐々に潰されてきてしまったのであった。
なお、脚(ジャオ)とは、中国武術で言うところの、足首から下の部位のことである。この稿では今後、その部位を「脚=ジャオ」と呼ぶことにする。
「扁平足」というものを定義すれば、【土踏まずが地面に着いている状態】ということになる。扁平足という言葉自体にはそれ以外に何も意味は無く、何か特別な定義があるわけでもない。
なお、「土踏まず」の定義は、人間の構造上存在している、床に足裏を着けても触れない部分、つまり足裏のアーチ (The arch of a foot) のことである。
この「扁平足」というのはどういうわけか医学的にもずいぶん曖昧なものらしく、医師によってその定義もマチマチであり、それ即ち障害や病気というものでもないらしい。もし、そのために歩行が困難であったり、痛みがあるのであれば勿論それは病気となるが、見た目の扁平足それ自体が、即ち病気や障害とされているわけではない、というのだ。
つまり「扁平足」とは、要はただひたすら足裏の「土踏まず」という、ヒトの二足歩行の構造に於いて、本来は地面に接触すべきではない部分が【何らかの理由】によって地面に着いたままになる状態を指すもの、ということになる。
扁平足には、【疑似(仮性)扁平足】と【真性扁平足】とがある。
外見的には土踏まずのところが潰れているが、骨格はきちんとしたアーチを形成しているものは「疑似扁平足」と呼ばれている。足底に脂肪がついたり、足底筋群が発達したりしている場合などにそうなることがある。
「真性扁平足」は、骨格に正しいアーチ構造が見られない扁平足をいう。これはその名の通り”本物”の扁平足であり、その為に疲れやすかったり、遠くまで歩いたりすることが困難になる。
扁平足の「原因」は、それほど複雑なものではない。生まれつき足底が扁平である場合もあるし、幼少時から運動不足で足底の筋肉群が未発達となり、足裏の腱が非常に弱いような場合には、誰でも当然の如く扁平足になる。また、反対に足底部の筋肉を極端に使ったような場合にも、当然、扁平足になる。
しかし、そんなことよりも、武術を学ぶ者がもっとよく知っておくべきことは、医学的、構造的に見れば、「扁平足」は「外反母趾」や「内反小趾」とまったく同じ原因にあるということである。
・・これは、武術的なアシの構造を考える際に、大変重要なポイントとなる。
足首から下、つまり太極拳で言うところの脚(ジャオ)は 26 個の骨で構成されており、それによって「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「前足部横アーチ」「中足部横アーチ」の4つのアーチが構成されている。
また、それらの関節に付随する 100 本を超える靱帯は、足底の三つのアーチを保つために重要な役割を果たしており、26 個の骨はすべて靱帯で連結され、籠の目のように編まれている。さらに脚には 19 の大きな筋肉と多数の内在性の小筋肉が存在し、靱帯が土踏まずのアーチを支えることをサポートしている。
この 26 個の骨で構成される脚は、その「骨格の崩れ」の偏り具合によって、それぞれ以下のような名称で呼ばれている。
(1)骨格の崩れが、「土踏まず」の方向に偏ったもの・・・・・・「扁平足」
(2)横アーチが崩れて破綻し、前足部の横径が広がったもの。
程度が進めば、中足骨が内反・外反しはじめる・・・・・・・「開帳足」
(3)母趾が内側に回転して、爪の内側が下を向き、
母趾の腹が外側(小趾側)に向いてしまったもの。
程度が進めば母趾の中足骨が外に張り出す・・・・・・・・・「外反母趾」
(4)外反母趾と同様に、小趾が内側(母趾側)に向いたもの。
程度が進めば小趾の中足骨が外に張り出す・・・・・・・・・「内反小趾」
これらの症状はすべて【脚の骨格の崩れや歪み】に起因するものであり、基本的には、いずれも過剰な「重さ」によって、足首から下を構成する骨格が崩れたり歪んだりすることによって生じるものである。
仮に、どれほど足の甲が高く、アーチ構造が維持されているように見えても、またどれほど足底筋群が発達したゆえに「疑似扁平足」となっていようとも、足の指の状態を見れば脚(ジャオ)の骨格が正常であるかどうかを容易に判断することができる。
つまり、そこに”足指の異常”が見られるのであれば、その脚の機能は「真性の扁平足」と同じ原因によって、本来あるべき足の骨格構造が崩れてしまったものである、と判断できるのである。
例えば、一見骨格に正常なアーチ構造が見られながらも、足指に明らかな外反母趾や内反小趾の症候が見られる場合などには、その骨格は構造としてかなり危ういものである。
その場合には、中足部の横アーチが崩れていなくとも、前足部の横アーチが崩れている「開帳足」の傾向が見られるはずであり、脚(ジャオ)の骨格にかなりの無理な負担を掛けて過ごしてきたと判断できる。それは、たとえ甲高の正常足に見えはしても、すでに本来のアーチの構造が微妙に歪み、崩れてしまって、正常な機能を果たせない構造となっている可能性が大きい。
特に長年にわたって短距離を走り込んだり、ジャンプと落下を繰り返すようなトレーニングを余儀なくされてきたスポーツ選手などが、それ故に足底筋が異様に発達したり、上記のような骨格の歪みによる症候が見られるような場合には、その足底筋群自体が脚(ジャオ)の骨格を維持する目的以上にそれらの骨格を強く引っ張ってしまっているので、その歪みや崩れは見た目よりもかなり大きく、構造としては深刻な問題であると言える。
また、これらの骨格の崩れによって起こる疾患には、足裏のタコ、魚の目に始まり、足底筋膜炎、冷え症、浮腫(むくみ)、膝の痛み、腰痛、目まいなどがあり、果ては深刻な神経疾患まで引き起こすおそれがあることが知られている。
台湾などで盛んな「足心道」、つまり「反射区」と呼ばれる足裏のツボのゾーンを揉みほぐすことで健康を得ようとする治療法によれば、この「土踏まず」のゾーンには、輸尿管、膀胱、小腸、十二指腸、膵臓、腹腔神経叢などの重要な反射区が集まっている事が分かる。
また鍼灸治療に於いても、例えば頑固な三叉神経痛を治療する際には、眼窩や頤(おとがい)以外にも土踏まずにある「心穴」や「腎穴」などを取穴し、治療するのが常道であるという。
ヒトの構造上、本来は地面に着かないように出来ている「土踏まず」にそのような反射区や経穴が存在するのは決して偶然ではないだろうし、考えてみれば、咽喉部、腋下部、陰部など、人体で重要な部分も、当然のこととして外部からのダメージを受けにくいところに配置されている。
実際に、土踏まずのところには重要な圧力センサーが存在するというが、足底のアーチは、その部分を常に直接地面に触れさせないことによって、ヒトの機能や健康、生命の存在自体にまで関わる重要な役割を担っていることは、素人の私でも想像に難くない。
(つづく)
【 参 考 】

*真性の扁平足と、骨格が崩れていない疑似扁平足、そして普通の正常足。

*脚(ジャオ)に存在する4つのアーチ。どのひとつが崩れても骨格の異常となる。

*典型的な「外反母趾」の例。母趾の爪が外を向き、さらに中足骨が突出している。
足の甲の辺りはそれほど潰れていないように見える。

*「開帳足」であることが判りやすい例。
開帳足は外反母趾や内反小趾の始まりであり、骨格がウチワのように横に広がる。
一見、普通の足に見えなくもないが、前足部のアーチには明らかな弛みが見られる。
この場合も足甲がそれほど潰れていないように見えるが、母趾に外反が始まっており、
小趾側の中足骨には「内反小趾」が進んだ症状が見られる。
コメント一覧
1. Posted by tetsu 2009年06月03日 21:46
これはまた大変勉強になりました。
太極拳を理解するには、まず基本的に人体の構造を正しく認識していないと
スタートラインに着けませんね。
まずは自らの日常を見直し、人体の正しい構造に沿った立ち方、歩き方等の姿勢、
動作を見直していきます。
貴重な記事ありがとうございました。
太極拳を理解するには、まず基本的に人体の構造を正しく認識していないと
スタートラインに着けませんね。
まずは自らの日常を見直し、人体の正しい構造に沿った立ち方、歩き方等の姿勢、
動作を見直していきます。
貴重な記事ありがとうございました。
2. Posted by トヨ 2009年06月04日 01:32
人間て、良く出来てますよねェ…。
直立二足歩行という、不安定きわまりない構造になってまで得たものは、
とてつもなく大きかった!
ということでしょうか。
しかし、その多大な能力も、使われなければ宝の持ち腐れというもので…。
続き、楽しみにしています。
直立二足歩行という、不安定きわまりない構造になってまで得たものは、
とてつもなく大きかった!
ということでしょうか。
しかし、その多大な能力も、使われなければ宝の持ち腐れというもので…。
続き、楽しみにしています。
3. Posted by ほぁほーし 2009年06月04日 03:18
いや、実におもしろいですね!
武術の視点から脚を見て、ここまで細かく分析されたものは、あまり見ないように思います。
考えてみれば、脚は歩く・走るなどの運動には不可欠な部分であり、
武術的に身体を見たときにも、素通りできるようなところではないですね。
付属の資料も、とても参考になります。
これから街を歩くときには、つい人の足元に目が向いてしまいそうですが・・(^^;)
今後も楽しみにしています。
武術の視点から脚を見て、ここまで細かく分析されたものは、あまり見ないように思います。
考えてみれば、脚は歩く・走るなどの運動には不可欠な部分であり、
武術的に身体を見たときにも、素通りできるようなところではないですね。
付属の資料も、とても参考になります。
これから街を歩くときには、つい人の足元に目が向いてしまいそうですが・・(^^;)
今後も楽しみにしています。
4. Posted by マガサス 2009年06月04日 16:06
わたくしマガサスは、高校時代に「ハードル」でジャンプと落下をやりすぎたせいで、
嗚呼・・無惨にも、完全なる扁平足の開帳足でありました。
武藝館入門当初は、ダイバーの足ヒレのような足だと、皆に笑われたものです。
以来、練拳すること苦節10年・・・
今や扁平足が完治しつつあり、立派な土踏まずのアーチが現れ、足も立派になり、
ここでの稽古での身体の使い方というのが、今までの自分の身体の使い方とは
むぁ〜ったく違っている、ということをつくづく感じている今日この頃であります。
この記事を読ませて頂き、脚の部分に26個もの骨があるということがとても驚きでした。
まさか師父は、その26個をひとつずつ意識して動かれているのでは・・・ヒェ〜〜!
うーむ・・・認識を新たに、さらなる稽古に励みたいと思います。(^_^;)
嗚呼・・無惨にも、完全なる扁平足の開帳足でありました。
武藝館入門当初は、ダイバーの足ヒレのような足だと、皆に笑われたものです。
以来、練拳すること苦節10年・・・
今や扁平足が完治しつつあり、立派な土踏まずのアーチが現れ、足も立派になり、
ここでの稽古での身体の使い方というのが、今までの自分の身体の使い方とは
むぁ〜ったく違っている、ということをつくづく感じている今日この頃であります。
この記事を読ませて頂き、脚の部分に26個もの骨があるということがとても驚きでした。
まさか師父は、その26個をひとつずつ意識して動かれているのでは・・・ヒェ〜〜!
うーむ・・・認識を新たに、さらなる稽古に励みたいと思います。(^_^;)
5. Posted by オポルト 2009年06月05日 00:43
脚(ジャオ)についての考察を、このような形で目にしたことがなかったので、驚きました。
脚というのは、足の裏がちょっとケガをしてもビッコを引いてしまうのが不思議でしたが、
その様な時にはいつも、脚はただ脚だけで機能しているわけではないのだと思いました。
この記事を見ていると、脚だけでもこんなに多くの骨や靱帯があって、歩くことに関わっている。
そのことに、大きな驚きと感動を覚えます。
この、脚の構造が少しでも崩れてしまったら、それだけでも本来は歩くのに大変な支障が出て、
身体全体への大きな負担になっているはずなのですが、しかし、おそらく私たちは、実際には
多少の歪みや崩れは気にならない・・・身体にしてみれば本当は大変なことなのだと思います。
参考写真を見て、人間の脚があそこまで崩れてしまうのだと思うと、何やら怖ろしい気がします。
人間として本来あるべき正しい立ち方、正しい歩き方というものを、現代人は全く忘れてしまい、
自分勝手に、見栄や体裁のためにそれを崩して憚らなかったり、伝統武術家といえども、それを
勝手な思いこみで崩して使い、歪めて歩いて居るかも知れない・・・・・・
かつて私も外反母趾になったことがありますが、それはとても辛いものです。
歩かなくとも、ただ立ち続けているだけで辛くて立っていられなくなる。
しかし、武藝館で太極拳を指導していただいている内に、それはどんどん改善されてきました。
今では、骨の出たかたちは多少残るものの、見た目には外反母趾気味、という程度のものにまで
治ってきました。また、以前と比べて足の甲も高くなり、立っていて辛い、などと言うことは
まったくなくなりました。
脚の構造から、身体全体の構造を見つめ直す良い機会を与えていただいて感謝しています。
つづきの記事を期待して、心より楽しみにしています。
脚というのは、足の裏がちょっとケガをしてもビッコを引いてしまうのが不思議でしたが、
その様な時にはいつも、脚はただ脚だけで機能しているわけではないのだと思いました。
この記事を見ていると、脚だけでもこんなに多くの骨や靱帯があって、歩くことに関わっている。
そのことに、大きな驚きと感動を覚えます。
この、脚の構造が少しでも崩れてしまったら、それだけでも本来は歩くのに大変な支障が出て、
身体全体への大きな負担になっているはずなのですが、しかし、おそらく私たちは、実際には
多少の歪みや崩れは気にならない・・・身体にしてみれば本当は大変なことなのだと思います。
参考写真を見て、人間の脚があそこまで崩れてしまうのだと思うと、何やら怖ろしい気がします。
人間として本来あるべき正しい立ち方、正しい歩き方というものを、現代人は全く忘れてしまい、
自分勝手に、見栄や体裁のためにそれを崩して憚らなかったり、伝統武術家といえども、それを
勝手な思いこみで崩して使い、歪めて歩いて居るかも知れない・・・・・・
かつて私も外反母趾になったことがありますが、それはとても辛いものです。
歩かなくとも、ただ立ち続けているだけで辛くて立っていられなくなる。
しかし、武藝館で太極拳を指導していただいている内に、それはどんどん改善されてきました。
今では、骨の出たかたちは多少残るものの、見た目には外反母趾気味、という程度のものにまで
治ってきました。また、以前と比べて足の甲も高くなり、立っていて辛い、などと言うことは
まったくなくなりました。
脚の構造から、身体全体の構造を見つめ直す良い機会を与えていただいて感謝しています。
つづきの記事を期待して、心より楽しみにしています。
6. Posted by のら 2009年06月05日 16:17
☆ tetsu さん
長年太極拳を学んで来た人たちでも、意外なほど、
「馬歩には、そんなに細かい要求があるのか」
「太極拳の立ち方や歩き方が、それほど厳密なものだとは思わなかった」
などと、皆さん口を揃えて仰います。
実際には、正しい構造が理解され、意識されない限り、
どのように思い込んで動いても、それは太極拳にはならないはずです。
その「正しい構造」を教えられる人が、あまり居なくなってしまった、
それをきちんと学ぼうとする人が、あまり居なくなってしまったと言うことでしょうか。
私は、他所の太極拳を全く知りませんが、
私たちは、どうやら、大変恵まれた環境で太極拳を学んでいるようです。
長年太極拳を学んで来た人たちでも、意外なほど、
「馬歩には、そんなに細かい要求があるのか」
「太極拳の立ち方や歩き方が、それほど厳密なものだとは思わなかった」
などと、皆さん口を揃えて仰います。
実際には、正しい構造が理解され、意識されない限り、
どのように思い込んで動いても、それは太極拳にはならないはずです。
その「正しい構造」を教えられる人が、あまり居なくなってしまった、
それをきちんと学ぼうとする人が、あまり居なくなってしまったと言うことでしょうか。
私は、他所の太極拳を全く知りませんが、
私たちは、どうやら、大変恵まれた環境で太極拳を学んでいるようです。
7. Posted by のら 2009年06月05日 16:19
☆トヨさん
・・そう、直立二足歩行の構造で得られたものは、途轍もなく大きかったのです!!
このシリーズでも、それに言及していきたいと考えています。
どうぞお楽しみに。ご意見ご感想も、どんどんどうぞ。
お待ちしております。
・・そう、直立二足歩行の構造で得られたものは、途轍もなく大きかったのです!!
このシリーズでも、それに言及していきたいと考えています。
どうぞお楽しみに。ご意見ご感想も、どんどんどうぞ。
お待ちしております。
8. Posted by のら 2009年06月05日 16:21
☆ほぁほーしさん
稽古で悩んでいたときに、師父から、
「脚(ジャオ)の構造を研究してみなさい」
と言われたことから、このようなブログの記事を書くに到りました。
いろいろと資料を紐解き、探っていくうちに、
ああ、ウチで指導されていることは、人間の構造として全く無理のない、
人間のあるがままの能力を引き出せる、本当の意味での「順体構造」を教わっていたのだと、
あらためて感動させられました。
稽古で悩んでいたときに、師父から、
「脚(ジャオ)の構造を研究してみなさい」
と言われたことから、このようなブログの記事を書くに到りました。
いろいろと資料を紐解き、探っていくうちに、
ああ、ウチで指導されていることは、人間の構造として全く無理のない、
人間のあるがままの能力を引き出せる、本当の意味での「順体構造」を教わっていたのだと、
あらためて感動させられました。
9. Posted by のら 2009年06月05日 17:23
☆マガサスさん
>高校時代に「ハードル」でジャンプと落下をやりすぎたせいで・・・
ああ・・・やっぱりね!!(笑)
>脚に26個もの骨があることがとても驚きでした・・・
門人の中には、背骨が24個の脊椎で出来ていることに驚く人も居ますね・・
えーーーっ、そんなに沢山あるんですかぁ!! ・・なんてね(笑)
「甲高扁平」のシリーズは、以前このカテゴリーに投稿された「靴(くつ)」のお話の内容とも
重なりますね。私なりに靴について思うところも書いていきたいと思っています。
お楽しみに。
>高校時代に「ハードル」でジャンプと落下をやりすぎたせいで・・・
ああ・・・やっぱりね!!(笑)
>脚に26個もの骨があることがとても驚きでした・・・
門人の中には、背骨が24個の脊椎で出来ていることに驚く人も居ますね・・
えーーーっ、そんなに沢山あるんですかぁ!! ・・なんてね(笑)
「甲高扁平」のシリーズは、以前このカテゴリーに投稿された「靴(くつ)」のお話の内容とも
重なりますね。私なりに靴について思うところも書いていきたいと思っています。
お楽しみに。
10. Posted by のら 2009年06月05日 17:25
☆オボルトさん
たくさんのコメントを有り難うございます。
>脚はただ脚だけで機能しているわけではないのだと思いました・・・
まずは、このような認識こそが、太極拳で最も必要とされるべきことだと思います。
モモやアシをどれほど部分的に鍛えても、それは武術にはならないでしょうし、そもそも、
「構造の崩れ」を全く気に留めないようなものが、高度な武術になり得るわけもありません。
少なくとも、身体のある部分が異常に発達(崩壊)するような使い方は、ウチには在りませんね。
ジーパンが似合う「プリケツ」なら、たくさん居られますけど・・・(笑)
>かつて私も外反母趾に・・・
私も、脚の構造の崩れには散々悩まされたクチです。
上記コメントのマガサスさんも、足ヒレのような脚であったと述懐しておられますが、
武藝館で稽古しているだけで、そのような崩れや歪みが改善されてくるということは、
とても素晴らしいことだと思います。
この世界では反対に、練拳に励んだゆえに脚の構造が変わった(崩れてしまった)、という話も
よく聞かれます。まさかそれを自慢する人は居ないでしょうけれど・・
今後の記事も、どうぞお楽しみに。
たくさんのコメントを有り難うございます。
>脚はただ脚だけで機能しているわけではないのだと思いました・・・
まずは、このような認識こそが、太極拳で最も必要とされるべきことだと思います。
モモやアシをどれほど部分的に鍛えても、それは武術にはならないでしょうし、そもそも、
「構造の崩れ」を全く気に留めないようなものが、高度な武術になり得るわけもありません。
少なくとも、身体のある部分が異常に発達(崩壊)するような使い方は、ウチには在りませんね。
ジーパンが似合う「プリケツ」なら、たくさん居られますけど・・・(笑)
>かつて私も外反母趾に・・・
私も、脚の構造の崩れには散々悩まされたクチです。
上記コメントのマガサスさんも、足ヒレのような脚であったと述懐しておられますが、
武藝館で稽古しているだけで、そのような崩れや歪みが改善されてくるということは、
とても素晴らしいことだと思います。
この世界では反対に、練拳に励んだゆえに脚の構造が変わった(崩れてしまった)、という話も
よく聞かれます。まさかそれを自慢する人は居ないでしょうけれど・・
今後の記事も、どうぞお楽しみに。
11. Posted by 猫だニャン 2009年06月10日 14:03

>練拳に励んだゆえに脚の構造が変わった(崩れてしまった)、という話もよく聞かれます。
>まさかそれを自慢する人は居ないでしょうけれど
それなら私が甲高&御開帳&扁平自慢をしようと思って今あらためて足を見直したら…
あらたいへん。20代に無かった土踏まずが復活してる!
それに私の団扇は前側じゃなくて、小指中足の外側後方に張り出した円形のお肉。
骨は真っ直ぐなのに、その外に余計なお肉が…
ううむ。記事に照らし合わせると中の骨ちゃんたちはどうやらそんなにおかしくないのか?
なんじゃらほい?変な足です。
今後の記事を楽しみにしております。
12. Posted by のら 2009年06月12日 01:26
☆ネコ先生
コメントをありがとうございます。
>それなら私が甲高&御開帳&扁平自慢をしようと思って・・・
それが「骨格の崩れ」でなければ、ウチのSさんも自慢できたかもしれませんが、
残念なことに彼の場合は、見事な骨格の崩れによる扁平&御開帳足でありました。
>あらためて足を見直したら... あらたいへん。20代に無かった土踏まずが復活してる!
それはスゴイ!・・やっぱり武術の世界では不思議なことが沢山起こりますね〜!!
>それに私の団扇は・・・
・・おや、ネコ先生のお御足がウチワ型であったとは・・・?
私のような半端な武術愛好者には判るはずもないのですが、
様々なスポーツの第一人者でもあられたネコ先生は、
さぞかしアシの使われ方も半端ではなかったであろうと想像しますし、
それらの運動に加えて、さらに高度な武術を練り続けられた功夫が、
”変な足” と謙遜して仰るような形になったのではないかと拝察する次第です。
幸い、門人の中にはドクターバディはじめ整形外科の専門医も居りますので、
彼らのアドバイスも受けつつ、少しでも門人たちに骨格構造の重要さを解って貰えるよう、
この「甲高&扁平シリーズ」を書いていこうと思います。
拙稿のつづきも、ご笑覧いただければ幸いです。
コメントをありがとうございます。
>それなら私が甲高&御開帳&扁平自慢をしようと思って・・・
それが「骨格の崩れ」でなければ、ウチのSさんも自慢できたかもしれませんが、
残念なことに彼の場合は、見事な骨格の崩れによる扁平&御開帳足でありました。
>あらためて足を見直したら... あらたいへん。20代に無かった土踏まずが復活してる!
それはスゴイ!・・やっぱり武術の世界では不思議なことが沢山起こりますね〜!!
>それに私の団扇は・・・
・・おや、ネコ先生のお御足がウチワ型であったとは・・・?
私のような半端な武術愛好者には判るはずもないのですが、
様々なスポーツの第一人者でもあられたネコ先生は、
さぞかしアシの使われ方も半端ではなかったであろうと想像しますし、
それらの運動に加えて、さらに高度な武術を練り続けられた功夫が、
”変な足” と謙遜して仰るような形になったのではないかと拝察する次第です。
幸い、門人の中にはドクターバディはじめ整形外科の専門医も居りますので、
彼らのアドバイスも受けつつ、少しでも門人たちに骨格構造の重要さを解って貰えるよう、
この「甲高&扁平シリーズ」を書いていこうと思います。
拙稿のつづきも、ご笑覧いただければ幸いです。
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